黒スグリはピントを調整する毛様体筋のこりをとり疲れ目も防ぐ

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ピント調整力は試験で確認済み

黒スグリに含まれるポリフェノール(植物や果実の色素成分) の一種、アントシアニンには、遠近のピント調節をつかさどっている毛様体筋の血流を促す効果もあります。こちらでも紹介したように、物が見えにくくなるのは、水晶体( カメラでいうレンズに相当する部分)を薄くしたり厚くしたりして、毛様体筋が緊張を強いられてこった状態になり、ピントフリーズ現象( 一時的に近視状態になること) を起こすことが一因です。

黒スグリをとれば、目の血流が促されて毛様体筋のこりがほぐれ、ピントフリーズ現象の改善に有効であることが試験でわかったのです。
その試験は、軽度の近視である20人(平均年齢20.9歳)を、黒スグリのアントシアニンを含む飲料を飲むグループと、含まない飲料を飲むグループに分けて行われました。

その後、被験者には、一時的な近視状態になるように、パソコン操作を2時間続けてもらい、作業の前後で目の屈折度数(ピント調節を行う水晶体の働きを示す値) の平均値(屈折値)の変化を調べたのです。

その結果、黒スグリの飲料をとつたグループは、作業後に目の屈折値が悪化せず、作業前後で明確な差は認められませんでした。一方、黒スグリの飲料をとらないグループでは、作業後の屈折値が悪化して、一時的な近視状態に陥ったのです。この結果から、黒スグリをとると、目の血流が促され、毛様体筋のこりが解消し、ピントフリーズ現象を予防できることがわかりました。

また試駿後、被験者に首・腕・目・肩・腰の5ヶ所の疲労度を自己申告してもらいました。すると、黒スグリをとったグループはいずれも疲労度が低く、特に目と腰で大幅に疲労度が軽減していたのです。<

ブルーベリーよりも効果大

ところで、黒スグリとブルーベリーでは、ピントフリーズ現象の抑制効果にどれだけ差があるのでしょうか。

それを調べるために、軽度の近視である10人(平均年齢28.4歳)を対象にした試験が行われました。
この試験では被験者を、1.黒スグリのアントシアニンを含む飲料、2.ブルーベリーのアントシアニンを含む飲料、3.どちらのアントシアニンも含まない飲料をそれぞれ飲むグループに分け、2時間のパソコン作業のあとに目の屈折値を比較しました。すると、作業後に屈折値が改善していたのは、1.黒スグリを含む飲料を飲んだグループだけで、ほかの2グループは、逆にピント調節力が低下していたのです。

この結果を見ても、黒スグリのアントシアニンは、目のピント調節力を高めて、疲れ目を防ぐ栄養として、大変優れていることがわかります。