男性にも起こる 更年期障害 について紹介します。更年期障害は女性だけのものではないのです。
3 年前に痛風発作を起こした B さん( 5 5歳) は、専門医にかかってすぐに治療を開始。医師と二人三脚で根気強く薬物治療を続けてきました。その甲斐あって、尿酸値も正常範囲内まで低下。
健康診断で、ほかに異常な数値もなく、健康的な生活が送れるはずでした。ところが、最近、Bさんは気分が沈みこむばかりで、以前の元気な自分に戻れなくなってきました。
ひょっとして心の病気ではないかと、心療内科に相談し、抗うつ薬を処方してもらいました。薬をのみ始めると、少しは改善したような気もしないではないのですが、やはりもとには戻れません。Bさんは原因がわからないまま、数ヶ月も抑うつ状態に悩み続けました。
そんなある日、友人から「男性更年期障害」ではないかと指摘され、泌尿器科の専門医を受診しました。すると、仕事のストレスから男性ホルモンの分泌が異常に低下しており、それが原因で抑うつ症状が出ていたことがわかりました。
さっそくホルモン補充療法を行い、Bさんはほどなく元気を取り戻したのでした。更年期障害というと女性に特有のもので、男性にはないと考えられてきました。しかし、最近の研究では、女性ほど顕著なものではありませんが、
男性にも悩む人が多いことがわかってきました。痛風年齢と男性更年期障害の年齢は、かなり重なります。過重なストレスなどが原因で抑うつ状態が長く続くようなら、疑ってみる必要があるでしょう。
男性更年期障害」セルフチェック
次の 10 項目のうち、「はい」が 3 つ以上、最後の 2 項目のどちらかが「はい」の場合は要注意。
- 最近、元気がない
- 体力あるいは持続力の衰えを感じる
- 身長が縮んだ
- 日々の楽しみがない
- もの悲しい感じになったり怒りっぽくなったりする
- 最近、運動能力が落ちたと感じる
- 夕食後、うたた寝をすることがある
- 最近、仕事能力が低下したと感じる
- 性欲が低下した
- 勃起力が弱くなった
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