体がかゆくなる理由

  • 投稿日:
  • by

体がかゆくなるのにはいろいろな原因がある。虫刺され、湿疹やアトピーなどの皮膚炎、あるいは何日もお風呂に入らずにいたため、などだ。このような原因のはっきりしているかゆみとは別に発作的におこるかゆみや、何となく体がムズムズするというタイプのかゆみもある。

 今までアトピーなんて無縁だったのに突然かゆみがでてくる

では、そういった原因不明のかゆみはなぜ起こるのだろうか。まず大きな要因として、皮膚が乾燥し、皮膚の表面にある角層の水分が減少するため、かゆみが起こることが考えられる。

これは、暖房などで空気が乾燥しやすい冬場に多くみられる現象だ。角層は皮膚の水分を保持するはたらきをするほか、紫外線や微生物などから皮膚を守るはたらきをしている。この角層の機能が乾燥により低下し、外からの刺激に対する防御力が弱まることで、皮膚が敏感になりかゆみを誘発する。

角層の機能を弱める原因は、ちょっとした日常生活の中にもたくさん転がっている。例えば、熱いお湯に長くつかっていたりすると皮脂が抜けるため、ふろからあがってしばらくすると、肌が乾燥してカサカサしてくる。このカサカサが、かゆみの原因になる。石けんやシャンプーなどを多量に使い過ぎても、脱脂を助けることになる。

加えて、ナイロン製のタオルやボディブラシでゴシゴシ体をこすったりすると、角層が壊れてしまうため、体を洗ったはずなのに、何だかムズムズするということになる。

皮脂は洗顔でもとれてしまう。皮膚が乾燥しやすい人は、化粧水や乳液でケアしたほうがいいだろう。ただ、この時、アルコール成分のはいった化粧水などを使うと、逆効果なので注意しなければならない。

皮膚が敏感になっている状態の時は、ウールの下着などを身につけると刺激が強すぎてかゆく感じたりする。また、お酒をたくさん飲んだり、辛いものを食べたりすると体温が上がり、かゆみが増したりする。そのほか、内臓に悪いところがあって激しいかゆみを感じる場合がある。

病気による体の異常を知らせるためのかゆみだ。病気でおこるかゆみはいつまでも続く特徴があるので、かゆみが止まらないという人は医師に診断してもらうほうがいい。皮膚のかゆみを引き起こす可能性のある病気としては、糖尿病、がん、肝臓や腎臓の障害、血液の病気などがある。

ビタミン不足 による 病気

  • 投稿日:
  • by

ビタミン不足 による 病気 はどんなものがあるのでしょうか。特別にそれほど体を動かしたり、疲れることをしていないのに

  • 疲れやすい
  • だるい
  • やる気がでない
  • 朝起きるのがつらい

いった経験はだれにでもあるはずです。こういった症状は、現代社会ならではのライフスタイルによるところが大きいのです。

飽食の果ての偏食、ダイエット、ストレス解消のための喫煙に飲酒... と、数え上げればきりがないのです。

vitamins-gbc1fc4660_640.png

一般的には、こういった生活がつみ重なり、ビタミンが不足すると、体が疲れやすくなります。飲酒などはビタミンの吸収を妨げ、ストレスはその消費量を増加させてしまいます。

最近では潜在的なビタミン不足の状態に陥っている人が多くいます。ビタミンといっても十数種類あり、そのはたらきもさまざまです。

では、具体的に、どの ビタミン が 不足 すると、どのような症状が起きてくるのでしょうか。

ビタミンA 不足

ビタミンA が 不足 すると、肌がカサカサし、目が疲れやすくなります。ビタミンA には、皮膚の表皮細胞が壊れるのを防いだり、網膜の視色素をつくったりするはたらきがあるためです

また、がんを防ぐ効果もあることがわかっています。がんを防ぐ効果のある成分として、ビタミンA と密接な関係にあるのが、 β-カロチン です。

緑黄色野菜に多く含まれるβ-カロチンは、プロビタミンA といわれ、体の中のビタミンA が不足すると、ビタミンAに変化して同じはたらきをしてくれます。

実は、このβカロテンにがんを防ぐはたらきがあります。しかし、近年行われたある大がかりな研究では、β-カロチンのとり過ぎがかえってがんの発生を高めることが報告されており、懸念される点もありますが、まだはっきりとわかっていない部分も多くこれからの研究で明かになってくるはずです。

ビタミンA は、チーズやレバーなどの食品に多く含まれるが、とりすぎると吐き気や頭痛を伴うビタミンA過剰症に陥るので注意が必要。

ビタミンB群には、体内で糖質や脂肪やタンパク質を分解し、エネルギーを生成する分解酵素のはたらきを助ける効果がある。ビタミンB 群が不足するとエネルギーが生成できなくなるので、疲れやすくなったり、集中力が衰えたりするわけだ。

B1の不足は手足のしびれやむくみをおこし、B2が不足すると目や皮膚の炎症や口内炎ができたりする。B12 の不足では神経炎、悪性貧血などを引き起こす。多忙な現代人には欠かせないビタミンといえるただし、ビタミンB群は蓄えられないために一度の大量のビタミンB群含む食品をとっても効果がない。

気づかないことが多い現代病「脚気」はビタミンBが足りない

継続してとり続けなければならないのだ。豚肉、レバー、ワカメなどに多く含まれるので、ばて気味の時にはこういった食材をまめにとるといい。最近でよく目にするビタミンB 群のとれる栄養剤なども、1日数回に分けて飲むのがよい。

