タグ「腸 効果」が付けられているもの

ごぼう独特の香りとほのかな甘味が私の便秘体質を改善してくれた

私は、高校生のころから便秘に悩んでいました。高校生の時の無理なダイエットがきっかけだったと記憶しています。ひどいときは1週間以上も便が出ず、ようやく便が出たあとにはひどい腹痛と下痢に襲われるため、外出するのが怖くなっていました。

一緒に住んでいた妹は全く便秘がなかったので、食事が原因とは考えられませんでした。おそらく、私の体質なんだと思います。

あまりに便秘がひどいため、20歳過ぎまで下剤を服用していました。しかし、下剤の副作用を心配した母から使用を止められ、今ではいっさい、下剤は服用していません。その後、便秘改善に役立つとされるセンナ茶を飲んだり、食物繊維を多く含んだ野菜などを積極的に食べたりしました。でも、私の場合は、全く効きません。

私の便秘は、30代になっても相変わらず改善しないままで、便秘に伴う腹痛で、外出することも怖くなっていました。

そんな中、私がごぼう茶を知ったのは、今から2年前、テレビで紹介されていたのを見たのがきっかけでした。

早速、市販のごぼう茶を取り寄せて飲んでみたところ、ごぼうのほのかな甘みとこうばしさがあり、とてもおいしく感じられたのが最初の印象です。1日に1パックのごぼう茶を500ccのお湯で煮出して、室温まで冷ましてから飲みました。すると、私の場合は、早くも翌日の朝に、軟らかい便がスルッと出たのです。これはいい!と思いました。便秘薬なしでお通じがしっかり出たのはとても久しぶりでした。

それ以来、2日に1回は便通があるようになりました。便秘が解消したため、腹痛の症状も消えています。何より、外出するさいの恐怖がなくなっただけでとても嬉しかったです。趣味のカフェ巡りや食べ歩きにも気がねなく行けるようになったばかりか、便秘の悪化を気にせずに、何でも食べられるようにもなりました。

ごぼう茶による変化は、便秘の解消だけにとどまりませんでした。便秘に悩まされているときは、顔や体のむくみや冷えもひどかったものです。ところが、ごぼう茶を飲んで便秘が治ったら、不思議なことに、むくみも冷えも次第に解消したのです。本当に、ごぼう茶には感謝しています。

ごぼう茶のおかげで、ドライブや食べ歩きといった趣味を安心して楽しめるようになったと心から感謝しています。ただし、ごぼう茶は便秘を治す薬ではありません。バランスの取れた食事や適度な運動と併せることで効果を発揮してくれることもわかりました。

https://benpi-guide.net/contents/archives/2667

医者いらず はやっぱり ポジティブ 思考と 笑い が重要です。病院のお世話にならずに元気で過ごす人はプラス思考でいつも笑顔ということです。

医者いらずの基本は 笑顔とポジティブ思考

woman-g4f066c68b_640.jpg

ストレスは免疫細胞や腸内細菌の大敵ですが、ポジティブ思考は免疫力を高めます。とくに笑ったり楽しいことをしたり、ポジティブに毎日を過ごしていると「医者いらず」の体になることは、多くの研究により明らかにされています。「医者いらず」の体になるには、1日1回は大いに笑うことです。泣くこともストレス発散になります。

「笑う」「泣く」は心の解毒を行う

米国のある病院では患者さんに「精神健康」という冊子を配っています。そこには、「笑いは体内のジョギングである」と善かれてありました。「笑いはNK細胞の生成と活性化を促し、感染症の予防ばかりではなく、ガンの治療にも効果がある」とも述べられています。

また、笑いが感性のプログラムを活性化し、治癒力を高めることについて述べてる著書も数多くあります。笑いは自律神経を介して、心と体の機能を活性化させるというのです。

たとえば、愛情を注がれずに育った子どもは、発育が遅れ、身長や体重が伸びません。「優しさ」という感性の情報が欠如すると、心のプログラムが円滑に働かなくなり、成長ホルモンの分泌だけでなく、食物の消化・吸収までうまくいかなくなるからです。

反対に、優しくされると、子どもの消化・吸収力が進み、成長ホルモンの分泌だけでなく、免疫プログラムまでも活性化されます。そしてこれと同じように、笑うという行為は、神経・内分泌系から、免疫系へと続く心と体のプログラムを活性化し、免疫系の働きを高めると、ノーマン・カズンズは『笑いと治癒力』の中で述べているのです。

[PR] [PR]

笑うことで、免疫細胞が活性化するというデータはいくつかあります。健康な医学生 52 人を対象に1時間のコメディビデオを観賞させ、その前後の免疫因子の活性を測定しています。

この調査では、いくつかの免疫因子が測定されています。たとえばNK細胞の場合、その活性は観賞前は24%でしたが、観賞後は38%に増えていました。その他の免疫因子も、それぞれ活性を高めています。

また、ガン患者など8人と正常の人1人に吉本興業の公演を見てもらい、NK細胞の活性を調べています。その結果、活性値は3〜4倍も上昇していました。

ただし、免疫力を向上させるには笑いの質も大事です。防御や攻撃の笑いは交感神経が優位になり、免疫力を低下させます。免疫力が向上するのは副交感神経が優位になったときです。副交感神経が優位になると、免疫細胞をつくるリンパ球が増えるからです。副交感神経が優位になる笑いとは、まず「楽しく笑う」ことが出発点になります。そして「大声で笑う」とより効果的です。

「大声で笑う」と、横隔膜の上下運動と腹庄の増減によって内臓が刺激されます。とくに、小腸や大腸の嬬動運動が活発になります。すると、血流が促進され、脳の前頭野という部分に興奮が起こります。それが間脳に伝わり、間脳が活発に働きだします。結果、神経伝達物質であるプロオピオメラノコルチン(POMC )というタンパク質をつくり、それが無数の神経ペプチドに分解されます。

この神経ペプチドは、まるで感情を持っているかのように情報の善し悪しを判断し、その判断によって自分の性質を変える力を持っています。「楽しく笑う」と、その情報はドーパミンやβ ・エンドルフィンなどの「善玉ペプチド」を生み、血液やリンパ液を通じて全身に流れます。それがNK細胞の表面に付着し、NK細胞の働きを活性化するのです。これを「ペプチドシャワー」といいます。

反対に、悲しさやストレスなどの情報が入ってくると、間脳から分泌された神経ペプチドは「悪玉ペプチド」となり、NK細胞の活性を低下させます。では、笑えば笑うほどいいのかといえば、実は長時間笑い続けるのも問題です。1時間笑う実験では免疫力が大いに高まったのに対し、3時間笑い続けるという実験をすると、逆に免疫力が低下した例が見られました。これは、休息の神経である副交感神経が優位になり過ぎて体の緊張状態がなくなり、免疫反応が異常になってしまったと考えられます。

