日本で過ごした学生時代、私が通っていた学校のとてもイケメンな独身の先生が、急に
目が見えなくなってしまったのを、今でもよく覚えています。後で分かったのですが、原因は栄養不足でした。
たまたまお正月に帰郷せず、独身の彼は休み中食べ物がなかったので、自動販売機の食べ物だけで生き延びていたためでした。先日もシカゴの「中国人町の市長」というニックネームで呼ばれていた、頑張り屋の52歳の独身男性が、朝突然亡くなっていたのがニュースになりましたが、私は彼の生活と食生活に無頓着な態度を知っていたので、これも栄養不足だとつくづく思いました。
アメリカでは独身男性の寿命がいちばん短いというデータがあり、これは男性の食生活と健康に関しての無関心さがよく表れています。日本でも同じだと思います。しかし、これは独身男性だけに限らず、多かれ少なかれほとんどの人に起きている問題です。
目が見えないとか痛いとかは、体で即感じるから問題が分かりますが、その他の慢性疾患やはっきり体が感じないような問題、ほとんどの心身の異常もこのような栄養不足と毒物の蓄積からきているのです。
たとえば医者に行っても分からない頭痛、何十年来の片頭痛などが、いい例です。緑の野菜に多い抗酸化物の入った栄養補強剤や、日本生まれで世界中で注目されている補酵素Q10との栄養チームをとると5~20分で嘘のように良くなります。
すべての生き物は、自然の中できちんと自然の法則に従って、バランスよく栄養を摂って生きでいけば、与えられた自分の治癒力も発揮できて、健康問題を克服しながら、健全にうまく生きていけるように本来創られているのですから。
自然か天か創造主は見事にそのような法則、手段、力を私達に備えつけて下さっているのに、私達がそれに気づかず、あるいは知っていても従っていないのです。元気になれる植物や食べ物をきちんと食べず、バランスよくとらず、自分達で体に良くない不自然なことばかりして、勝手におかしくなつているのです。
戦前生まれで食糧難だった戦争時代を体験し、戦後の経済発展を経験した人々は、どんどん栄養のある物を食べることを教えられました。しかし、人々は、栄養とカロリーの違いをはきちがえ、肉などカロリーやコレステロールの多い物ばかりをどんどん食べ、他の食品群からくる重要な栄養素や、栄養バランスなどを理解していません。
戦後生まれの人々も、学校で健康と栄養の重要さや最新の栄養学を教えられていないから、多くの人はタンパク質、炭水化物、脂肪の区別もつかないのが現実です。しかし、私のように、体が弱かったという理由などで、栄養や健康の勉強をしている人も多数います。良いと言われたことは、必死ですべてやったという人もたくさんいます。
また、食事にとくに気をつけて、できるだけ良い物を手に入れ、一生懸命食生活を改善しようと努力している人も珍しくありません。でも現実は、ほとんどが過去の私のように、まだまだ体に問題を抱えており、不健康な状態に悩んでいます。
現代では、食べ物それ自体に充分な栄養が入っていないのです。したがって、それを克服していくためにも、私達は不足しがちな栄養を効果的に補強するという新しいアプローチが必要になつてくるのです。
日本ではまだ、木ばかりを見て森全体を見ていないという、従来的な、断片的な栄養補強療法や健康指導法が行われています。これからは体を、体、心、精神から総合的にとらえ、相乗効果をもたらしてくれる栄養補強や世界の最新情報、進んだ教育、自然の健康手段、ホリスティックな健康学が必要とされているのは言うまでもありません。
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