ビタミンC が不足すると、貧血気味になったり、かぜをひきやすくなる。ビタミンCには、抵抗力をつけたり、鉄分の吸収を助けたりするなどのはたらきがあるからだ。これ以外にも、多様なはたらきをするが、なかでもさいきん注目されているのがストレスとのかかわりだろう。

人を含め、動物はストレスがかかると、副腎から副腎皮質ホルモンを分泌してこれに耐えるのだが、このホルモンを作る時にビタミンC が必要である。ストレスの多い人程ビタミンC の消費量が多いことはわかっている。ビタミンC は、とりすぎによる障害がないので、ストレスが多いという自覚症状のある人は、果物や野菜など多めにとるのがいいだろう。

普通、1日に必要なビタミンC の量は、大粒のイチゴ一個弱程度といわれているので、そう難しくはない。

ビタミンD はカルシウムの吸収を助け、強い骨をつくるはたらきをする。ビタミンDが不足すると、せっかく体内にとり込んだカルシウム分をみすみす排泄してしまうことになる。

「肝臓を強化」したい時の食事はここに注意する(ビタミンCがポイント)

ビタミンD は、カツオ、ニシン、イワシなどの食品に多く含まれる。刺身なら一切れで1日に必要な量は摂取できてしまうので、不足するのをそれ程意識する必要はない。

また、ビタミンA のβカロテン同様、体の中にはプロビタミンD という成分があり、ビタミンD が不足すると代わりにそのはたらきを補ってくれる。このプロビタミンD は、肌が紫外線にあたると変化してビタミンD に変わる仕組みになっているので、ビタミンD の生成には日光浴も効果的だ。

夏なら十分もかからずに生成されてしまう。通勤や通学の時間で間に合う人も多いだろう。ただ、女性などは、紫外線をカットする日焼け止めや化粧品を使っていたりするので、なるべく食品からとるようにしなければならない。昼夜逆転した生活の人も同様である。最後にビタミンE だが、これには血の流れを良くするはたらきがあるため、不足すると、肩凝りや冷え性、低血圧などの症状があらわれる。また、細胞膜が酸化するのを防ぐはたらきもあるので、老化を防ぐとともに、がんなどの生活習慣病(成人病) の予防にも効果がある。

ビタミンE は、カツオ、ニシンなどの魚類や、胚芽、カボチャ、ホウレン草などの野菜類に多く含まれるが、油を加えると体内での吸収力が高まるので、妙めるなど調理の工夫をして効率よく摂りたい。

ある日突然花粉症になることも

  • 投稿日:
  • by

日差しが段々暖かくなってきて春の到来を感じ始める2月の頃、テレビの天気予報以外にもう1つ、予報が加わることになる。「杉花粉情報」「花粉の飛散度」等の名前をつけられた杉花粉の飛散予報が天気予報よろしく発表される時代となった。天気予報よりももっと注意している人が増加している。

花粉症がひどい人にとっては本当にストレスのたまる時期。長い人だと5月頃まで続く人もいます。

全国ネットのテレビで流すぐらいなのだから、それだけ情報を必要とする人が多いということになる。推定3,000万人以上、国民の4人に1人がスギ花粉症。

花粉症の実際に、鼻がむずむずしてくしゃみがでたり、鼻水が止まらなくなったり、目がかゆくなったり、だるくなったりと、あの不快な症状を経験して春を感じる人もいる。

おかげで春はかなり多くの人にとって憂鬱な季節に変化してしまった。やっかいなことに花粉症は、去年はまったく症状をあらわさなかった人であっても、次の年になって突然発症してしまうことがある。とくに年配の人は「去年まで何ともなかったのに」「自分はアレルギー体質ではないはずなのに」と、突然の発症に戸惑いを隠せない。急に花粉症の恐ろしい症状に戸惑うのが普通だ。

それではなぜ、去年までは何ともなかった人がいきなり花粉症になるのであろうか。花粉症というのは、ご存知のように杉の花粉を中心とした花粉へのアレルギー反応である。通常、わたしたちの体は、細菌など異物の侵入を受けると免疫機能がはたらいて、異物に対する抗体をつくりだし、やっつけてしまうようなシステムができている。

花粉もその例外ではない。抗体は体内のある細胞の上に待機していて、次に同じ異物が侵入してきたときにはその異物を体外に排除するように、ヒスタミンという物質を細胞に出させる。花粉症の人は免疫機能が過敏に反応して抗体を大量につくり出してしまい、その結果ヒスタミンも大量にでて、これが血管や神経に作用してくしゃみ、鼻水、目のかゆみなどを引き起こすことになるのだ。

つまり、「今年になって突然花粉症になった」という人は、症状のでなかった去年も、体にとって異物である杉花粉に対する抗体は体内でつくられていたのだが、量が少なくアレルギー反応をおこす量に満たなかったのだ。しかし、花粉の飛散の多い年になると、体の中で大量の抗体をつくることになり、ある日突然発症してしまうことになる。

いわゆる花粉症というのは、戦前はほとんどなかったといってもよい。しかし、現在では全人口の10% の人が、軽重にかかわらず花粉症であるといわれる。

なぜ、最近になって、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギーにたくさんの人がかかるようになったのだろうか。まず、アレルギーを起こす原因物質の増加があげられる。戦後の日本では杉の植林政策がしかれたため、戦前よりも杉の本数が膨大になっている。当然、花粉の量も増えることになる。簡単に言えば人間がまいた種でもある。建築資材の需要急増とともにスギが増えている。