つまり、免疫力を高める笑いとは、「楽しく笑う」「大声で笑う」「はどはどに笑う」という3 条件ということになります。

現代社会は、ストレスで満ちています。そのため、現代人は総じて免疫力が低下しています。「何ごとも良い方向に考えましょう」「ポジティブな思考をしましょう」と繰り返し提案しています。心のあり方しだいで、医者いらずの体になれるからです。

病気を避け、元気に長生きするためには、人生を楽しむ心を忘れずに、何ごともポジティブに考える思考が大事なのです。

日本人はイワシの群れの意味 ありのままに生きることで免疫力がアップする

シャワー ガン 細胞の増殖が促進される可能性大 入浴が大事。入浴がとても大切だという情報です。シャワーだけでは、デメリットしかありません。体の汚れは落とせるかもしれませんが、免疫力を高めることができません。

仕事が忙しく毎日せわしく過ごしている人ほど、入浴せずにシャワーですませることが多いようです。こういった人たちのライフワークをのぞいてみると、寝る時間を確保するために省略できることはできるだけ省いてしまう傾向が強いくあらわれています。現代人はとにかく「時間がない」を口ぐせように発しています。

シャワー ガン 細胞の増殖が促進

shower-1027904_640.jpg

体を清潔に保つことが目的があるとすれば、シャワーだけでも問題はないのでしょう。しかし、健康を主眼に置くと、良い習慣とはいえません。

なぜなら、腸の機能を活性化し、ガンを予防するには体を温めることが必要だからです。そのためには入浴が大事です。

冬の間は、入浴するのに、夏になると入浴をせずにシャワーだけですませてしまう人も多いです。

2012年3 月名古屋で開催された「ミラクルワールド予防医学フォーラム2012」にて、『免疫革命』の著者として知られる安保徹新潟大学教授と講演が印象に残りました

そのとき、安保教授は「ガン細胞は先祖返りした細胞」であり、体内を低体温・低酸素の環境にしたために、古細胞に戻ったのがガン細胞だと話されていました。

地球上に生命体が誕生したとき、私たちの祖先となる生物は、無酸素と低温の環境にて解糖エンジンを働かせて生きている単細胞生物でした。

強力な放射線に地球がさらされていたため、生物は深海でしか生きられないという、過酷な環境下で生みだされたのが解糖エンジンです。そうした環境の中で、血管を伸ばし、栄養を吸収する細胞がいたのですが、ガン細胞はその生命力旺盛な細胞と性質が似ているというのが、安保教授のお話です。実際、ガン細胞は高糖質・低酸素・低体温という体内環境を好みます。

その環境とは、古単細胞生物が生きていた環境に酷似しています。一方、ミトコンドリアエンジンは、地球上が酸素に覆われ、表面温度が高くなるなかで築かれたエネルギー系です。そのため、酸素が豊富で体温が高い状態でよく動きます。ミトコンドリアエンジンが活性化するのは、低糖質・高酸素・高体温の環境です。ガン細胞の増殖を許さないためにも、中高年になったらミトコンドリアエンジンを活性化し、解糖エンジンの動きはゆるやかにとどめることが必要です。

中高年の体は、ミトコンドリアエンジンがメインに動いているため、解糖エンジンがフル稼働してしまうと、活性酸素が発生しやすくなっています。これを防ぐには、高糖質の食生活を改めること。そして、高酸素・高体温の環境を努めてでもつくりだすことです。

その12、体を清潔に | ガン予防のための習慣

1日1回、温かいお湯につかり、体温を上げることは、ミトコンドリアエンジンを活性化するとともに、ガン細胞の成長を許さないことにつながります。

ミトコンドリアは細胞内のエネルギー生産に重要な役割を果たしますが、温かいお湯に入ることでその活性化を促進するということです。温かいお湯に入ることでリラックス効果が得られ、ストレスを軽減し、二次的にミトコンドリアの活性化やガン細胞の成長阻害されるのです。

現代人の低体温化がすすんでいる理由

現代人の低体温化はすすみ問題視されています。近年、現代人の低体温化が大きく問題視されています。厚生労働省の調査によると、1980 年代と比較して、平均体温は 0.5℃ほど下がっていると言われています。

現代人の低体温化には、様々な原因が考えられます。主な原因としては、以下のようなものが挙げられます。

運動不足

昔と比べて、現代人は運動不足になりがちです。運動不足になると、筋肉量が減少し、基礎代謝が低下します。基礎代謝とは、何もしていない状態でも消費されるエネルギー量です。基礎代謝が低下すると、体温を維持するための熱産生量が減少し、低体温化につながります。

2. 冷房・暖房の普及

冷房や暖房が普及したことで、年間を通して室温が一定に保たれるようになりました。そのため、暑さや寒さに体が適応する機会が減少し、体温調節機能が低下している可能性があります。

3. 食生活の変化

昔と比べて、現代人の食生活は欧米化が進んでいます。欧米型の食生活は、脂肪や糖質が多く、食物繊維が少ない傾向があります。このような食生活は、体脂肪を増やすだけでなく、基礎代謝を低下させることにもつながります。

4. ストレス

現代社会はストレスが多いと言われています。ストレスを感じると、自律神経が乱れ、体温調節機能が低下することがあります。

5. 睡眠不足

睡眠不足は、自律神経を乱し、体温調節機能を低下させるだけでなく、基礎代謝も低下させます。

これらの原因が複合的に作用することで、現代人の低体温化が進んでいると考えられます。
低体温化の対策

低体温化は、様々な健康問題を引き起こす可能性があります。例えば、免疫力低下、疲労感、頭痛、便秘、下痢、肩こり、不眠症などです。

低体温化を防ぐためには、以下の対策が有効です。

1. 運動習慣をつける

適度な運動は、筋肉量を増やし、基礎代謝を高める効果があります。ウォーキング、ジョギング、水泳など、自分に合った運動を習慣的に行いましょう。

2. 冷房・暖房の使い過ぎに注意する

冷房や暖房の使い過ぎは、体温調節機能を低下させる原因となります。室温は25℃前後を目安に設定し、こまめに換気を行いましょう。

3. バランスのとれた食生活を心がける

野菜、果物、魚、大豆製品などをバランスよく摂取し、脂肪や糖質の摂り過ぎに注意しましょう。

4. ストレスを溜めない

適度な運動や趣味、十分な睡眠などを通して、ストレスを溜めないようにしましょう。

5. 十分な睡眠をとる

睡眠不足は、自律神経を乱し、体温調節機能を低下させる原因となります。毎日7~8時間の睡眠を心がけましょう。

これらの対策を意識することで、低体温化を防ぎ、健康的な体を維持することができます。

入浴することのメリットですが、腸の働きを高め、免疫力を高める効果もあります。腸は絶えず食物を消化し、病気から体を守るために免疫細胞を育てています。

常に持続的なエネルギーを使って、消化や免疫機能の活性化を保持しょうと努めています。それには、持久力に優れたミトコンドリアエンジンがスムーズに動き続けていることが必要です。

