受精後、数日の赤ちゃんはほぼ100%が水、生命活動イコール水という事実

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人間の生命のもとである受精卵についてです。受精後3 日目は、1個の細胞が2個に分かれるという細胞分裂が数回( 1回目で1個が2個に、2 回目では2個が4個に、3 回目では4個が8個という順番に) 行なわれたころですから、細胞の総数は30個~40個はどです。。

さて、その受精後3日目の水分比率ですが、これは90%台後半、はば100% が水だということです。水以外の物質、細胞膜を作る物質や遺伝子を作るDNA (デオキシリボ核酸) などの物質の量ほ、ほんの3%ほどでしかありません。この数値には本当に驚いてしまいます。今さらながら生命活動ということの不思議さと奥深さに驚かされます。生命は最初は水であるということです。

小さなコップ水の量ほ100ccほどです。またこの水は純粋な、まったく混じり気のない水です。したがって、それは「ただの水」でしかありません。H2Oという分子が無数に集まった無機質である物体でしかありません。ちなみに無機質とは有機質に対応する言葉です。

つまり「何らかの生命力を有する」ことを意味する「有機」の反対ですから、まったく生命力のない物質という意味と思えばよいでしょう。

さてその無機質に3g ほどの有機質、 DNAやアミノ酸、ついでにミネラル類などを入れてみます。

ちょうど受精後3日目の「水:物質」と同等の重量比率にしてみるのです。するとどうでしょう、これまでは、無機質でしかなかった水の中で、にわかに生命活動が展開されることになるのです。いえ、もちろん現実にほそんなことほ起こりません。これは比喩でしかありません。

しかし受精後3目の胎児( というにほまだあまりにも弱々しい生命の萌芽ですが) とは、まさにそんな状態なのです。小ぶりなコップに満たされた水に3gはどの物質を溶かした、すなわち「水そのもの″」としかいえないような塊の中で、有機物質であるDNAやアミノ酸などによる生命活動が展開されている状態が、ずっとずっと小さな器の中で行なわれているということです。

生命とは、何とたわいのないものかと思うのです。同時に、あまりにも深遠な生命の摂理に、幾度となく驚かされます。

最初ほコップ1杯の水に3gの比率で物質を溶かした「ほとんど水」でしかなかったものが、300日後には「オギャー」と声を上げ、オッパイを飲み、いずれは、物を考え、喜び笑い、悩み苦しみ、あげくの果てには赤ちゃんを生み育てることもする人間にまでなってしまうのです。

ちなみに、成人となったあなたの体を作っている細胞の総数は、60兆個以上...ある特殊な専門家によれば100兆個ともいいます。また、老化とは細胞を失うことでもありますから、「縮んでしまったお年寄り」では、細胞総数が30 兆くらいに減少してしまっていることもあるといいますですが、細胞1つ1つをみるなら、やほりその重量のはとんどを占めているのは水です。

骨などに代表される硬い組織は水分比率が低くなりますから、全体としてみれば、さすがに「コップ1杯に3gの物質」というほど「水びたし」ではありませんが、生命の単位である細胞に注目するなら、やっぱり「水びたし」が実情です。それにしても、です。ちょっと知的な気分になってこの事実を冷静に受け止めるなら、非常におもしろいことが分かってきます。

つまり「生命活動は「水」そのものでほないか」ということです。正確にいうなら、水の存在なしに生命活動ほあり得ないのであり、水こそが生命活動の行なわれる「大舞台」にほかならないということに気づきます。