病気 ビタミン不足 が引き起こす病気 にはどんなものがあるのでしょうか。また、ビタミン不足が原因で体にあらわれるサインはどんなものがあるのでしょうか。
病気 ビタミン不足 が引き起こす
特別にそれほど体を動かしたり、疲れることをしていないのに
- 疲れやすい
- だるい
- やる気がでない
- 朝起きるのがつらい
いった経験はだれにでもあるはずです。こういった症状は、現代社会ならではのライフスタイルによるところが大きいのです。
飽食の果ての偏食、ダイエット、ストレス解消のための喫煙に飲酒... と、数え上げればきりがないのです。
一般的には、こういった生活がつみ重なり、ビタミンが不足すると、体が疲れやすくなります。飲酒などはビタミンの吸収を妨げ、ストレスはその消費量を増加させてしまいます。
最近では潜在的なビタミン不足の状態に陥っている人が多くいます。ビタミンといっても十数種類あり、そのはたらきもさまざまです。
では、具体的に、どの ビタミン が 不足 すると、どのような症状が起きてくるのでしょうか。
ビタミンA 不足
ビタミンA が 不足 すると、肌がカサカサし、目が疲れやすくなります。ビタミンA には、皮膚の表皮細胞が壊れるのを防いだり、網膜の視色素をつくったりするはたらきがあるためです。
また、がんを防ぐ効果もあることがわかっています。がんを防ぐ効果のある成分として、ビタミンA と密接な関係にあるのが、 β-カロチン です。
緑黄色野菜に多く含まれるβ-カロチンは、プロビタミンA といわれ、体の中のビタミンA が不足すると、ビタミンAに変化して同じはたらきをしてくれます。
実は、このβカロテンにがんを防ぐはたらきがあります。しかし、近年行われたある大がかりな研究では、β-カロチンのとり過ぎがかえってがんの発生を高めることが報告されており、懸念される点もありますが、まだはっきりとわかっていない部分も多くこれからの研究で明かになってくるはずです。ビタミン
ビタミンA は、チーズやレバーなどの食品に多く含まれるが、とりすぎると吐き気や頭痛を伴うビタミンA過剰症に陥るので注意が必要。
ビタミンA 過剰摂取による体にあらわる症状
ビタミンAの過剰摂取は、体に様々な悪影響を及ぼす可能性があります。ビタミンAは脂溶性ビタミンであるため、体内に蓄積されやすく、過剰摂取が続くと以下のような症状が現れることがあります。
ビタミンA過剰摂取による症状
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頭痛と吐き気:
- 急性ビタミンA中毒の場合、頭痛や吐き気、めまいが発生することがあります。
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皮膚の異常:
- 乾燥、かゆみ、皮膚の剥がれが起こることがあります。慢性的な過剰摂取の場合、皮膚が黄色くなることもあります。
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視力の問題:
- 視力がぼやける、または視野に問題が生じることがあります。
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骨の異常:
- 骨が弱くなる、骨折のリスクが高まるなどの症状が見られることがあります。これは、骨吸収が増加するためです。
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肝臓の障害:
- 長期間にわたる過剰摂取は肝臓に負担をかけ、肝機能障害や肝腫大を引き起こすことがあります。
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脱毛:
- 慢性的な過剰摂取により、髪の毛が抜けやすくなることがあります。
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疲労感と倦怠感:
- 一般的なエネルギーレベルの低下や倦怠感が見られることがあります。
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関節や筋肉の痛み:
- 関節や筋肉に痛みが生じることがあります。
注意点
ビタミンAの過剰摂取は、特に妊娠中の女性にとって危険であり、胎児の発育に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、ビタミンAサプリメントを摂取する場合や高濃度のビタミンAを含む食品を長期間摂取する場合は、推奨量を超えないように注意が必要です。
ビタミンB群 不足
ビタミンB群には、体内で糖質や脂肪やタンパク質を分解し、エネルギーを生成する分解酵素のはたらきを助ける効果があります。
ビタミンB 群が不足するとエネルギーが生成できなくなるので、疲れやすくなったり、集中力が衰えたりするわけだ。
B1の不足は手足のしびれやむくみをおこし、B2が不足すると目や皮膚の炎症や口内炎ができたりします。
B12 の不足では神経炎、悪性貧血などを引き起こします。多忙な現代人には欠かせないビタミンといえる大切なビタミンです。ただし、ビタミンB群は蓄えられないために一度の大量のビタミンB群含む食品をとっても効果がありません。
継続してとり続けなければいけません。豚肉、レバー、ワカメなどに多く含まれるので、ばて気味の時にはこういった食材をまめにとると効果があります。
最近でよく目にするビタミンB 群のとれる栄養剤なども、1日数回に分けて飲むのがおすすめです。
ビタミンC 不足
ビタミンC が不足すると、貧血気味になったり、かぜをひきやすくなります。ビタミンCには、抵抗力をつけたり、鉄分の吸収を助けたりするなどのはたらきがあるからです。
これ以外にも、多様なはたらきをするが、最近注目のストレスとのかかわりです。
人を含め、動物はストレスがかかると、副腎から副腎皮質ホルモンを分泌してこれに耐えるのですが、このホルモンを作る時にビタミンC が必要です。
ストレスの多い人程ビタミンC の消費量が多いことはわかっています。ビタミンC は、とりすぎによる障害がないので、ストレスが多いという自覚症状のある人は、果物や野菜など多めにとるのがいいでしょう。
普通、1日に必要なビタミンC の量は、大粒のイチゴ1個弱程度といわれているので、そう難しくはないでしょう。
「肝臓を強化」したい時の食事はここに注意する(ビタミンCがポイント)
ビタミンD 不足
ビタミンD はカルシウムの吸収を助け、強い骨をつくるはたらきをします。ビタミンDが不足すると、せっかく体内にとり込んだカルシウム分をみすみす排泄してしまうことになります。
ビタミンD は、カツオ、ニシン、イワシなどの食品に多く含まれます。刺身なら一切れで1日に必要な量は摂取できてしまうので、不足するのをそれ程意識する必要はありません。
また、ビタミンA のβカロテン同様、体の中にはプロビタミンD という成分があり、ビタミンD が不足すると代わりにそのはたらきを補ってくれます。
このプロビタミンD は、肌が紫外線にあたると変化してビタミンD に変わる仕組みになっているので、ビタミンD の生成には日光浴も効果的です。
最近は、日光に当たる機会が減っているので、日光に当たることによるメリット デメリットをしっかり考慮する必要があります。
夏なら10分もかからずに生成されてしまいます。通勤や通学の時間で間に合う人も多いと思います。
ただ、女性などは、紫外線をカットする日焼け止めや化粧品を使っていたりするので、なるべく食品からとるようにしなければなりません。
昼夜逆転した生活の人も同様です。
ビタミンE 不足
最後にビタミンE ですが、これには血の流れを良くするはたらきがあるため、不足すると、肩凝りや冷え性、低血圧などの症状があらわれます。
また、細胞膜が酸化するのを防ぐはたらきもあるので、老化を防ぐとともに、がんなどの生活習慣病(成人病) の予防にも効果があります。
ビタミンE は、カツオ、ニシンなどの魚類や、胚芽、カボチャ、ホウレン草などの野菜類に多く含まれますが、油を加えると体内での吸収力が高まるので、妙めるなど調理の工夫をして効率よく摂りたい。
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