そのとき時々で変化する水の構造

水素と酸素から成る最も単純な化合物である水について、その構造や特異性を調べれば調べるほど、水が不思議な物質であることがわかります。水が超能力をもっているのではないかと思うほどです。

液体(水)の方が固体(水)よりも密度が大きいこと、4度で最大密度になること、物をとかす能力が一番高いこと、表面張力が極めて大きいことなどです。こうしてみると、水は決して常識的な物質ではないことに気づかされます。あまりに身近すぎてその不思議な力に気づいていないということです。

一般に固体は明確な構造を持っていて、一方液体は、固体のようなはっきりした構造をもたない特徴があります。したがって、液体である水の構造を知ろうとすること自体に無理があるのですが、研究者たちは地道に研究を続けてきました。しかし、その構造の違いが、水溶液中の生化学反応などの速度に影響するかどうかに関しては、ほとんど注目されてきませんでした。

ところが、水について詳しく調べてみると、不思議な現象が次々と明らかになってきたのです。たとえば、雪どけ水の効果が、雪どけ後4~5日しか続かなかったり、また自然にとけたものではなく、煮沸してとかした場合には、その効果はなくなってしまうというようなことなどです。

そして、研究の結果すばらしいことに、この雪どけ水と同じょうな活性化した水が人工的に作れるようになったのです。

水に磁気処理を施したり、微弱電流を流すと活性化した水になります。さらにこの水には、水道管がさびるのを防ぐ作用があることが明かになってきました。

水の構造の変化などを知るために、研究者の間ではX繰回折法、導電率や粘性率などの測定による熱力学的方法、赤外線吸収スペクトル法、核磁気共鳴法など、また最近はやりのコンピューターシミュレーション法などさまざまな方法が使われています。

しかし、これらの方法を駆使しても、刻々と変化する水の構造を正確にとらえることには成功しておらず、まして、水の不思議な活性について完全な説明はできていないのです。