水よりも塩水やうがい薬のほうが効果的?

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「風邪の予防は手洗いと、うがいが基本」風邪が流行る季節になると、さかんに言われる言葉です。

たしかに、外出先から帰宅した時などは、のどや手に付着した細菌、まちがいではウィルス、汚れなどを洗い流せば、それだけで風邪予防の効果が期待できます。

ただ、問題はうがいのしかた。たとえば、1 、2 回ガラガラとやってもあまり効果はありません。正しいうがいは、のどを洗うための十分な量(20 ミリリットル程度)の水を含み、上を向いて舌を出すようにしながら、のどの奥で20秒ほどガラガラします。これを3回以上繰り返すと効果的です。

うがいに用いる水は、水道水でかまいません。よく塩水でうがいをする人がいますが、うがいの効果はただの水と変わりません。塩には殺菌効果があるので、のどのウィルスを殺してくれるような気がするのでしょうが、塩水でウィルスは死にません。

もし、塩水がウイルスをやっつけてくれるなら、風邪を引いた時、塩水をのどに塗ったり、飲めば治ることになります。風邪予防のためのうがいの目的は、あくまでものどについた細菌、ウィルスなどを洗い流すこと。したがって、ただの水でも十分です。

実際、水でうがいをした場合の風邪の発症確率は、しない場合に比べ40%も低下。いっぽう、ヨード液のうがい薬には、水にょるうがいを上回る予防効果は得られなかった、との京都大学保健管理センター川村孝教授らの実験データがあります。

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マスクで風邪は予防できるか?

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風邪が流行する時期になると、町中にマスクをした人が多くなります。2009年、新型インフルエンザが流行した時は、マスクが売り切れる薬局が続出し、話題になったものでした。

よほど重症にならない限りマスクをする習慣のをいアメリカやヨーロッパでは、この日本の光景がとても奇異に映るらしく、「日本人はマスク姿の異常な集団」などと、おもしろおかしく報道されることがあったようです。

では、日本人はなぜマスクをするのでしょうか?

「風邪を人にうつさないためのエチケット」とか、「風邪を予防するために決まっているでしょう」と言われそうですが、はたしてマスクにそのような効果があるのでしょうか?じっはマスクをしても、ひとたび咳をすれば、風邪の原因ウイルスは秒速10 メートルもの猛スピードで、マスクの外へ飛び出してしまいます。

なぜなら、ウィルスは1ミリの約1万分の1~10万分の1とひじょうに小さな生物なのに、マスクの穴(織り目は、ウィルスをサッカーボールにたとえると、サッカーコートにも匹敵する大きさです。

最近は高密度素材のフィルターのついたマスクがありますが、これにしてもウィルスを完全にブロックすることなど不可能です。

つまり、マスクには、咳やくしやみで飛び散るウイルスを若干減らすことはできても、完全に阻止する「人にうつさない効果」はあまり期待できません。ただし、マスクの内側には呼吸のたびに湿気が治まり、のどや気道の乾燥を防ぎます。また、この湿気の層が、ウィルスの侵入を阻止するバリアになります。

ウィルスは湿気が苦手で、湿度の高い環境では増殖力も弱くなります。マスクは、すでに風邪を引いてしまった人の「のどの痛みをやわらげたり、ウィルスから自分の身を守ったりする効果」なら期待できそうです。冬場に外出する時は、積極的に利用してほしい風邪予防アイテム、それがマスクです。

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ジェネリック医薬品の効きは同じか?

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ジュネリック医薬品とは、特許権が消滅した先発医薬品について、特許権を持っていなかつた医薬品メーカーが、その特許内容を利用して製造した、同じ成分の安価な薬です。

「後発薬」とも言われます。医療費削減を目指す厚生労働省は、この薬の使用促進を図るため、2006年から処方箋の様式を変更、患者さんが希望し、医師の署名があればこの薬を使えるようにしました。