また、道路が舗装されたりして、花粉が地面に吸着せず、いつまでも空気中を漂うことになる。当然、花粉症は起こりやすくなる。また、大気汚染など私たちを取り囲んでいる環境は悪化の一途をたどっている。食品添加物が増加し、肉類を多食するようになるなど食生活も変化しているし、ストレスの増加や、じゅうたんやアルミサッシを多用した住環境の変化なども原因の1つであるといわれる。

アレルギーを治すには、まず原因物質を除去することが第一の対策だ。花粉症であれば、外出を避けたり、マスクやめがねを使ったりと備にはい.ってくる花粉の量を少なくすればよい。

最近では、花粉症対策グッズの特設売り場ができている。これらのグッズを上手に利用すれば、かなりの効果をあげられるだろう。また、手や顔を洗ったり、うがいをしたり、上着類を玄関先で脱ぐなど、花粉を家の中に持ち込まないように気を配ることも大事。意外なのが髪の毛につきやすく外出した後に髪の毛についた花粉が部屋にばらまかれてしまう場合もあるので注意しなければいけない。

花粉の移動は空気中を飛ぶことのほかに、人に付着することによる分がかなりあるからだ。家の中をこまめに掃除したり、布団を干すときにも花粉がつかないように、とにかく花粉を身の回りから無くすように家族にも協力してもらうことが必要となる。

症状がひどいときには抗アレルギー薬を服用する方法もある。

抗アレルギー薬は、鼻の粘膜の過敏性を低下させるはたらきがある。しかし、これは服用してから効果がでるまでに2週間はかかるので、くしゃみ、鼻水などを発症する前に服用することが大切だ。抗ヒスタミン錠剤も効果があるが眠くなるため、車の運転や作業中にはむかない。しかし、これらの花粉の除去につとめても、症状が改善しないこともある。

サプリによる花粉症対策はこちら。

杉の花粉が原因と思っていたら、ダニやハウスダストが原因物質だったということもあるからだ。このようなときには病院にいって、何が原因なのかをつきとめるように、抗体検査をしてもらったほうがよい。
アレルギーというのはすぐに治るものではないから、あせらずに、抵抗力をつけていく努力が望まれる。食生活や適度な運動で、症状が軽くなっている場合が少なくない。

眠気を抑えた即効性のある「アレルギー・鼻炎薬」 | 通販、薬局、ドラッグストアーで購入できる薬

ペットボトル症候群について

  • 投稿日:
  • by

日本におけるペットボトル入りをはじめとする清涼飲料の普及は、急拡大している。街にはいつでも利用できる自動販売機があふれ、24時間営業のコンビニエンスストアも増えた。

小さな子供であっても、小額のお金さえあれば自分の好きな飲みものが手にはいる時代である。それらの要因からか、ペットボトル入りの清涼飲料水を冷蔵庫に常備する若者が増えている。スーパーなどで買い物をしている人のかごを見ればペットボトルが2~3本は入っている。

喉が渇いたときだけでなく、食事のときにも、お茶ではなくコーラなどの炭酸飲料をとったり、甘い紅茶飲料をとる若者も多い。しかし、そこに大きな落とし穴が待っている。

糖尿病予備軍の増加だ。清涼飲料水には大量の糖分が含まれているから、それらのペットボトルを常備していると、知らず知らずのうちに大量の糖分を摂取してしまうことなる。糖分の大量摂取は、肥満や糖尿病を誘発するおそれがある。糖尿病の症状がすすむと、昏睡状態で病院にかつぎ込まれたり、最悪の場合はそのまま死亡してしまうこともあるのだ。

このように、ペットボトルを愛用して糖尿病やそのほかの病気にかかってしまった人を、ペットボトル症候群と呼んでいる。これらの要因もあってか、近年わが国は「糖尿病列島″」といわれるほど、糖尿病の患者数が増加している。

ところで、清涼飲料水にはどのくらいの糖分が含まれているのだろうか。1回に飲む量を200ccとすると、コーラには21グラムもの糖分が含まれている。

1日の糖分摂取量は20グラム以下が望ましいわけだから、コーラ1回分だけでも1日分の糖分量をとってしまう計算になる。他の清涼飲料でも、果汁添加の炭酸飲料で19グラム、スポーツドリンクで14グラムを1回に摂取してしまう。

糖尿病や肥満を考えるまでもなく、これら糖分のとり過ぎが体に良くないことは常識だ。清涼飲料ではなく、違う飲みものを飲んでいるから安心という人がいるかもしれないが、油断は禁物だ。一般に健康のためと考えられている野菜ジュースや果汁100%のジュースジュースにももともと野菜や果物が持っていた糖分が多く含まれているからだ。

さいきん流行の野菜ジュースには、1缶あたり20グラムの糖分が含まれているし、果汁100% のオレンジジュースであっても、250ミリ・リットル1缶あたり、26グラム程度の糖分が含まれている。

砂糖そのものは加えていなくても、果物に果糖が含まれており、さらに蜂蜜を加えているからだが、体にいいからといってがぶ飲みしていれば、当然、糖分の取り過ぎになってしまう。野菜ジュースや果汁をまったく否定するつもりはないが、飲む量を考えないと、逆に糖尿病などの病気にかかってしまう可能性があるのだ。

