私達が日本に来てまず感じることは、「野菜が食べたい」と、体が欲し始めることです。毎日外食しなくてはならない場合はとくに、体が重くなり、頭が回らなくなり、倦怠感を覚えます。
ふだんアメリカで飲んでいる栄養補強剤を、あせってどんどんとらないと、心も体もおかしくなる感じがしてきます。日本では、アメリカ人のほうが物質的で、精神的なことが分からず、体に悪いものを食べていると思われがちですが、それは間違いです。
アメリカ人は物質的に生活環境が豊かなだけでなく、精神的・文化的にも、医療、栄養学、健康学、予防学、栄養治療、先端科学などについても、何十年も先を行っています。
ハンバーガーや甘い物のとり過ぎで肥満もかなり多いのですが、栄養バランスに気をつけて、サプリメントをとり、精神的なこと、心のことに感心をもち、心身共に健全に生きている人々がたくさんいます。
スーパーに行けば、日本の何十倍、何百倍もの数や種類のビタミン剤、サプリメント、オーガニックの食品が並んでいます。心身ともに健全で美しく、体格もがっちりして格好のよい、やさしくて、いきいきしたニート( こぎれい) な人がたくさんいます。
アメリカにも日本人が数多く訪れますが、空港などで見かける若者達に、顔色が悪く、覇気がなく、慢性疲労で、ボワーツとして、何か表情のない顔をしている人が多いように感じます。暗くて自信がなさそうで、背筋とひざを曲げて歩くので、すぐ日本人だと分かります。
いつから、こうなってしまったのでしょうか? どうしてへんてこな人が増えているのでしょうか? どうして青少年の犯罪が増えているのでしょうか?
その原因は、戦後の食生活の変化が大きな要因ではないかと思うのです。少し前に、九州の高校で計4千人ぐらいの生徒に講演したことがあります。その後、講演を聞いた生徒から、相談の連絡が入るようになりました。やる気が出ない、集中できない、自分の感情をコントロールできないと、訴えるのです。
彼等に食べでいる物を聞くと、答えは明白、きちんとした食べ物を食べていないのです。
ほとんどの子供達が体に入れていた栄養は、パンや白米の炭水化物だけ。夜も有色野菜なんてほんの少しだけ。肉類、魚類、豆製品などのタンパク質もほんの少し。新鮮な野菜や果物なども食べでおらず、栄養が非常に偏っていたのです。
体や脳が正常に発達し、それらを機能させるには、さまざまなタンパク質と多種のビタミン、ミネラル、酵素、その他の栄養素が必要なのですが、それらの栄養素の入っている食品をほとんど口にしていないのです。
そのために低血糖症になり、うつ、イライラ、集中できない、記憶力が落ちる、落ち着きがない、情緒不安定、不眠症、頭痛、やる気が起きない、昼間眠い、感動しない、怒りつぼくなる、忘れっぼくなる、自殺したくなるなど、今まで心や精神からきていると思われていた多くの問題が起きるのではないでしょうか。
うつの原因かもしれない「低血糖症」 | 食事でもっと健康になる
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最近の若者や独身のサラリーマン達もほとんど変わりないか、もっと悪いのです。朝起きて、煙草とコーヒー。お昼は菓子パン、夜カップヌードル、コンビニのお弁当、ビール、油気の多いおつまみ。これですから、体に必要な葉酸、フラボノイドなどの重要な栄養素、タンパク質、ミネラル、酵素などまったくとれません。加えてストレスの多い生活、煙草などで一空気のよごれた室内となればとくに、活性酸素が増えるので、抗酸化物質が必要となります。
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