気づかないことが多い現代病「脚気」はビタミンBが足りない

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ここ最近の家庭医学事典を見ると、脚気についてのページは見当たらない。記述がないものもある。せいぜい、あってもビタミンの不足で起こる病気程度の記述しかない。

確かに、ある年齢以上の人でないと、脚気という病気がどういうものなのか知らないかもしれない。脚気は過去にはやった、いまは存在しない病気としか認識されていない。

「ビタミンB1」のイライラを鎮める精神安定作用

ところが、この脚気の治療で病院を訪れる若者が急増しているというのです。ではまず、脚気を知らない人のために脚気とはどういうものかについて簡単に説明します。

脚気はビタミンB1が不足するために、手や足をつかさどる末栴神経がおかされて起こる病気である。その結果、手がしびれたり、むくむことがある。ひどくなると、手足の神経が麻痔して歩けなくなったり、寝たきりになったり、ひどいときには心臓麻痔を起こして死に至るほどの危険性もある。

ビタミンB1は、食事で摂ったごはんやパンなどの糖質が、エネルギーとして利用される際のなかだちをしている。だから、ビタミンB1が体に不足すると、主食などを食べてもエネルギーとして利用できず、エネルギー代謝がうまくいかなくなってしまうのです。ダイエットを目指している人には大きな問題です。

脚気にならなくても、やる気が起きなかったり、疲れやすくなったり、物忘れがひどくなったりの症状があらわれる。ほかにも、気分的に落ち着かなかったり、ノイローゼや憂鬱病、気が短くなったりする症状がみられる場合もある。

ではなぜ、これだけ豊富な食べものに囲まれる現代の若者が脚気になるのであろうか。現在、脚気で病院にくる人は、スポーツをする高校生や20代、30代の外見は健康そのものの男性に多い。ここには現代人特有のライフスタイルや食習慣が影響しているのです。

ビタミンB1 は、緑黄色野菜や肉類(特に豚肉)、魚、牛乳、豆類に多い。これらの食品は普通のバランスのとれた食事をしていれば、不足しないはずのものばかりである。

しかし、これらの年代のとくに男性は清涼飲料水をがぶのみしたり、インスタントの加工食品に頼りすぎたりして、糖質ばかりを多く取ってしまう傾向がみられる。スポーツをする高校生はエネルギーの消費量が多いのでとくにこの傾向が強い。つまり、偏食なのだ。

コンビニやファミレス、24時間営業の牛丼屋やファーストフード、インスタント食品、電子レンジ食品など、部屋に台所がなくても、電子レンジと湯沸かしポットさえあれば、何とかお腹を満たす食事はできる現代の世の中かもしれないが体のためには全くNGである。

しかし、栄養のバランスということを考えれば、これらの食品の問題点に気づくはずだ。これらの年代の男性というのは仕事が忙しかったり、一人暮らしをしていたりと、無意識のうちに偏食になってしまう。物があふれ、何でもある現代だからこそ、起こってきた病気ともいえる。しかし、自分にはバランスのとれた食事を用意してくれる家族がいるからといって安心はできない。

出された食事を残したり、日常的に飲酒をしている人は要注意だ。とくにアルコールは糖質そのものであり、酒のつまみも脂っこかったり、野菜類が不足していたりと、どうしてもバランスが悪くなりがちだ。

アルコールのとり過ぎの問題もでてくる。せっかく家族が食事を用意してくれていても、飲酒のためにきちんと食事ができなかったら意味はない。心当たりのある男性は、外食をする際や飲酒の際、少しでもビタミン類をとれる献立を選んだり、ビタミン剤を利用してビタミンB1をとるように工夫したほうがよい。