若い女性の好む紅茶飲料でも、1回に飲む量に15グラムの糖分が含まれているから注意が必要だ。ウ一口ン茶や日本茶、ミネラルウォーターなどの糖分を含まない飲料も増えているので、ペットボトルが即、若年糖尿病の原因であるとはいえないが、いつでも身近にあり、保存しておけることなどから、若い糖尿病患者の増加に影響を与えていることは十分に考えられる。喉が渇いたからといって、安易に冷蔵庫のペットボトルの清涼飲料をがぶ飲みするのは、危険なことなのだ。

若いから、体に症状として出てこないだけで、将来、糖尿病を発症したり、糖尿病による合併症を起こすことになりかねない。

糖尿病関連情報:https://health-memo.com/%E7%B3%96%E5%B0%BF%E7%97%85/

結核は現在も増えている

  • 投稿日:
  • by

我が日本において、結核は過去の病気といわれていたが、ここ最近は、そうともいえない。大学病院や中学校で、結核に感染ないし発病した先生が勤務を続けたために、病院関係者や生徒の数10人が感染した疑いが出た事件があった。

現代の若い人は結核についての知識はほとんどないし、感染して死亡したという詰も聞かない。しかし、現在でも結核に感染する人は毎年約4万人もいるし、死亡することもある。確かに結核による死亡は減ってはいるが、ここ数年、その減り方が鈍くなってきている。

決して過去の病気ではないのである。結核を現代によみがえらせた原因は何だろうか。さまざまな原因があるが、一番大きなものは結核菌自体の新型があらわれたことによる。つまり、結核菌が変化して、抗生物質が効かなくなっている。この薬剤耐性菌は感染してしまうと治るまで時間がかかり、死亡することも多い。

同じようなことはサルモネラ菌にも起こっている。サルモネラ菌もこれまである程度、抗生物質等の薬剤により克服されてきた。しかし、1996年、サルモネラ菌による食中毒は1万5千件以上発生し3人が死亡している。

食中毒原因の第一位なのだ。これも、大発生したのが、以前のネズミが運ぶ菌とは違っていたからだ。主に鶏卵の内部が汚染されて感染源となり、汚染されているかどうか、見ただけでは判断がつかない。

健康な成人の場合、サルモネラ菌を極端におそれる必要はないが、幼児、高齢者、病人では症状が重くなることがあるので気をつけたほうがよい。そのほかには、肺炎をおこす原因の1つである肺炎球菌も、その40% が抗生物質の効かない耐性菌になっているという。

黄色ブドウ球菌は誰の鼻や口の中にもいる身近な菌。黄色ブドウ球菌の一種で抗生物質に耐性をもったものが院内感染で話題となったMRSAだ。このように、以前は抗生物質の投与で簡単に完治した感染症が薬剤耐性菌に変化して発症し、完治するのが難しいのが現状。この傾向は、これからも続くと考えられ、過去の病気が復活する可能性は十分にある。

感染症が急増していることを考えるとやはり現代人の抵抗力、いわゆる免疫力が低下していることも大きな要因となっているはず。まずは腸を元気にすることで免疫力をアップさせたい。現代人の腸は元気がないを読むと現代人の腸の抵抗力が低下していることがよわかる。

急増中の 感染症 防ぐ には

  • 投稿日:
  • by

急増中の 感染症 防ぐ には どうしたらいいでしょうか。そしてどのような方法で 感染症 防ぐ のがいいのでしょうか。少し乱暴な言い方になるが、結論から先にいうと、感染症から完壁に身を守る方法はありません。しかし、すべての感染症に対していえることは、自らの免疫力、細菌に対しての抵抗力を高めることです。新型コロナウィルスの情報はこちら。
いわゆる自己免疫力を高めるということに尽きます。
免疫力アップに 三井式温熱治療器 を使った「温熱療法」患部が温まれば痛みは消える

virus-g0cb6706b8_640.png

私たちがすぐにできる 感染症 防ぐ 対策としては

  • 規則正しい食事
  • 排便
  • 睡眠

心掛け、ストレスをためないなど肉体的にも精神的にも健康であることが大切です。また、無菌状態にしようと神経質にならずに、清潔を心掛けながらも同時に菌と共存をはかるくらいのおおらかな気持ちが大切です。現代人は過剰に清潔にする傾向があるのでこれはこれで問題です。

もともと私たちは 常在菌にまみれて生活しています。

身近な食中毒を防ぐのにもこれらのことは大切です。さらに、食中毒は調理者や食べる人の五感を磨くことによりかなり防ぐことができるのです。

これは食べても大丈夫なのか、食材のにおい、味、つや、鮮度など自分の五感をフルに使って体全体で判断をすることが大切です。

これには普段から感覚器官を敏感にしておく必要があります。こういった感覚は日頃から磨いておかないとすぐには対応できません。

新型コロナウイルス感染症11の知識

2020年10月29日、新型コロナウイルス感染症に関する現在の状況とこれまでに得られた科学的知見について、新たに10の知識としてとりまとめました。
新型コロナウイルス感染症の発生をさらに抑えるためには、1人ひとりが最新の知識を身につけて正しく対策を行っていただくことが何よりも重要です。

