雪どけ水の活性化作用と水の構造

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雪を厄介物扱いせずに新しい資源としてとらえ、積極的に活用する動きがでてきています。そのなかで注目されているのが、雪どけ水です。

すでに雪どけ水は温度差発電などの冷熱源や冷房源として利用されていますが、ここで改めて雪どけ水のもつ生物活性化作用とH2Oの構造の関連について考えてみましょう。

氷の結晶の特徴は、すべてのH2O分子がほかの四個のH2O分子に正四面体的に囲まれているという点です。すなわち、水を構成するH2Oの配位数は四個ということです。

ところで、H2Oと同じ大きさの球を最も密に充填すると、12個のH2O分子を配列できるのです。しかし、その充填は73%にしかならないので、氷の結晶はきわめて隙間の多い構造です。

一方、水のH2O分子の配位数は4.4個です。氷がとけて水になると、密度は増加しますが、久保田博士によると、最も近い分子間の距離は水が0.276ミリなのに対して、水は0.92ミリと逆に伸びるというのです。

また先述したように韓国の全教授によれば、水には5個の水分子が水素結合した五員環構造と、六個の水分子の結合した六員環構造があって、それが混在しており温度が低くなると、生物活性が強い六員環構造の水が多くなるのです。

雪や水のとけた水が生物活性をもつようになる理由については、もちろんこれだけの説明では十分ではないと思います。

雪どけ水が生物活性の強い六員環構造の水を多く含んでいるということのほかに、もう一つ考えられる可能性は、氷が水に変わるときには、H2O分子の配列が変化したり、分子間の距離の変化が起こるため、その間に放出されるエネルギーが生物を活性化させているのではないかということです。

さらに、隙間が極めて多いという氷の構造そのものが生物活性を発揮する重要なポイントだと主張する学者もいます。

ビタミンCを発見したハンガリーのノーベル賞医学者A ・S ・ジェルジ博士は、「結晶化した水が生命の母体である」と述べているのです。

雪や氷などがとけた水のなかには氷の構造が残っており、その柔らかい氷の格子空間に生体分子を包みこみ、潜在的な牛命機能を保ったまま、舛体分イを理想的に配置するのであろう、と博士は説明しているのです。

また、からだの老化とは、からだのなかにある水が水の構造を失った結果だと見ることもできると。それは、体内の細胞間にある水の分子配列が氷とは異なった水に変化し、その水の作用によって生体分子が破壊されるからだというのです。