同年の調査によると、当初の処方箋どおりに調剤した場合に比べ、ジュネリック医薬品へ変更した場合の薬代は34%も低下した、ということです。薬代が安くなれば、患者さんの治療費負担が軽減し、国家レベルの医療経済も莫大なコスト削減が期待できる。これが、この政策の要諦ですが、現実的に普及するまでには、まだまだ時間がかかると言わざるをえません。

なぜなら、臨床現場には、後発薬の効果について疑義を持っている医師たちもいるからです。「薬をジュネリック医薬品に変えたら、血圧が思うように下がらない。睡眠導入剤を使ってもよく眠れない」などと患者さんに訴えられ、元の薬に戻すケースも少なくありません。

これは私見ですが、成分が同じ薬でも、コーティングの材料が少し違っていたり、製造工程の微妙な違いがあったりすると、体内での薬の溶け方や代謝時間、効きめは違ってくるのではないかと思います。先発薬は長い年月をかけて開発し、臨床試験を経て、医療現場に導入されますが、ジュネリッタ医薬品は成分が同じということだけで、臨床的に同じ効果があるのかどうか十分に確かめないまま1 ~2年で承認されてしまいます。薬効や安全性についても、新薬でエビデンス(医学的根拠) が確立しているから後発薬には必要ないということでしょうが、やはり、ここが一番問題ではないかと臨床医として感じます。

医療費の一番のコスト削減は、まず、病気で倒れないこと、病気になったら、すばやく、効果的に治すことだと思います。ジュネリック医薬品がそれに寄与できるのか、医療関係者はもちろん、患者さんや読者のみなさんも注視する必要があると思います。

薬の選び方

現代人の体温は昔より低い

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「微熱があって調子が悪い」という方に体温を測ってもらうと、36.7度でした。一般的な感覚では平熱ですが、この方のふだんの体温は35度後半から36度ということなので、微熱と感じてもしかたありません。

医学的には一般に37.5度以上を「発熱」と考えますので、この方の場合は発熱しているとは診断しません。ちなみに、発熱のうち37度台を「微熱」とし、39度以上を「高熱」とします。

最近、このような方が増え、日本人の「低体温化」が進んでいると言われています。50年ほど前の日本人の平均体温は、36度後半でした。いまは36度前後の人が多いという報告も出ています。

体温が低いとガン細胞が活発化してしまう

このような事実を踏まえて、ふだんから体温を測定している人が平熱よりも1度以上高い場合には、発熱を疑うと言う医師もいます。低体温化の背景として、食生活の変化、不規則な生活習慣、極端なダイエット、筋力低下による基礎代謝の低下、体のあらゆる細胞を働かせる甲状腺ホルモンの減少などさまざまな要因が挙げられていますが、

はっきりしたことはわかっていません。ただ、「冷えは万病の元」と昔から言われるように、体温が低下すると、体の至るところに数多くの影響が現われます。

不眠、肩こり、腰痛、腹痛、頭痛をはじめ、免疫機能の低下を招くため、感染症にかかる可能性が高まります。また、ガンや重篤な心臓疾患の発症リスクを2~3倍にも高めてしまうこともわかっています。

さらに、1日の体温の変化グラフと突然死をした方の割合のグラフを重ね合わせると、外気温が下がり、体温がもっとも低い時間帯(午前3~5時) に突然死が増加することも確認されています。

寒冷刺激が交感神経を刺激し、血圧や心拍数を増加させ、血管事故の直接的な原因となる血管内の血栓を作りやすくするのです。まさに体温が低ければ低いほど、死につながる可能性が高いということです。

加齢にともない、脳心血管系の疾患の原因となる動脈硬化が進み、抵抗力も弱まります。とくにご高齢の方は、体温低下が重篤な疾患を発症する引き金となることも予想されるので注意してください。

体温を上げる

身長の高い女性は乳がんになりやすい

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「身長の高い人は乳ガンになりやすい」偏見と言われそうですが、これは本当です。まず、乳ガンはなぜ発生するのか? これは残念ですが、まだ、はっきり解明さていません。

ただ、乳腺の細胞は月経周期に合わせて分泌される女性ホルモン(エストロゲン) により、授乳していない時も分裂と増殖を繰り返します。もし、この時、乳腺の中の乳管という場所で「乳乳ガンの芽とも言える異常な細胞」が生まれてしまうと、その6~7割はエストロゲンの働きにより増殖します。

