これまでの実験結果をまとめてみます。まず、水を沸騰させる、あるいは凍らせるというような物理的影響によって、水分子のクラスターは小さくなります。
次に、極端に汚れた水もクラスターは、同様に小さくなります。
そして、おいしくて、健康にいい水は、むしろクラスターが大きいということがわかりました。このことをさらに実証するため、日本と外国のミネラルウォーターのクラスター値を手当たり次第調査しました。
まず、おいしい水の代表といわれる「 霧島裂罅水」のクラスター値は140Hz。この水は先に述べた「仙人秘水」と同様、日本では数少ない非加熱処理のミミネラルウォーターであり、「仙人秘水」のクラスター値135Hzに近い値でした。続いて「六甲のおいしい水」は130Hzでした。
加熱処理した日本産ミネラルウォーターのうち、最もクラスターの大きい水は「大清水源水」の118ヘルツ、「屋久島縄文水」の110Hzでした。
クラスター値100Hz以下のミネラルウォーターもたくさんあることがわかりました。それぞれ、「カムイワッカ大歓」88Hz、「摩周の霧水」75Hz、「龍泉洞地底湖の水」70Hz、「谷川連峰の源水大清水」70Hz、「六甲山の名水」65Hzです。
加熱処理をすれば、水のクラスターは大幅に小さくなること確認済みなので、クラスターの比較的小さなミネラルウォーターも、外国産のミネラルウォーターの大きな特徴は、もともとはもう少し大きかったと考えられます。加熱処理しておらず、ミネラル分の多い硬度が高めの水であるということです。したがって、外国産のミネラルウォーターはクラスター値が大きいということでしょう。
実際に測定してみると、予想通りの結果となりました。最も大きかったのは、フランスのミネラルウォーター「ボルヴィック」の146Hz、次に、「コントレックス」の228Hz、「エビアン」の126Hzで、クラスターがやや小さかったのは「ヴィッテル」で、95Hzでした。
このように、クラスターモデルで考えてみると、おいしくて健康にいいといわれているミネラルウォーターも、比較的クラスターが大きい水でした。ただし、活泉水については、1つの姿としてクラスターの小さいことがわかりました。
研究者によって、また測定手段によって、異なる結果が得られているというのが現状です。近い将来、水の構造の本当の姿が見えてくることを期待したいと思います。
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