会食時に注意したいポイント

飲酒をするのであれば、

①少人数・短時間で、
②なるべく普段一緒にいる人と、
③深酒・はしご酒などはひかえ、適度な酒量で。

・箸やコップは使い回わさず、一人ひとりで。
・座の配置は斜め向かいに。
(正面や真横はなるべく避ける)
(食事の際に、正面や真横に座った場合には感染したが、斜め向かいに座った場合には感染しなかった報告事例あり。)
・食べるときだけマスクを外し、会話の時はマスク着用。
(フェイスシールド・マウスシールド※1はマスクに比べ効果が弱いことに留意が必要
・換気が適切になされているなどの工夫をしている、ガイドライン*を遵守したお店で。
・体調が悪い人は参加しない。

飲酒の場面も含め、全ての場面でこれからも引き続き守ってほしいこと

  • 基本はマスク着用や三密回避。室内では換気を良くして。
  • 集まりは、少人数・短時間にして。
  • 大声を出さず会話はできるだけ静かに。
  • 共用施設の清掃・消毒、手洗い・アルコール消毒の徹底を。

変異株に対応するための感染対策

変異株は、強い感染⼒を有しています。マスク着用、手洗い、「密」の回避など、
基本的な感染対策の徹底をお願いします。引き続き、テレワークの実践もしたほうがいいでしょう。

もちろん、これ以外にも具体的な対策は必要です。食品の購入時の鮮度に気をつける。家庭での保存は冷蔵庫を過信せず、温度管理に気をつけなければいけません。下準備には手や調理器具をよく洗い、調理は手早く、十分な加熱をすることも欠かせません。

調理の終わった食品はできるだけ早く食べることも大切です。残った食品は冷蔵保存し、食べるときに再加熱をするなど、家庭で食事をする際に注意が必要です。

また、殺菌作用をもつ食品を上手に利用することも有効である。梅干にはクエン酸が含まれている。クエン酸は殺菌作用をもち胃の中で細菌を殺すことがあるが、ただ食べただけで効果は期待できません。

食品全体にいき渡らせるために、食事、お茶のなかでほぐして飲むと効果的です。緑茶にも殺菌作用がある。茶の渋み成分であるカテキンという物質により0-157も死んでしまうのです。

食後の一杯の緑茶で食中毒は予防できるのです。しかし、市販の緑茶は飲みやすいように渋みを抑えてあるので、大量に飲まないかぎりその効果は期待できません。急須に緑茶を入れて飲むのが一番です。

食用の酢にも殺菌効果はある。水に酢を混ぜた液でまな板や包丁を洗うと殺菌効果があります。食材や調理器具の洗浄用の酢も、メーカーから発売されています。

もちろん、酢を使った食事も食中毒予防が期待できます。ほかに、電子レンジでの加熱も殺菌には有用です。

電磁波の影響により、火を使って普通に加熱するよりも殺菌効果は期待できます。しかし、加熱ムラができやすいので途中でかき回し、全体が完全に加熱されているかに気を配ります。

これらの対策を講じても、実際に食中毒にかかってしまったらどうすればよいのでしょうか。

いくつかの注意すべき点を挙げてみましょう。まず、安易に下痢どめ等の薬はのまないほうがよいでしょう。

腸内の悪い細菌や毒素を体外に排出するために下痢になるのだから、素人判断で薬をのむことは危険なのだ。必ず医師の診断を受けてからのほうがよいでしょう。

とくに、子供の場合には注意が必要です。子供が腹痛や下痢をうったえたらまずトイレにいかせ、排便させてみることが第一です。排便後、腹痛がおさまり普通の表情が戻れば、心配いりません。

しかし、排便後も痛みをうったえたり、しぶり腹といっていつまでも便がでるように感じ、トイレからはなれられないときはさまざまな食中毒が心配です。

このようなときには子供の便を観察し、状態を見きわめてから処置をする。医師の診断を受ける場合にも、便の状態を説明することが必要となるので、便を含めた子供の状態を把捉することです。

とくに、1人でトイレに行きはじめた3歳~10歳ぐらいまでの子供は、親が便の状態を把握しにくいので、早く気づかないと手遅れになってしまうことがあります。

また、下痢のときは脱水症状を起こしやすいので、水分とナトリウム、カリウムなどをたえず補給するよう心掛ける。薬局には脱水症状を起こしたときの水分補給用に、カリウム、ナトリウムなどを含んだ水が売られています。

とくに水分を失いやすい子供には注意する。スポーツドリンクは糖分が多く、ナトリウムなどが少ないので不適当ですが一時の間に合わせにはなります。

素人判断はせずに、薬局や医師に相談して適切な処置をとることが大切です。

話はややそれてしまうが、水道水に必ず含まれる発ガン物質などの記事を読むと最近は、何を食べて何を飲んだらいいのかわからなくなってしまいます。

神経質になっても仕方ないことだが、あれはいけない、これは危険...という情報は溢れるほどなのに「こうすれば安全!」というような内容はほとんどありません。食中毒は、手についた水が腐って..などの話をよく聞くが水をまずは見直すべきなのかもしれません。

結核は現在も増えている

感染症が増えている

  • 投稿日:
  • by

感染症がなぜ、いまになって急激に増加しているのだろうか。これには、大きく2つの原因があると考えられる。細菌そのものの変化とわれわれ人間の変化。

人類は、長い間感染症に悩まされてきた。結核をはじめとして、ペスト、コレラなどが死亡原因の主であった時代は長かった。近年、抗生物質の発見によりこれらの感染症は大部分が克服された。