小腸は糖の吸収を積極的に行いますが、自分でエネルギーとして使わず、アミノ酸の一種であるグルタミン酸を使います。むしろ腸は、糖がたくさん入ってくるのを嫌がります。ミトコンドリアエンジンにエネルギー産生を頼っているため、解糖エンジンにフル稼働されると因ってしまうのです。

安保教授は「体温を1度上げると免疫機能が30パーセント上昇する」とも話されています。体温が上がれば、ミトコンドリアエンジンが活性化して腸の働きが活発になり、免疫機能が増強されるのです。また、ミトコンドリアエンジンを活性化するには、高酸素も重要です。1日数回深呼吸して、体に酸素を満たしてください。その習慣も、ガン予防には非常に効果的です。

風呂 温度 は 41 度が適温

私は週に1回、時間を見つけては近所の温泉に出かけます。温泉では、まず屋内の湯船によくつかって体を十分に温めます。次に、露天風呂に入り、深呼吸をして新鮮な空気を体に取り入れます。こうすると、高酸素・高体温の体内環境を一緒につくることができ、体がリフレシュしてパワーがこんこんと湧いてくるのを実感します。

ついでに、私は軽い運動も行います。温泉の端で、浴槽に足を引っかけ、腹筋運動をするのです。この週1 回の筋肉トレーニングは私の大事な健康法です。

最近は温泉施設が各地にできています。都会にも温泉はあります。こうした施設をご自身の健康増進のために上手に利用してください。もちろん、忙しくて温泉に出かけるゆとりを持てないという人も多いでしょう。そうした人こそ、1 日1 回、自宅の浴槽にゆっくりつかり、体をしっかり温める習慣を大事にしてほしいと思います。

半身浴の効果は絶大で毎日続けることで大きな効果をご自身の体で体験できます。

入浴で芯からじっくり温める方法(半身浴)

水道水を熱しただけの白湯はNG

  • 投稿日:
  • by

アルカリ性で非加熱、ミネラル豊富な生水が長寿の水

白湯健康法」が最近はとても注目を集めています。これにも2 つの問題点があります。1つは、水道水をそのまま沸騰させた水を飲んではいけないことです。水道水には、塩素が含まれます。塩素が体内に入ってくると活性酸素が発生します。では、煮沸消毒すれば良い水になるかといえば、もっと悪い水になります。水道水を煮沸させれば塩素は飛びますし、殺菌効果もあります。しかし、トリハロメタンの量は多くなります。

トリハロメタンとは、発ガン物質の1一つとして知られる有害物質です。体内に入ると中枢神経や肝臓、腎臓などの臓器に負担をかけるうえ、アトピー性皮膚炎やぜんそくを悪化させます。摂取量が多くなれば、集中力の低下や疲労感、イライラなどの精神的な不調も現れます。流産の危険性が高まるという報告もあります。

この有害物質は、塩素と有機物が化合してつくられます。水道水を熟にかけると塩素12と有機物の化合がみるみる進み、発生量が増えてしまうのです。トリハロメタンの含有量が最も多くなるのは煮沸直後で、煮沸前の2〜3倍にも増えることがわかっています。トリハロメタンを完全に取り除くには、15〜30分間は沸騰させ続ける必要があります。

では、ミネラルウオーターなど塩素のない水を沸騰させるとよいのでしょうか。2つめの問題は、ここです。ミネラルウォーターは加熱すると、水が持つ健康作用を失います。白湯をミネラルウオーターでつくることほど、もったいないことはありません。

体を健康に導くには、水の力が非常に重要です。なぜなら、人間の体は、成人男性の約60 パーセント、成人女性の約5 パーセントが水でできているからです。その水は、血液やリンパ液となって体のすみずみに栄養を運び、病原菌などの異物や老廃物の排出を行い、約60兆個の細胞を潤して体内の環境を整えるなど、ありとあらゆる働きをつかさどっています。ですから、どんな良質な水を体に与えてあげるかで、体内環境は違ってきてしまうのです。長寿の水とは、体内環境を整える作用を持つ水です。

それはどんな水かといえば、1万年前の人たちも飲んでいたような、人の手を加えていない生の水です。今でいうミネラルウオーターです。その生水を加熱して人の手を加えたりすれば、水の健康作用は失われてしまいます。

では、純水で白湯をつくればよいかといえば、これも怖いのです。最近は、水道水から不純物をきれいに取り除いた純水を無料で配るスーパーが多くなりました。純水は料理やお茶に使うならばよいでしょう。しかし、そのまま飲むのはよくありません。不純物ゼロの水は溶解度が高く、人体に取り込むと体内のさまざまな酵素やカルシウムなどのミネラルまで薄かし込みます。また、腸内フローラにも悪影響を与えかねません。

水の最も良い飲み方は、加熱殺菌など人の手を加えていないミネラルウォーターを、そのまま飲むことです。白湯健康法では、白湯にデトツクス(毒出し)効果があるというようですが、水そのものに老廃物を抱えて外に持ち出す作用があります。わざわざ沸騰させて、水の健康作用を奪う必要はありません。

ただし、ミネラルウォーターといっても、産地によって健康効果は異なります。ミネラルウォーターを買うときには、必ずラベルを確認しましょう。

選び方の主なポイントは3 つです。1 つは、アルカリ性の水であること。健康な人の体液は、弱アルカリ性です。それが疲れてくると酸性に傾き、体に不都合なことを起こします。ふだんからアルカリ性の水を飲んでいれば、体が疲れてきても、体内環境を素早く戻せます。

2つめは、原材料の欄に「鉱泉水」「鉱水」「温泉水」と記載があることです。これらの水は、数十年間かけ、磁鉄鉱や石灰岩の厚い岩盤を通り抜けて地底に湧き出た天然水です。こうした水にはミネラルが含まれます。一方、「伏流水」「井戸水」などはミネラルをほとんど含みません。世界各地には、人々の長寿を支えてきた水があります。長寿の水はみな「鉱泉水」「鉱水」「温泉水」です。日本にも長寿の水があります。私は日本各地のミネラルウォーターを研究し、「活性酸素を消す力のある水」をいくつか見つけました。日頃からこうした生の水で、活性酸素を消すような良質の水を飲んでおくことです。逆に、体に悪い水は、原材料の欄に水の採取場所は書いてあっても、水の種類について詳しく記載していないような水です。また、ラベルに「非加熱」と表示のない水は、加熱殺菌した水の可能性が高いと考えられます。飲んでもよいですが、健康作用はないので、長寿の水にはなりません。