そして、乳管のなかで増殖した細胞は、やがて乳管を突き破り、周囲の組織の繊維とともに増殖しながらしこりを作り、さらに成長していくというわけです。

つまり、エストロゲンが乳乳ガンと大きくかかわっているわけですが(別の因子で増殖する乳ガンもあります)、じつはこのホルモンが成長期に分泌されると、身長が高くなりやすいと言われています。身長の高い人の乳ガンリスクが高いのは、このためです。

最近、報告された国立がん研究センターで(特定の地域や集団に属する人々を対象に、健康状態、生活習慣、環境などの関係を長期的に調査する研究)も、「身長が高いグループの乳ガン発生リスクは、身長の低いグループより高い」と報告しています。

このほか、初潮年齢が低い(早い)、閉経年齢が高い(遅い)、出産経験がない、家族が乳ガンになった人なども、長期間、大量のエストロゲンにさらされている可能性が高いためハイリスク群に含まれます。

また、太っている方は、閉経後もエストロゲンにさらされている可能性があるので注意が必要です。いっぼう、まさかと思われるかもしれませんが、全乳ガン患者の約1% が男性です。男性にも、乳腺は乳頭の下に退化した状態で残っているため、乳がんが発生するのです。しこりなどの自覚症状が現われたら、女性と同様に乳腺外来、乳腺外科などでマンモグラフィやエコー検査を受けることをおすすめします。

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前立腺肥大の薬で・ハゲにも効く薬がある

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バイアグラ」という薬をご存知ですね。バイアグラは当初、抗狭心症薬として開発が進められました。残念ながら、臨床試験でその有用性は認められませんでしたが、思わぬ副作用が生じ、いまでは「ED治療薬」としてすっかり定着しています。

じつは、前立腺肥大症の治療薬にも、育毛やハゲ治療に効果的だと話題を集める薬があります。前立腺は、排尿や生殖にかかわる男性特有の臓器ですが、前立腺が肥大すると頻尿、尿漏れ、排尿困難、残尿、尿閉といった障害が現われます。

原因はいまだにはっきりしていませんが、50歳代以上に多発することから、「男性ホルモン」と「加齢現象」が発症に大きくかかわっていると考えられています。

おもな治療は、根治が期待できる外科手術と、薬で症状の改善を図る薬物療法です。前立腺肥大症の治療薬には、さまざまな種類がありますが、「育毛効果」が認められているのは、「デュタステリド」という男性ホルモンの働きを抑える薬です。

この薬は、男性ホルモン(テストステロン) をより活性の高いジヒドロテストステロンに変換する5 α還元酵素の働きを抑制し、肥大した前立腺の縮小と排尿障害を改善する薬です。男性ホルモンはアンドロゲンとも言われるため、「抗アンドロゲン薬」というジャンルに属しています。

ハゲや脱毛の原因にも、男性ホルモンが大きくかかわっています。このため、前立腺肥大症の治療薬である「デュタステリド」は、同時に頭髪のトラブル改善効果を持つ薬でもあるわけです。

ただし、健康保険上の適応症はあくまでも前立腺肥大症のみですのでご注意ください。なお、日本皮膚科学会がこのほど発表した「男性型脱毛症治療のガイドライン」でA評価を受けた「リアップ」は血管拡張剤であり、もともとは高血圧の経口薬として開発されました。

しかし、髪を育成し、脱毛症を回復させる効果が発見されたため、一九八〇年代に外用薬として再発売されたという経緯があります。このように、どのような薬にも主作用と副作用がありますが、副作用が注目を集める薬も珍しくありません。

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痛風でもビールを飲んでもいいか?