しかし、この抗生物質こそが細菌を変化させ、現在の感染症の原因となってしまったのである。抗生物質はたしかに細菌の発育や繁殖を抑制し、人類を感染症から守ってきた。しかし、細菌は突然変異により、抗生物質に耐性をもった新型の種類をつくり出す能力を多分に備えている。

人間などでは、突然変異種が生まれる可能性は低い。また人間が、次世代の人間を生み出すのにも20~30年ほどかかる。しかし、細菌は条件さえ整っていれば30~40分程度で2倍に増え、突然変異を起こす確率もかなり高い。

つまり、細菌はかなりの短時間で、抗生物質にも耐えうる新しい型をつくり出すことができるのだ。抗生物質に耐性を持つ菌があらわれたのは当然のことといえる。すると人類は、耐性菌にも効く抗生物質をつくりだし、再び耐性をもつ菌があらわれて...というように、人間と細菌のいたちごっこが続いている。

人類もかなり頑張ってはいるが、時間的にも数的にも細菌が有利で、将来的に細菌側の全面勝訴となる可能性は否定できない。ちなみに、抗生物質の耐性菌が次々とあらわれ、手術後感染症が続発するために、耐性ができた抗生物質を整理する監視制度もできているくらいだ。

次に、人間側の原因について考える。1996年のO-157中毒の発生例から。同じ給食を食べながら発症した子供と何ともなかった子供がいる。全員が発症したわけではない。もちろん、その時の体調や食べた量などもあるからいちがいにいえないが、子供たちの間に病気に対する免疫力、抵抗力の差があったことは否めない。

また、O-157が発生した国は、アメリカ、オーストラリア、日本である。いずれも先進国であり、衛生環境はともに良いはずである。しかし、この衛生環境が良くなったことが逆に人間の免疫力を弱め、感染症にかかりやすくしているとの考え方もできる。

このほかに、大気汚染、日々のストレス、食品添加物等、その因果関係は明らかにされていないが、先進国での多発を考えると、これらが人間の免疫力を何らかの形で低下させている可能性はある。

また、現在の日本では異常なほど清潔志向が高まっている。清潔であるのは良いことであるが、いささか潔癖という感もある。街には抗菌グッズがあふれ、抗菌まな板や歯ブラシならともかく、ボールペンやマイクなど、たいして必要のないものにまで、抗菌のものがある。

消毒薬を多用して細菌の存在自体をなくしてしまおうとすることも問題だ。細菌を全くなくしてしまおうとするのは無理なことだし、われわれの体内や自然界において細菌が役に立っていることを思えば間違いだ。

どんなに清潔を心掛けていても、細菌は日常的に存在している。細菌に対して過剰な反応ばかりしていると、自分自身の細菌にたいする抵抗力が落ちてしまい、かえって感染症を発症してしまう可能性がある。細菌に対してまったく無頓着なのもいけないが、あまり神経質にならずに自らの抵抗力、免疫力を高めることを考えることも大切。

日頃から自分の免疫力で病気や症状を軽減する生活習慣も必要。自分の免疫力で治すなどを読むと薬に頼り切っている現代人の生活習慣を見直さなければ...と思う。

脚気 ビタミンB1 不足 気づかないことが多い現代病のひとつです。脚気 はビタミンB1をしっかり摂れば改善します。

脚気 ビタミンB1 不足

24837358_s.jpg

脚気 とは ビタミンB1 が欠乏して起きる病気のことです。 ビタミンB1 は炭水化物の代謝に関わる大切な栄養素であり、不足すると末梢神経障害や心不全が起きてしまい、全身の倦怠感、食欲不振、手足のしびれ・むくみなどの症状が出ます。 これらの症状が脚気です。 かつては明治時代や大正時代に大流行しました。

明治時代、海軍では、脚気 で亡くなる軍人がたいへん多かったと言います。そのため、海軍軍医であった高木兼寛は、その原因を探るため、世界初の疫学調査を行いました。

軍艦や身分によって患者数に差があることから、高木は食べ物に原因があるのではないかと考え、タンパク質と炭水化物の割合に原因があるという仮説をたてました。

長期にわたる洋上任務では、白米を主食とし、おかずが少ない食事スタイルが常でした。そこで通常の白米主体の食事で航海をした軍艦「龍驤」と、イギリス海軍を参考に、洋食を取り入れた食事を導入した軍艦「筑波」とで、比較実験を行いました。結果、「筑波」における脚気患者が激減。

のちに解明されるビタミンB1の欠乏という原因にはたどりついてはいませんが、脚気に対する有効な予防策を発見したのです。

B1.jpg

ここ最近の家庭医学事典を見ると、脚気についてのページは見当たらなくなってしまいました。記述がないものもあります。せいぜい、あってもビタミンの不足で起こる病気程度の記述しかありません。

脚気 とは ビタミンB1 が欠乏して起きる病気のことです。 ビタミンB1 は炭水化物の代謝に関わる大切な栄養素であり、不足すると末梢神経障害や心不全が起きてしまい、全身の倦怠感、食欲不振、手足のしびれ・むくみなどの症状が出ます。 これらの症状が脚気です。