3つめは、「おいしい」と感じる水を飲むこと。ミネラルウォーターは、ミネラルの含有量から硬水と軟水に分けられます。「日本は軟水の国だから、日本人の体には軟水が適している」と言う人がいますが、これも間違いです。カルシウムやマグネシウムの多い水は、脳梗塞や心筋梗塞の予防効果もあります。自分にとっておいしい水は、体調が教えてくれます。硬水がおいしいと感じるならば、体がミネラルを欲している証です。ただし、硬水を飲み慣れない人は、舌にもったりと感じ、最初は飲みにくく感じるでしょう。最初は硬度の低い水から試し、硬度をだんだんと上げていって、「おいしい」と感じるようになれば、それが体調に合っている水なのです。良質な水は、長寿の水です。健康増進に水の力をぜひ役立ててほしいものです。

活泉水でもっと元気に!http://kassensui.sblo.jp/

長生きのためには肉食

  • 投稿日:
  • by

細胞の若返りにはコレステロールが必須

長寿や健康が話題になるとき、「肉は体に悪い」と強く主張する方が増えました。しかし、これは間違いです。長生きしたければ、肉は食べなければいけません。

人間の体は60兆個もの細胞からつくられています。細胞が正常に働けるのは、それぞれの細胞が膜に包まれているからです。ミトコンドリアもテロメアも、すべては細胞膜の内側にあります。細胞膜がなければ、秩序がなくなり、人間は人体の機能を保てなくなります。この大事な細胞膜の原料が、コレステロールです。

コレステロールとは?

コレステロールは「善玉」と「悪玉」があるといわれますが、そもそもこの愛称がコレステロールの誤解を生むもとです。コレステロールに善も悪もありません。善玉コレステロールとは、正しくはHDLコレステロールといい、体内に蓄積したコレステロールを排出し、動脈硬化を予防する働きがあります。悪玉コレステロールは、LDL コレステロールが正式名称で、コレステロールを体内に供給する役割があります。

が、増え過ぎると血管に溜まります。これが動脈硬化の原因と一般にいわれます。動脈硬化とは、コレステロールや中性脂肪などの脂質が動脈に溜まり、動脈を硬くしたり血管を狭めたりする症状です。この症状が進めば血管はもろくなり、詰まりやすくなって、心筋梗塞や脳卒中の直接的な原因となります。そのため、コレステロールは心筋梗塞や脳卒中を起こさせる悪玉とされ、その摂り過ぎが問題視されるのです。

しかし、ここには大事なことが見落とされています。LDLコレステロールが悪玉と化すのは、活性酸素と結びついたときです。活性酸素と結びつくと、LDL コレステロールや中性脂肪は過酸化脂質に変性します。この過酸化脂質こそが本当の悪玉なのであり、血管を傷つけ、ボロボロにするのです。

こうした成り立ちを無視して、「肉を食べると心筋梗塞や脳卒中になる」と述べるのが、「肉=健康悪」説を述べる人たちの言い分です。しかし、LDL コレステロールがなければ、丈夫な細胞膜を維持できず、体にかえって悪いのです。

近年、「コレステロール値が高いほど死亡率が低い」という大規模な研究や、「コレステロールを下げる薬を服用しても、心臓病予防効果は見られない」とする海外報告が相次いでいます。日本脂質栄養学会も「コレステロール値は高いはうが長生きする」との指針をまとめています。

世の中を見回しても、90歳を過ぎて元気な人は、肉をよく食べます。100歳を超えの現役の医師を続けている日野原重明先生も、週に2回はステーキを食べます。百寿者の方々は、そうやって丈夫な細胞を日々つくっているのです。

週に3 回はステーキを食べます。そのときには、たっぷりの野菜サラダもよく噛んでいただきます。活性酸素の害を消すため、お肉と一緒にフィトケミカルをたくさん摂るようにしているのです。

また、「肉を食べると腸内で腐敗し、有害物質を発生させるからよくない」という人もいます。たしかに、肉を食べ過ぎると腸内バランスが崩れて大腸菌が増えてしまいますし、結果、免疫力も低下します。しかし、腸内バランスを崩すほど食べ過ぎなければ大丈夫です。週3回確度ならば問題ありませんし、そのときには色とりどりの野菜を一緒に食べれば、活性酸素を増やす心配もなくなります。

コレステロールは、男性ホルモンの原料にもなります。男性もコレステロール値が減ると更年期障害になります。50歳を過ぎた男性はとくに肉を適度に食べ、男性力を高めておくことが大事なのです。

お肉を食べるときは、青汁がおすすめです。

若返りホルモン を増やす には 納豆 と イワシ を たっぷり食べよう という情報です。

DHEA は食事と適度の運動が増える イワシ 納豆

sardines-g376d73d0a_640.jpg

アディポネクチン が発見される以前から、注目されていた長寿ホルモンがあります。それは、DHEA です。

DHEA ( デヒロドエピアンドロステロン ) は、副腎や性腺で産生されるホルモンの一種で、体内ではコレステロールを原料にして合成されます。男性ホルモンのテストステロン、エストラジオールの前駆体であり、筋肉強化のほかホルモン分泌を盛んにできる若返りホルモンとしても知られています。山芋などを原材料としたサプリメントも市販されています。

DHEA は男女とも 6 ~ 7 歳頃から分泌が増加し、20 歳前後でピークに達します。その後、加齢とともに直線的に下降していきます。そのため、以前から、人の老化の代表的な指標として注目されてきたのです。

若返りホルモン DHEA が健康にも影響する

日本の研究では、2006 年に久留米大学医学部の心臓・血管部門のグループが、DHEA 濃度の高い人は長寿の傾向が強いことを米国の心臓病学会にて発表しています。

DHEA は、副腎や性腺から血中に分泌されるホルモンで、ガンや動脈硬化、糖尿病、アルツハイマー型認知症など生活習慣病の抑制に幅広く関与していると見られています。ただし、作用メカニズムについては、すべてが明らかにされているわけではなくまだまだ未知の分野とも言えます。

比較的はっきりわかっているのは、DHEAの脂肪細胞に対する作用です。DHEAが脂肪細胞に作用すると、インスリンの感受性が高まり、細胞へのブドウ糖の取り込みが向上すると確認されています。

また、DHEA はタンパク質と同化して、筋肉を増強させることが知られています。脂肪細胞に働きかけ、筋肉を増強させるので、内戚脂肪の減少につながり、メタポリック症候群の予防につながるとも期待されています。DHEA が皮膚に働けば皮膚が若返り、脳にいけば脳が活性化するとも見られています。

米国では、かなり以前からDHEA の若返り作用には注目されていました。たとえば、米国国立加齢研究所が、ボルティモア市で716人を25年間追跡した疫学調査を行っています。結果、DHEA 値の高い人は低い人より長寿だったことがわかりました。

