飛蚊症(ひぶんしょう)は、視界の中に黒い点や糸くず、虫のような影が見える症状です。一度気になり始めると、「このまま治らないのでは?」「自然に消えることはあるの?」と不安になる方も少なくありません。
飛蚊症の多くは加齢による生理的な変化が原因ですが、中には網膜剥離などの病気が隠れていることもあります。そのため、自然に様子を見てよいケースと、早めに眼科を受診すべきケースを見極めることが大切です。
この記事では、飛蚊症が自然に治る可能性や、気にならなくなる理由、注意すべき症状について解説します。
飛蚊症は自然に治るの?
結論からいうと、生理的飛蚊症の場合は完全に消えることは少ないものの、時間の経過とともに気にならなくなることがあります。
飛蚊症は目の中にある硝子体(しょうしたい)の濁りによって生じます。加齢によって発生した濁りそのものがなくなるわけではありませんが、濁りの位置が変化したり、脳が影を意識しなくなったりすることで症状を感じにくくなることがあります。
そのため、眼科で異常がないと診断された場合は経過観察となることが一般的です。
飛蚊症が気にならなくなる理由
硝子体の位置が変化するため
硝子体の濁りは常に同じ場所にあるわけではありません。
時間の経過とともに影が視界の中心から外れ、以前ほど気にならなくなることがあります。
脳が影に慣れるため
人間の脳には不要な情報を無意識に処理する働きがあります。
飛蚊症の影も見慣れてくると脳が重要な情報として認識しなくなり、症状を意識する機会が減ることがあります。
目の状態が安定するため
後部硝子体剥離によって飛蚊症が増えた場合でも、状態が落ち着くと症状が軽く感じられることがあります。
自然に治ることが期待できる飛蚊症
次のようなケースでは、経過観察となることが多いです。
- 加齢による生理的飛蚊症
- 後部硝子体剥離による飛蚊症
- 症状が長期間変化していない飛蚊症
ただし、自己判断は禁物です。初めて飛蚊症を自覚した場合は、一度眼科で検査を受けることをおすすめします。
自然に治るのを待ってはいけない症状
飛蚊症の中には、重大な病気が隠れていることがあります。
次の症状がある場合は早めに眼科を受診してください。
- 飛蚊症が急激に増えた
- 光がピカピカ見える
- 視界の一部が欠ける
- 黒い幕がかかったように見える
- 急激な視力低下がある
これらの症状は網膜裂孔や網膜剥離、硝子体出血などのサインである可能性があります。
飛蚊症を改善する方法はある?
生理的飛蚊症を完全に消す治療法は限られています。
そのため、まずは目の健康を維持する生活習慣を心掛けることが大切です。
- 栄養バランスの良い食事を摂る
- 十分な睡眠を確保する
- スマホやパソコンの使い過ぎを避ける
- 定期的に眼科検診を受ける
飛蚊症そのものを治すことは難しくても、目の健康維持には役立ちます。
まとめ
飛蚊症は自然に完全消失することは少ないものの、時間の経過とともに気にならなくなるケースは少なくありません。
ただし、飛蚊症が急に増えたり、光視症や視野欠損を伴ったりする場合は病気が原因である可能性があります。
まずは眼科で検査を受け、安全な飛蚊症であることを確認することが大切です。
飛蚊症の原因や食事・サプリメントによる対策について詳しく知りたい方は、飛蚊症の原因と改善対策|食事・サプリ・生活習慣を徹底解説もあわせてご覧ください。