確かに、ある年齢以上の人でないと、脚気という病気がどういうものなのか知らないかもしれない。脚気は過去にはやった、いまは存在しない病気としか認識されていません。

ビタミンB1 のイライラを鎮める精神安定作用

ところが、この脚気の治療で病院を訪れる若者が急増しているというのです。

ではまず、脚気を知らない人のために脚気とはどういうものかについて簡単にもう一度説明します。

脚気は ビタミンB1 が不足するために、手や足をつかさどる末栴神経がおかされて起こる病気である。その結果、手がしびれたり、むくむことがあります。

ひどくなると、手足の神経が麻痔して歩けなくなったり、寝たきりになったり、ひどいときには心臓麻痔を起こして死に至るほどの危険性もあります。

ビタミンB1 は、食事で摂ったごはんやパンなどの糖質が、エネルギーとして利用される際のなかだちをしています。

だから、 ビタミンB1 が体に不足すると、主食などを食べてもエネルギーとして利用できず、エネルギー代謝がうまくいかなくなってしまうのです。ダイエットを目指している人には大きな問題です。

脚気にならなくても、やる気が起きなかったり、疲れやすくなったり、物忘れがひどくなったりの症状があらわれる。ほかにも、気分的に落ち着かなかったり、ノイローゼや憂鬱病、気が短くなったりする症状がみられる場合もあります。

ではなぜ、これだけ豊富な食べものに囲まれる現代の若者が脚気になるのでしょうか。現代型栄養失調と言えるひとつかもしれません。

現在、脚気で病院にくる人は、スポーツをする高校生や20代、30代の外見は健康そのものの男性に多く、ここには現代人特有のライフスタイルや食習慣が影響してます。

ビタミンB1 は、緑黄色野菜や肉類(特に豚肉)、魚、牛乳、豆類に多く含まれます。これらの食品は普通のバランスのとれた食事をしていれば、不足しないはずのものばかりです。だからこそ、一昔前の病気だと思われてしまうのかもしれませんん。

しかし、これらの年代のとくに男性は清涼飲料水をがぶのみしたり、インスタントの加工食品に頼りすぎたりして、糖質ばかりを多く取ってしまう傾向がみられます。

スポーツをする高校生はエネルギーの消費量が多いのでとくにこの傾向が顕著です。つまり、偏食です。

偏食とは、一般的にある特定の食品に対する好き嫌いがはっきりしていて、しかもその程度がひどい場合を言います。 ある特定の食品が嫌いであっても栄養学的に代替しうる食品、例えば魚が嫌いであっても肉や卵、大豆製品などを食べれば問題はないわけですが、だからといって偏食があってもかまわないという意味ではありません。

コンビニやファミレス、24時間営業の牛丼屋やファーストフード、インスタント食品、電子レンジ食品など、部屋に台所がなくても、電子レンジと湯沸かしポットさえあれば、何とかお腹を満たす食事はできる現代の世の中かもしれないが体のためには全くNGです。カップラーメンを食べる習慣が付いてしまっている人は早めにやめましょう。

しかし、栄養のバランスということを考えれば、これらの食品の問題点に気づくはずです。これらの年代の男性というのは仕事が忙しかったり、一人暮らしをしていたりと、無意識のうちに偏食になってしまいます。

物があふれ、何でもある現代だからこそ、起こってきた病気ともいえるのでしょう。しかし、自分にはバランスのとれた食事を用意してくれる家族がいるからといって安心はできないのです。

出された食事を残したり、日常的に飲酒をしている人は要注意だ。とくにアルコールは糖質そのものであり、酒のつまみも脂っこかったり、野菜類が不足していたりと、どうしてもバランスが悪くなりがちです。

アルコールのとり過ぎの問題もでてくる。せっかく家族が食事を用意してくれていても、飲酒のためにきちんと食事ができなかったら意味はありません。心当たりのある男性は、外食をする際や飲酒の際、少しでもビタミン類をとれる献立を選んだり、ビタミン剤を利用してビタミンB1 をとるように工夫したほうがよいでしょう。

ビタミンB1 を多く含む食品
https://www.vitamin-qa.info/2014/04/17/post-122/

ビタミン不足で起こる病気

寄生虫の増加について

  • 投稿日:
  • by

昭和30年代ごろの日本は、回虫や鉤虫、日本独特の風土病であった日本住血吸虫病などの寄生虫痛が蔓延している状態だった。40代以上の人なら、だれしも一度や二度虫下しをのまされたことがあると思う。

これらの寄生虫は、高度経済成長とともに姿を消したはずだった。しかし、現在の日本でも完全に寄生虫病がなくなったわけではない。それどころか動物から人間に感染する感染症はむしろ増え続けている。

アニサキス、旋毛虫、エキノコックスなどである。また、赤痢アメーバ、マラリアなども増加しているという。

では、なぜいまになってこのような寄生虫病が増加しているのだろうか。原因は2つある。海外から人を通じて日本に入ってくることと、輸入食品を通じて入ってくることだ。人間を通じてにも2つのルートがあり、1つは、日本人が海外旅行や、仕事での出張、現地での勤務により感染し、帰国の際に一緒に持ち込んでしまうのだ。

もう1つは、来日する外国人の増加である。故郷で感染して、そのまま日本にきて発症する例も多い。また、日本にくる輸入食品は膨大な数だ。もちろん、ひと通りの検疫はするが、量が多すぎて、完全に寄生虫の侵入を防ぐことは難しい。