また、65 歳以上の男性を 25 年間追跡調査すると、DHEA 値が低い人は 25 年後に 45 %が死亡していたのに対し、DHEA 値が高い人の死亡率は 25 %でした。65 歳以上の人の25 年後といえば、90歳を超えています。

このような多くの研究結果により、米国では1994年に DHEA をサプリメントとして販売することが認可されました。そのため、日常的に服用する人がたくさんいました。しかし、日本では今も認可されていません。それには理由があります。

DHEA は副腎や性腺で生産される男性ホルモンの一種だからです。サプリメントとして素人が手軽に服用するには、不都合な成分なのです。事実、DHEAのサプリメントを長期間飲んでいた人は、前立腺や卵巣などのガンになりやすく、また症状を増悪しやすいことが認められています。妊娠中・授乳中に服用すると、重大な影響を母体に与えることも知られています。自己判断での服用は、危険です。

しかし、体内で自然な形で分泌量を増やすぶんには、問題ありません。むしろ、長寿ホルモンとしての働きを発揮し、若返りに役立ちます。それには、日常生活のなかでのちょっとした工夫が必要です。

まず、食事です。納豆を食べるとDHEAが増えます。納豆に含まれるイソフラボンがDHEAの材料になるからです。イソフラボンも、抗酸化力の高いフィトケミカルの一種です。イソフラボンは大豆製品に多く含まれ、豆腐や豆乳などにも豊富です。

もう1つは、イワシを食べることです。イワシに含まれるセレンが副腎を活性化することがわかっています。DHEA は副腎から主として分泌されますから、副腎を活性化すると、DHEA の分泌量が増えるのです。私は、「ちょっと疲れているな」と感じると、納豆とイワシのつみれがたっぷり入った納豆イワシつみれ汁をいただきます。

食事以外では、適度の運動が大事です。高齢者に30分間ほど軽めの運動をしてもらい、運動前後のDHEA量を観測したところ、運動前は550だったDHEAが658 に増加していました。運動は、ウォーキングでも簡単な体操でも、心地良いと感じる程度に好きなことを行う方法が最良です。

さらに、過剰なストレスが心身にかからないようにすることも必要です。副腎はストレスにとても弱い臓器です。ストレスにより副腎が弱ると、DHEA を分泌できなくなります。

ストレスを除くには、リラックスできる状況を意図的につくることです。私はお酒と音楽が大好きですから、ときどきお酒を飲みながら音楽鑑賞をします。また、副腎は寒さに弱い臓器です。若さを保つには、体を冷やさないこともとても重要です。

体温アップ についてはこちら。

コーヒーは長生きホルモンがたっぷり

  • 投稿日:
  • by

長生きには、生活習慣病に分類される「ガン・心筋梗塞・脳卒中・糖尿病」の4大疾病を避けることが重要です。これらの生活習慣病のリスクの指標として、新たに注目されているホルモンが、長寿ホルモンとの異名を持つ「アディポネクチン」です。アディポネクチンの分泌量が体内で増えると、生活習慣病が予防され、長生きへと導かれることがわかってきました。

ちなみにコーヒーが大腸ガンを予防するという記事はこちらです。

アディポネクチンは、平成7年、大阪大学名誉教授が人体から発見しました。これは日本発の発見として、国際的にも注目されました。アディポネクチンは、脂肪細胞から分泌され、一般的なホルモンに比べて血中濃度が桁違いに多いのも特徴です。脂肪細胞からアディポネクチンが正常に分泌されていると、血管保護作用が働き、動脈硬化を抑える効果を期待できます。動脈硬化を抑えられれば、1。心筋梗塞や脳卒中の危険性は格段に減り、長寿につながるのです。

また、アディポネクチンは、祐尿病の予防効果もあります。糖尿病は、体の細胞にブドウ糖をうまく供給できなくなり、血液中のブドウ糖の量(血糖値)が一定量を超えてしまう病気です。原因は、ブドウ糖をコントロールするインスリンというホルモンの不足で、ブドウ糖が細胞に供給されにくい状態なります。ところが、アデイポネクチンには、インスリンを介さずに、細胞内に取り込まれるブドウ糖の量を増やす作用のあることがわかりました。アディポネクチンが正常に分泌されていれば、糖尿病の発症や悪化を予防できるというわけです。

アディポネクチンは、分子構造が複雑で人工的につくるのが難しいホルモンで、注射や薬剤などによって直接体に補充できません。しかし、ある食品を摂ることで増やせることがわかっています。その1つがコーヒーです。名古屋大学大学院の山下先生らのチームが、日本人労働者を対象とした研究で「コーヒーの摂取土が多い人は、アディポネクチンの分泌lも多い」ことを明らかにしています。また、杜仲茶もアディポネクチンを増やすことが、三重大学と小林製薬との共同研究でわかっています。

さらに、マウス実験にて、大豆を食べていたマウスは、アディポネクチンの血中濃度が上昇したという報告もあります。EPA( エイコサペンタエン酸) を含む魚にも、アディポネクチンを増やす作用があります。EPA は、サバやマグロ、マイワシ、ハマチ、ブリ、サンマなどの脂にたくさん含まれます。EPAを無駄なく摂取するには、生魚を新鮮なうちに刺身で食べるのが理想です。

一方、アディポネクチンを減らしてしまう生活習慣もあります。一番の問題は、肥満です。内臓脂肪量が増えると、アディポネクチンの分泌量が減るのです。内臓脂肪が体に溜め込まれてしまう原因は、食べ過ぎや運動不足です。食べ過ぎ飲み過ぎをしないこと、運動を適度にして筋肉量を維持することは、長寿ホルモンを増やすためにも重要なことだったのです。

さて、「アディポネクチンを増やすにはコーヒー」と聞いて、コーヒーの健康害が気になった人もいるでしょう。コーヒーは、健康にマイナスのイメージがついて回りますが、現在のところ、健康を害するという明らかなデータは見つかっていないようです。

ただ、コーヒーには鉄分の吸収を阻害する働きがあるので、貧血気味の人は、食事中や食事直後は控えたほうがよいでしょう。「コーヒーは胃に悪い」というのは、胃酸の分泌を促進する作用にあります。胃酸が増えれば消化力が上がるのでよいのですが、胃が荒れている場合には症状が悪化するので、良くないということなのです。「コーヒーを飲むと眠れなくなる」のは、カフェインの持つ覚醒作用によるものです。その人のカフェインの感受性によるので、そうした人は、就寝前は避けるとよいと思います。コーヒーは、ポリフェノールを豊富に含む抗酸化飲料でもあります。厚生労働省の研究班は、毎日コーヒーを飲む人は、飲む習作のない人より子宮体ガンや肝臓ガンの発症率が低くなっていると発表しています。

