白内障 太陽の光がまぶしく感じるのは、主に以下の理由によります。なぜ白内障だと太陽がまぶしい?光が目に突き刺さる原因を解説します。
白内障になると、太陽の光がまぶしく感じるのは、主に水晶体の濁りが原因です。健康な目の水晶体は透明なレンズの役割を果たしていますが、白内障で濁ると、このレンズ機能が低下してしまいます。
白内障 太陽がまぶしい 理由
白内障になると「太陽の光がまぶしい」「光が目に突き刺さるようだ」と感じる方が多くいらっしゃいます。
これは、目のレンズである「水晶体」が濁ってしまうことが原因です。健康な水晶体は透明で、光をきれいに網膜に届けますが、白内障で濁ると、入ってきた光が目の中で乱反射したり散乱したりします。
この乱れた光が、まぶしさとなって目に届くため、特に強い太陽光の下では不快感を覚えやすくなります。日常生活に支障をきたすほどのまぶしさや、視界のかすみを感じるようになった場合は、白内障の進行が考えられますので、眼科医に相談することをおすすめします。
乱反射と光の散乱がまぶしさの原因
- 光の乱反射 白内障で濁った水晶体は、入ってきた光をきれいに屈折させることができません。光が目の中で不規則に反射(乱反射)するため、まぶしさ(羞明)として感じられます。これは、汚れた窓ガラスを通して外を見ると、光がにじんで見えるのと似ています。
- 光の散乱 濁りによって光が散乱することも、まぶしさの大きな要因です。特に強い光(太陽光や夜間の対向車のヘッドライトなど)が入ると、この散乱がより顕著になり、視界全体が白っぽくかすんだり、光のまわりに輪が見えたりすることがあります。
まぶしさが日常生活に与える影響
- 車の運転:晴れた日の運転や、夜間のヘッドライトが特に危険に感じられます。
- 屋外活動:ゴルフや釣りなど、屋外でのスポーツが楽しみにくくなります。
- 買い物:日中の屋外での買い物がつらく感じることがあります。
白内障の初期症状として、まぶしさを訴える方は少なくありません。進行すると、視界がかすんだり、視力低下が起こったりします。もし、まぶしさで日常生活に不便を感じている場合は、一度眼科を受診し、ご相談ください。
白内障で太陽がまぶしい際の対策
白内障により水晶体が濁ると、光が乱反射し、太陽光や車のヘッドライトなどが非常にまぶしく感じられる「羞明(しゅうめい)」という症状が現れることがあります。日常生活に支障をきたす場合があるため、以下の対策が有効です。
1. 遮光眼鏡(しゃこうがんきょう)
通常のサングラスと異なり、まぶしさの原因となる特定の波長の光(特に青色光)を効果的にカットしつつ、他の光は通す特殊なレンズです。
- コントラスト効果: 光の乱反射を抑えることで、物がくっきり見えやすくなります。
- 明るさの維持: 全体的に光を遮断するわけではないため、視界が暗くなりすぎず、見やすさを保つことができます。
- 試着が重要: 遮光眼鏡には様々な色があり、人によってまぶしさを軽減する効果が異なります。眼鏡店でサンプルレンズを試して、自分に合った色を選びましょう。
2. UVカット機能付きサングラス・メガネ
白内障の進行予防には紫外線対策が非常に重要です。
- UVカット率: 「UV400」や「UVカット率99%以上」など、紫外線カット効果の高いものを選びましょう。
- デザイン: レンズと顔の隙間から紫外線が入り込まないよう、目の横まで覆うゴーグル型や、顔にフィットするデザインが効果的です。
- レンズの色: 濃すぎる色のサングラスは瞳孔が開き、逆に目の中に紫外線が入りやすくなることがあります。紫外線カット機能がしっかりしているか確認し、色の濃さにも注意しましょう。
3. その他の対策
- つばの広い帽子: 帽子をかぶることで、上や横からの日差しを遮り、目を守ることができます。つばの幅は7cm以上が効果的です。
- 日陰の利用: 紫外線の強い時間帯(午前10時~午後2時頃)は、できるだけ日陰を歩くようにしましょう。
- 白内障手術: 症状が進行して日常生活に支障がある場合は手術が根本的な解決策です。濁った水晶体を取り除き、透明な眼内レンズに置き換えることで、まぶしさも改善されます。
これらの対策は白内障の進行予防や症状緩和に有効ですが、自己判断せずに眼科医に相談することが最も重要です。特に車の運転時にまぶしさを感じる場合は、大事故につながる危険があるため、運転を控えるなどの注意が必要です。