しょっぱい汗をかく人は熱中症になりやすい

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人間の体温調節機能は、脳の視床下部にある「体温中枢」が担っています。体温中枢は体表面の血行をうながし、皮膚から熱を放出したり、汗の気化熱を利用したりして体温を調節するのですが、この汗のなかには熱中症を防ぐために「よい汗」と「悪い汗」があることがわかってきました。

よい汗とは、風呂に入ってすぐに出るようなサラツとした汗で、塩分濃度は低く、すばやく気化して体温を低下させます。悪い汗は、汗をかくのが苦手な人のかく汗です。

発汗までに時間がかかる塩分濃度が高いベタベタ汗で、気化するまでの時間も、よい汗に比べて大幅に長くなります。したがって、悪い汗は体温低下にうまく貢献することができません。

汗をうまくかけない人は、皮膚からの熱の放出によって、なんとか体温を下げようとします。体温が上がってくると、まずい∵、皮膚に近い体表の血管が拡張して体外へ熱を放出しようとします。それでも体温調節できない時、ようやく、体温中枢が発汗指令を出し、発汗するようになるのです。

皮膚からの熟放出の際に、血液が皮膚の近くに集まり過ぎると、逆に脳への血流が減少してしまいます。すると、めまいや立ちくらみなどの症状が現われやすくなります。

さらに、時間をかけて流れ出てくる悪い汗には、多量の塩分が含まれています。水は塩分とともに体内にとどまる性質があるので、悪い汗をかき続ければ、塩分不足となり、いくら水を飲んでも脱水になってしまいます。

つまり、しょっぱい汗をかく人は、熱中症にかかりやすく重症化しやすいと言うことができます。

ただ、よい汗をうまくかけない人でも、ウォーキングやジョギングなどの運動を毎日の生活のなかに取り入れると、汗腺が鍛えられ、汗をかけるようになります。

熱中症は、暑くなり始める6月下旬から急激に増加するので、遅くても5月頃から汗腺トレーニングを始めてください。毎日汗をかけば、熱中症に対するリスクはかなり低くなるはずです。

 熱中症を防ぐ正しい知識