赤ワインとエキストラバージンオイルはポリフェノールがたっぷり

「フレンチパラドックス」という言葉を知っているでしょうか。健康情報に詳しい人、赤ワインが好きな人にはおなじみです。20年ほど前、日本に空前の赤ワインブームを拳き起こしたのが、フレンチパラドックスでした。

世界には、食習慣によって長寿を築いてきた事例が数多くあります。日本の発酵食品やカフカス地方のヨーグルトもそうですし、フレンチパラドックスもその一例です。

フレンチパラドックスとは、フランス人は欧米諸国に比べて喫煙率が高く、肉類を頻繁に食べるのに、動脈硬化や心疾患の雁息率が際立って低いことを表す造語です。紫煙に含まれるニコチンには血管を老化させる作用がありますし、肉類は飽和脂肪酸を多く含み、一般には動脈硬化の原因になるので健康に良くないと見なされがちです。この「健康2大悪」といわれるタバコと飽和脂肪酸を他の欧米諸国の人たちより多く摂っているのに、動脈硬化や心臓病が少ないのは、赤ワインに理由があるのではないかと専門家の注目を浴び、それが世界に一気に広がったのです。「フランス人は水がわりにワインを飲む」と言われるほど、赤ワインを非常によく飲むことで知られています。

このフレンチパラドックスが世界に広がったとき、ワインの消費量が44パーセントも増加したそうです。日本でも、多くの研究者が赤ワインの健康効果に興味を持ち、研究を行いました。国立健康・栄養研究所とサントリーは、動脈硬化と赤ワインの関係性を共同研究しています。動脈硬化は、血液中の悪玉コレステロールが活性酸素に酸化して過酸化脂質に変性し、血管を傷つけることによって起こります。この研究では、赤ワインのポリフェノールが、悪玉コレステロールの酸化を防ぐことを解明しました。

金沢大学大学院の山田正仁教授の研究では、「赤ワイン約500Cのポリフェノールが、アルツハイマー病の原因となるタンパク質を分解する」と、認知症の改善に効果があることが示されました。

認知症予防はこちらです。

ポリフェノールも、フィトケミカルの代表的な一種です。ブドウの皮や種に豊富に含まれています。大量のブドウを丸ごと使い、酵母によるアルコール発酵をして醸造される赤ワインは、ポリフェノールを多く摂取できる発酵飲料なのです。ただし、赤ワインは健康に良いとはいえ、アルコールが含まれる以上、飲み過ぎれば健康を害します。量としては、1日2杯程度が適量です。このくらいならば、健康を増進する効果があるといえるでしょう。

また、最近はオリーブオイルにも注目が集まっています。オリーブオイルもポリフェノールの含有量が多く、ビタミンE も豊富です。ビタミンE は、細胞膜の酸化を防ぎ、老化防止に働くフィトケミカルです。また、オリーブオイルの長所は、オレイン酸が多く含まれることにもあります。他の植物油は酸化しやすい性質があるのですが、オリーブオイルはオレイン酸を含むため、酸化しにくいのです。

腸ストレスから自分の腸を守るために効果的な オリーブオイル

オリーブオイルは紀元前4000 ~3500年前から使われていたようで、オリーブの実から抽を摂っていた形跡がギリシャ地方に残されています。古くからオリーブオイルを愛用してきた地中海沿岸地方の人たちも、脂肪を多く摂取しますが、動脈硬化や心疾患が少ないことで注目されています。

今では世界各国でオリーブを栽培していますが、世界一の生産地はスペインのアンダルシア地方で、ここで生産されるオリーブオイルは良質だと知られています。

また、オリーブオイルにもいくつか種類があります。選ぶならばエキストラバージンオイルをおすすめします。蒸気や溶剤などを利用して精製されたオリーブオイルは、抗酸化成分や有効成分が取り除かれてしまっているからです。エキストラバージンオイルは、オリーブの実だけを原料とし、低温圧搾でつくられた酸度0.8パーセント以下のオイルのため、ポリフェノールが豊富で、高い抗酸化力があります。

なお、エキストラバージンオイルは、腸の働きをスムーズにし、腸内細菌の働きを整える作用があることもわかっています。ブロッコリーやトマト、ワカメなどをオリーブオイルであえ、レモン汁と塩コショウで味つけするだけでも、腸内細菌が喜ぶ抗酸化力の高いサラダができあがります。

ガン細胞の成長を抑える 食材 にんにくきゃべつ きのこ などです。積極的に食べたい食材です。

ガン細胞の成長を抑える 食材 ガン予防にはたっぷりの薬味ときのこが効く

mushrooms-548360_640.jpg

現在、日本人の 2 人に 1 人もの人がガンで命を落としているのです。ガンは誰にとっても怖い病気です。だからこそ、多くの人が「ガンを防ぐ食品」に過敏になり、テレビや雑誌などでも特集が組まれるほどです。

ガン患者に評判の健康食品

ガンを防ぐ食品」とは、抗酸化作用のある食品か、腸内細菌を活性化する食品です。腸内フローラが整っていれば免疫細胞が活性化し、ガン細胞を撃退してくれます。

活性酸素に傷つけられると、細胞は大半が死にますが、なかには異常な状態に変異するものが現れます。この中から、ガン細胞は生まれます。私たちの体の中では毎日 3 000 〜 5000 個ものガン細胞が発生しています。

ただし、ガン細胞がすぐに病気としてのガンになるのではありません。発ガンまでには、何回かの変異が起こり、細胞は形も性質も異常な状態になります。この前の段階にて、免疫システムが正常に働き、ガン細胞を殺してくれればその成長を止められます。そのとき、多くの免疫細胞が働きますが、大活躍するのが前述のNK細胞です。NK細胞の活性を高めるのは腸内細菌であり、活性を弱めるのは活性酸素とストレスです。

また、ガン細胞が成長するスピードは、生活しだいで大きく違ってきます。たとえば、胃ガンはガン細胞の発生からガンと診断されるまで20〜30年問かかります。活性酸素をできるだけ出させなくし、腸内細菌を増やし、免疫を高める生活を続けると、ガン細胞の増殖は抑えられます。そうすると、50歳でガン細胞が成長を始めても、発ガンは90歳にまで延ばせます。ガンの発症と進行は自分次第なのです。

米国の国立ガン研究所では、ガンを抑える作用に優れた植物性食品について学術調査を行っています。そして、ガン予防効果の最も高い食品をまとめて「デザイナーズフード・ピラミッド」をつくりました。その頂点に立つのはニンニクです。ニンニクはガンを抑制する最高の食品だと、米国国立ガン研究所は発表しています。