海外旅行にいかないから安心というわけにはいかないのだ。確実に輸入寄生虫病は増えているのである。しかし、これらの輸入寄生虫病を防ぐことは可能である。

寄生虫の卵は七十度で死んでしまう。海外旅行の際にしても、輸入食品を食べるときにも、とにかく生食はせずに、必ず火をとおしてから食べること。

ワサビ、カラシ、酢、トウガラシなどはもちろん、塩、醤油に漬けた程度で寄生虫は死なない。冷蔵庫でもだめだ。果物を生食する場合は、肉や魚を切った包丁やまな板を使用していないかを確かめてから食べるようにしたい。

また、土地によっては、ノミ、シラミ、ナンキンムシなどが生息している。寝具や衣類にそれらの卵が付着して帰国することも考えられる。洗濯をして天日に干したり、こまめに掃除したり、手洗いをして清潔を保つようにすることが大切だ。それでも寄生虫に感染したと思ったら、医師に海外旅行をしたことや、感染源と思われる食物についてすみやかに報告しなければならない。

これは、寄生虫病のほとんどが多彩な症状を示し、普段寄生虫病の患者を見慣れていない医師だと、寄生虫病の存在も思いつかないことがある。また、医師の診断を受けるのは、できるだけ早いほうがよい。マラリアなどは病気の進行が速く、すぐに手を打たなければ死亡してしまう場合もある。とにかく、早く医師に相談することが重要である。

胃腸 ピロリ菌 はストレスよりも重大

  • 投稿日:
  • by

胃腸 ピロリ菌 はストレスよりも重大です。会社の上司に無理難題を押しっけられるのは、サラリーマンにとって日常茶飯事です。「胃がキリキリ痛むよ」などと嘆く姿は、珍しくないでしょう。

これまで、胃炎や胃潰瘍はストレスが引き金になり、胃酸が過剰に分泌されて起こるものとされ、いまでも、一般的にはそう思われています。

woman-g2be9265d8_640.jpg

それもそのはず、胃では強い胃酸がはたらくため、痛みの原因となるような細菌は住めないとされてきたので胃炎や胃潰瘍の原因として細菌はノミネートされていなかったんのです。

ピロリ菌

ところが、最近になって、胃を住みかとする菌がいることがわかった。「ヘリコバクター・ピロリ」という細菌がそれで、通称「ピロリ菌」とよばれています。米国ゲノム研究所で発見されました。

では、なぜピロリ菌は強い酸性の胃の中で生息できるのでしょうか。ピロリ菌には、胃液に含まれる尿素からアルカリ性のアンモニアをつくりだし、胃酸を中和させるはたらきがあるからです。そのアンモニアを防壁にして住みつくのです。

このときできるアンモニアが、胃の粘膜を傷つけてしまうのです。また、ピロリ菌自体が出す毒素や、ピロリ菌を排除しようとする免疫機能のはたらきが、胃にできた炎症を悪化させる。ピロリ菌が、胃炎や胃かいようを引き起こすのはこうしたメカニズムによるものです。

このピロリ菌は免疫にも強く、一度感染すると自然消滅することはないのです。つまり、その人は一生涯胃の中にピロリ菌を持ち続けることになります。いまのところ感染ルートははっきりしていないのですが、口を通して感染するルートが高い確率になっていそうということです。

ただ、唾液中には発見されないため、水や便を介在して感染するのではないかと考えられています。衛生環境のよくない海外で感染する可能性大です。

ちなみに、日本人は2人に1人がこのピロリ菌を持っているといわれます。とくに 40 歳以上の人に多く見られますが、これは戦前、戦中、戦後の日本の衛生環境の悪さと関係しています。

阪神・淡路大震災のときにも胃潰瘍になる人が多かったのですが、調べてみると、そのほとんどがピロリ菌に感染していました。

最近の日本人は、潔癖すぎるとか言われるが、やっぱり清潔な環境というものは人間にとって生きうる上で重要です。

ピロリ菌に感染するとまずだれでも間違いなく胃炎を起こします。これは、酒の飲み過ぎなどが原因で起こる急性の胃炎とは違い、痛みやむかつきが全くありません。いわゆる慢性胃炎といわれる症状で、感染後に軽い吐き気や腹痛があり、一週間もすれば何でもなくなってしまいます。

そのため、感染者の 9 割は、感染していても生活に支障をきたすことがなく、気づかないまま一生を終わってしまうことも多いのです。問題は、慢性胃炎よりすすんだ胃病になると、ほとんどの人がこのピロリ菌にかかっているということです。

実際、ストレス性の胃炎にかかったとしても、ピロリ菌に感染していないかぎり、胃潰瘍まですすむことは珍しいのです。また、通常、胃潰瘍は完治が難しいとされているが、ピロリ菌を取り除く治療をすると、再発することがほとんどなくなるのです。

ピロリ菌は胃病に深く関わっているといえるでしょう。日本人に多い胃がんも例外とはいえないので、軽い胃炎といってもピロリ菌が関与している場合ばかにすることはできません。

ピロリ菌の有無は、血液検査などで簡単にわかります。また、何種類かの指定された薬を服用すると、一週間程で除菌できるので、心配な人は医師に相談するのがいいでしょう。

感染経路がはっきりしていないから完全予防は無理だが、ピロリ菌が付着した手で食事をしないよう、食事前の手洗いを実行したい。また、歯垢の中にも発見されているので、歯磨きをしっかりして歯垢をためないことも大切です。

ピロリ菌の除去に失敗したがマニカハチミツで再除菌ができた

体質的にプレッシャーに弱く、仕事などでハードな日々が続くと胃腸の調子が悪くなる「急性胃炎」の場合は、漢方がいいでしょう。