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風が当たるだけで痛む、ということから名づけられた痛風。足の親指付近などが赤まく膨れあがる発作時の痛みは七転八倒するほど激烈で、かのレオナルド・ダ・ヴインチ、ニュートン、ダーウィンなど歴史上の偉人も苦しんだと言われています。

患者さんの98%以上は男性で、30歳代を中心に60歳代まで幅広く分布しています。40年ほど前は、50歳代に一番多い典型的な「おじさんの病気」 でしたが、食生活の変化などを背景に低年齢化が進み、いまでは20歳代の発症も珍しくありません。

発症原因は、尿酸値の上昇です。尿酸は人間の生命活動上、遺伝とエネルギーの根源をつかさどるプリン体というもっとも重要な物質の老廃物です。この「ゴミ」の処理がうまくいかないか、体のなかで大量に作られると、血液に溶け込めない尿酸が出現し、ナトリウムと結合して尿酸塩という結晶が作られます。

その異物を白血球が追い出そうと攻撃する時、あの激烈な発作に襲われると考えられています。したがって、プリン体を多く含む食品は、痛風ではNG。

とくに、アルコール類のなかでプリン体の一番多いビールは、いままで大敵と考えられてきました。ところが、痛風専門医で、自らも痛風にかかった元鹿児島大学病院内科納光弘教授の体を張った実験により、「プリン体の多いものを避けることを主体とした従来の食事療法は、それほど重要ではない」ことがわかったのです。

同教授が行なったビール、日本酒、焼酎、ウィスキーなどの飲酒量と自らの尿酸値の計測実験では「どの酒もたくさん飲めば尿酸値は上がる。

つまり、酒類のプリン体含有量よりアルコールの摂取量こそ問題。ビールは他の酒に比べればプリン体は多いが、アルコール濃度が低いので痛風に悪いというのはまちがい。

むしろ、尿量が増して、合併症のひとつの尿路結石を作りにくくするなどのメリットもあります。プリン体含有量だけでとらえれば、1 日ビール大瓶3 本までなら問題ない」と、されました。

ただし、アルコール摂取量を考慮すると、1 日大瓶1本以内までが理想です。アルコールと尿酸値の関係には個人差もあり、飲み過ぎは厳禁です。定期的に検査を受けることも大切です。

尿酸値を下げて痛風を治すための知識と習慣

子どもは風の子、元気な子」と、誰でも一度や二度は言ったことがあるでしょう。子どもに対し、活発な運動による健康増進をすすめることわざです。

また、寒い季節にもかかわらず、「外で遊びなさい」と昔は親から言われたものですが、これも親の誰もが遥動が風邪を予防する″ と経験的に知っていたことにほかなりません。

ところが、この「経験」が、米国のアパラチアン州立大学人間行動研究所ニーマン博士らの「前向き疫学調査」で、2010年に科学的に裏づけられました。

前向き疫学調査とは、ある因果関係を将来にわたって調査する疫学研究のひとつの方法です。博士の調査は、18~85歳の男女1002例(女性60%、男性40% )に対し、運動回数とその強度を10 ポイントのスケールで自己評価をしてもらうとともに、食事や最近感じたストレス、生活習慣などの免疫機能にかかわるファクターを調査したものでそれによると、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を週5日以上行なっていたグループ(215例) は、ほとんど運動をしないグループ(週1回以下の341例) に比べ、過去12週間に風邪にかかった日数が43% 減少していたということです。

また、健康に対する意識(自己評価) が高い人は、低い人より雁患率が46%低下し、風邪の症状スコア、重症度スコアも32 ~41 % の大幅な低下が認められたとしています。

「この結果は、年齢、教育レベル、結婚、性、ストレスレベル、体格、くだものの摂取状況などのファクターを補正して得られたもの。また、加齢、男性、既婚などのファクターも、風邪の発症回数の減少と関連性が認められたが、健康への自己評価の高さと運動回数がもっとも有意な関連性を示す」と同博士は述べています。少しわかりづらいかもしれませんが、要は子どもに限らず大人も運動を行ない、高い健康意識を持つことが、風邪の予防と症状の軽減に有効だということです。

結論はあたりまえのようなことですが、この種の研究報告がほとんどなかったことを踏まえると、この調査は風邪に対する有意義な疫学研究だと思います。

たまには自然に触れる時間をもつ

寝れば寝るほど疲れる病気がある?