日本では、2004年に51人を対象とした大腸ガン予防の臨床試験が行われています。ガンに進行しやすい大腸腺腫にかかっている人たちを、2グループに分け、大腸ガン発生リスクを比較しました。熟成ニンニク抽出液を1ヶ月間2.4 ミリリットル摂るグループと、その15分の1を摂るグループです。結果、多く摂ったほうのグループは、ガンになるリスクが30パーセントも低下していました。

にんにくでガンを予防する

ガン細胞に影響を与える成分は、イオウ化合物のS・アリルシステインや脂溶性のスルフィド類などです。イオウ化合物はフィトケミカルの一部であり、長ネギ、玉ネギ、ニラ、大根、ワサビ、キャベツなどにも豊富です。キャベツは、デザイナーズフード・ピラミッドにて、ニンニクの次にガン予防の効果の高い食品と掲げられています。

イオウ化合物には、「ガン細胞を増殖させる新生血管の形成を抑制する」「ガン細胞をアポトーシス(自殺) に導く」「活性酸素による遺伝子の損傷を防ぐ」「ガンと闘うリンパ球や細胞などの免疫細胞の働きを活性化する」などの作用があることが明らかになっているのです。

イオウ化合物を含む野菜は、薬味として使われているものばかりです。昼食にざるそばを食べるときには、ネギやワサビ、大根おろしなどの薬味をたっぷり入れて食べ、キャベツサラダを添えると、それだけでガン予防メニューになるというわけです。

ただし、イオウ化合物は水溶性であるため、水に溶け出しやすいという性質があります。生食するときには、サッと水にさらす程度にすると、効率良く摂取できます。なお、イオウ化合物は、調理法によって成分にかなりの変化があって、生食と加熱食では異なる効果効能を期待できます。とくにニンニクはその特徴が顕著で、生のまますりおろすとガン予防や抗菌作用が、加熱すると血液サラサラ効果や高血圧予防などが期待できます。ただし、ニンニクは刺激が強いので、食べ過ぎると胃を荒らすという難点もあります。1日4グラム程度を摂るように心がけるとよいということです。中程度のニンニク1 かけが、およそ4グラムです。

きのこ β・グルカン もガン抑制効果が高い

ガン予防にはキノコもおすすめです。キノコは食物繊維が豊富であることに加え、-グルカンという免疫力を高める成分が多く含まれます。β-グルカンもフィトケミカルの一種であり、強力な抗酸化作用を持ちます。β-グルカンも水溶性なので、煮汁などは一緒に食べるとよいでしょう。

ガンを撃退する「ハナビラタケ増強食」の使用感、口コミ、効能、効果

体重1 キログラム当たり1000ミリグラムのエノキダケエキスを20 日間飲ませるマウスのグループと、飲ませないグループに分け、それぞれの背中に非常に転移する力の強いルイス肺ガンを移植し、90 日間観察した研究結果が掲載されています。

結果は、エノキダケエキスを飲ませなかったグループは生存率が約20 パーセントだったのに対し、エノキダケエキスを飲ませたグループは生存率が50 パーセントもありました。しかも、生存したマウスのうち、半数は肺ガンが治っていたのです。免疫力を活性化する作用と強力な抗酸化作用を持つキノコを、ガン予防として食生活にぜひ取り入れてほしいと思います。

エノキタケ栽培家庭の胃ガンの死亡率は一般家庭の50%以下

きのこを日常的に食べる人はがんを発症するリスクが低いことが、米国で行われた研究で明らかになりました。きのこ18 g(中くらいの大きさのシイタケの傘の部分1個程度)を毎日食べている人のリスクは、きのこ を食べない人に比べて45 % ほど低くなる可能性が示されました。

がんの予防において、食生活が重要な役割を果たすことは広く知られています。キノコは、低カロリーで低糖質、かつ、塩分、脂肪も少なく、コレステロールを含まないといった好ましい特徴をもっています。さらにキノコには、生理活性化合物、例えば、フィトケミカル(フェノール酸、フラボノイド、カロテノイドなど)、食物繊維、ポリサッカライド、セレニウム、ビタミン、抗酸化物質(エルゴチオネインやグルタチオンなど)が豊富に含まれているため、積極的に食べれば健康全体に好ましい影響が現れると期待されています。これまで、がんの予防にキノコの摂取が役立つかどうかを調べる研究は少なからず行われていますが、効果があることを示した報告と、効果はないとする報告が入り交じっていました。

悪玉菌がいなければ生きていられない

「善玉菌たっぷり、日和見菌まずまず、悪玉菌は少なめ」が腸内フローラの理想形です。日和見菌という菌は、善玉菌が多いときには、良い働きをするのですが、悪玉菌が増えると悪さをします。善玉菌が増えると腸内フローラが整うのは、日和見菌に良い働きをさせることにも理由があります。

では、なぜ腸には悪玉菌と呼ばれる菌が存在するのでしょうか。悪玉菌というその名から、ここに分類される腸内細菌は、体に悪い菌だと思われがちです。しかし、それは間違いなのです。人体に悪い菌ならば、病原菌などと同様に免疫システムはこれを異物とみなし、排除するはずですが、免疫システムは、悪玉菌の存在を認め、腸に棲むことを許しています。なぜなら、悪玉菌も人体に重要な役目を果たしているからです。

悪玉菌の代表・大腸菌を例に、その働きを見てみましょう。まず、大腸菌は、O-157など有害な菌が侵入してきたとき、排除のためにいち早く動き出す番兵の働きをしています。また、食物繊維は腸内細菌たちの大好物ですが、大腸菌には、食物繊維の1つで水に溶けない不溶性のセルロースを分解する働きがあります。セルロースは野菜類に多く含まれていますが、私たちはセルロースを分解する酵素を持っていません。そこで大腸菌などの腸内細菌たちがせっせとセルロースを分解してくれています。しかも、その過程で人体の働きに重要なビタミンを合成してくれているのです。

私たちは大腸菌がいなければ生きていられません。ところが、人間は彼らを「悪玉菌」と呼んで悪者扱いします。その理由とは、悪玉菌は数を増やすと、タンパク質やアミノ酸を分解し、アンモニアや硫化物、アミンなどの有害物質をつくりだすためです。これらの物質は体各部の臓器を傷つけ、脳卒中や心筋梗塞、動脈硬化、高血圧症、ガンなどの生活習慣病の発生を引き起こします。老化の原因にもなります。ですから、「悪玉菌」と不名誉な名で呼ばれてしまうのです。臭いのきついウンチやオナラは、腸内で悪玉菌が増えている証ですので、注意が必要です。

要するに、問題なのは、大腸菌をはじめとする悪玉菌たちではなく、悪玉菌と呼ばれる菌たちを増やしてしまうことです。善玉菌と悪玉菌は、腸内ですき間なく純張り争いをしながら、せめぎ合って存在しています。