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酒好きでもなく、肝炎ウィルスに感染しているわけでもないのに肝臓を傷め、長い年月をかけて肝硬変から肝臓ガンに至る病気をご存知ですか?

それは、「非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)」という聞き慣れない病気です。日本では現在成人の1% 、約150万人が雁思していると言われ、今後ますます増加すると予想されています。

NASHの原因については、まだ不明な点も多いのですが、ひとつだけはっきりしていることは、NASHが脂肪肝から発症するということです。

お酒の飲み過ぎ以外にも、清涼飲料水の飲み過ぎや食べ過ぎ、さらに運動不足によたり、肝臓の細胞に中性脂肪が過剰に溜まった状態が脂肪肝です。

脂肪肝は、初期の状態ではほとんど無症状です。しかし、悪しき生活習慣をそのまま続ければ、脂肪肝がけんたいかん進行し、やがて倦怠感などを自覚するようになります。

だるいから寝る、甘い栄養ドリンクを飲みながらなんとか1日過ごしては、また寝る。すると、疲れが取れるどころか日増しにだるくなり、脂肪肝は肝炎へ、やがて繊維化が進んで肝硬変、肝臓ガンへと悪化してしまいます。

糖尿病、脂質異常症、メタポリックシンドロームなどの生活習慣病の人は、NASHに移行する可能性が高いとされ、とくに高血圧があると、肝臓の繊維化が促進されるので要注意です。

脂肪肝の治療で、もっとも重要なのが食生活の改善と運動です。まず、摂取カロリーを減らして、栄養バランスのよい食事を心がけましょう。アルコールはもちろんですが、糖分や炭水化物は中性脂肪の原料となるので、くれぐれも摂り過ぎないようにしてください。

エネルギーを効率よく消費するには、ウォーキングや水泳などの有酸素運動が最適です。脂肪肝の多くは、こうした食生活の見直しと運動習慣により改善できます。肝臓は「もの言わぬ臓器」と呼ばれ、悪化するまでなかなか症状を現わしません。「疲れが取れない」と言うあなた、NASH ではありませんか?

脂肪肝

糖尿病の画期的な新薬

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2009年12月、国内では10年ぶりに糖尿病の新薬が発売され、糖尿病の患者さんをはじめ医師たちの大きな注目を集めました。この新薬は、日本ではじめて承認された「インクレチン関連薬」で、これまでの糖尿病の常識を超えたとまで言われています。

インクレチンとは、食後の血糖値が上昇しそうな時に小腸から分泌され、血糖値を下げるインスリンの分泌を増やし、逆に血糖値を上昇させるグルカゴンの分泌を抑制して血糖値の上昇を抑える働きをするホルモンです。

このようなインクレチンの作用を高めるように開発されたものが、インクレチン関連薬です。従来の薬やインスリン注射は、副作用として生じる低血糖や体重増加が悩みの種でした。しかしインクレチンには、その人の血糖値に応じてインスリンの分泌量を調整どうきする作用があり、原則として低血糖による冷や汗や動惇などの不快な症状を生じさせずに、血糖値を下げることができます。

これは糖尿病治療薬としては画期的な特徴と言えます。すいさらに、膵β 細胞を保護し膵臓機能を回復する、体重減少が期待できるという効果に加え、心臓機能の向上、動脈硬化の抑制作用までもが報告されています。

インクレチン関連薬の登場によって、これからの血糖コントロールが飛躍的に容易になり、将来的にインスリン注射を使わなければならない患者を減らすことができるかもしれません。さらに、インクレチン関連薬を用いた治療には、長期的な糖尿病の経過を改善させる可能性のみならず、初期の糖尿病からその前段階の状態へ、そして最終的には正常の状態まで回復させる可能性までもが期待されています。

アメリカやヨーロッパでは、すでに6年以上前から使用され、現在は80カ国以上、のベ1000万人以上の方に処方され、そのすばらしい効果が確認されています。糖尿病の治療法は日々進化しています。近い将来、膵臓の機能を完全に回復させる新薬が登場するかもしれません。各製薬メーカー、研究機関の開発を待ちましょう。