悪玉菌を増やさないためには、食事や生活の中から腸内バランスを整えていくことが重要です。必要なのは、まずシンバイオティクスを毎日実践し、善玉菌を増やし続けることです。次には、セルロースをしっかり摂って、大腸菌をはじめとする悪玉菌をせっせと働かせ、勢力拡大を狙う暇を与えないことです。

そこで重要になってくるのが、野菜類、豆類、果物類を毎日の食事から十分な土を摂ることです。野菜類、豆類、果物類には、善玉菌の餌となるオリゴ糖や糖アルコールが豊富です。一方で、食物繊維もたくさん含みます。食物繊維が入ってくれば、大腸菌などの悪玉菌もせっせと働き、これを分解して、ビタミンを合成してくれます。食物繊維には大きく2つの種類があります。

1つは先ほどからお話ししている不溶性食物繊維のセルロースです。セルロースは腸で吸収されず、大腸に送られて、やがて排泄されます。その過程にて、腸や大腸にある不要物や水分を吸着して、大便をつくっていきます。腸内細菌の死骸や生きた腸内細菌のほか、発ガン物質などもひとまとめにして大便をつくり、体外に出してくれるのです。セルロースは、大豆、インゲン豆、小豆などの豆類のほか、キクラゲ、干しシイタケなどに豊富です。

2つめは、水溶性の食物繊維です。水溶性の食物繊維は、腸内で発酵しやすく、善玉菌を増やす特徴があります。粘着性があって、胃や腸をのんびり移動していくので、お腹が空きにくく、ダイエットにも最適です。また、糖質の吸収をゆるやかにし、食後の血糖値が急激に上がるのを抑えます。水溶性の食物繊維は、昆布やワカメなどの海藻類のほか、里芋、豆類、果物、かんぴょう、エシャロットに多く含まれます。

こうした食物繊維の多い食品を、毎日意識してたくさん食べるようにしましょう。

食材で食物繊維が摂取できない場合は、トクホのイサゴールなどおおすすめです。

善玉菌の餌をとり続けることで腸内フローラは整う

腸内細菌の好物は、善玉菌の生きていた溶液以外にもあります。それは、オリゴ糖と糖アルコールです。これらの栄養成分は、野菜や果物に多く含まれます。

オリゴ糖は、バナナ、ハチミツ、大豆、玉ネギ、ゴボウ、ニンニク、トウモロコシなどに含まれます。オリゴ糖は、熱や酸に強く、調理や胃酸によって消失することなく、腸に届きやすいという特性があります。

糖アルコールには、キシリトール、ソルビトール、マンニトールなどの種類があります。キシリトールはイチゴやカリフラワー、ホウレン草、玉ネギ、ニンジン、レタス、バナナに含まれます。ソルビトールはリンゴやナシに、マンニトールは昆布に豊富です。

オリゴ糖、キシリトール、ソルビトール、マンニトールなどは、人工甘味料にもなっていますが、こうした加工・精製されたものを大量に摂ると、下痢をしやすくなります。下痢をするということは、腸に不具合が起こっていることを表します。腸内細菌を喜ばせるには、果物や野菜から自然な形で摂るようにしてほしいと思います。

たとえば、ヨーグルトにバナナとハチミツを添えれば、腸内の善玉菌が大喜びするスイーツになります。また、玉ネギやゴボウ、ニンジンなど具のたっぷり入った味噌汁は、これだけでシンバイオティクスの実践になります。

しかし、バナナやイチゴ、リンゴ、ナシなどの果物類は、炭水化物も豊富に含みます。年齢的にメインエンジンがミトコンドリア系に移っている人は、炭水化物を摂り過ぎると、解糖エンジンが活発化し、活性酸素が大量発生してしまうことは前述しました。炭水化物は、イモ類やトウモロコシ、レンコン、カボチャなどにも豊富ですし、グリンピースやソラ豆にも含まれます。昆布にも糖質はあります。完全な糖質制限食を目指すと、オリゴ糖や糖アルコールを含む野菜や豆類、昆布、果物類も抜くことになります。

「食べ過ぎなければ」という前提を置きますが、食べ過ぎなければ、こうしたものも適度に摂るのは健康には必要です。なぜなら、それらの野菜や果物、海藻は、オリゴ糖アルコールなど腸内細菌の大好物の栄養素を含むからです。これらの栄養素が入ってくると、腸内細菌は働きを活性化し、数をどんどん増やしていきます。

繰り返しになりますが、年代的にミトコンドリア系にメインエンジンが移ったのちも、解糖エンジンはゆるやかに動いています。炭水化物などの糖質を多く摂り過ぎるのは、ミトコンドリアエンジンのジャマをするので良くありませんが、糖質がまったく必要なくなるわけではありません。主食や白砂糖、お菓子などの炭水化物を控えておけば、腸内細菌の喜ぶ野菜や果物を安心して食べられます。

さて、シンバイオティクスを実践するにあたり、大事なことが1つあります。腸内フローラの改善には、毎日続けることが必要なのです。

日本栄養・食糧学会が、オリゴ糖を摂るとビフィズス菌がどの程度増えるのか、という調査をおこなっています。その結果によると、オリゴ糖を摂る前は約18パーセントだったビフィズス菌が、1週間後に約40パーセント、2週間後には約46パーセントにまで増殖しました。

ところが、摂取をやめると、わずか1週間で、もとの数値まで戻ってしまったのです。理想の腸内フローラとは、自分でつくり上げていくものです。オリゴ糖など善玉菌の餌となる野菜や果物を毎日食べていれば、善玉菌が増え、悪玉菌は減ります。しかし、善玉菌の餌を摂っていないと、腸内フローラの形勢は短期間のうちに逆転します。善玉菌が減り、悪玉菌が増殖してしまうのです。

野菜や果物によって腸内環境を良好に保つことがいかに重要か、近年、興味深い事実が明らかにされてきています。米国国立ガン研究所では、野菜や豆類などを多く摂れば免疫力が上がってガンを予防でき、アレルギーも抑えられるという研究結果を発表しています。これらの食品は、免疫力を上げると同時に腸内環境も整えてくれるので、便秘や下痢にならない元気な腸を保つためにも役立ちます。

プレバイオティクスになる食品は1回摂れば大丈夫と安心せず、毎日食べ続ける工夫をしましょう。毎日摂り続けることが、腸内フローラを健全に保つ最善策となります。毎日摂るなら、オリゴ糖をたくさん含んだごぼうのお茶がおすすめです。『有機 高原のごぼう茶』

腸はビタミン、ホルモン、酵素をつくる

善玉菌の棲んでいた溶液は、腸内細菌の餌

食事から生きた善玉菌をたくさん摂り入れても、すべての菌が腸に届くわけではありません。よく噛んで食べられたものは唾液と混ざり、胃に送られます。胃では、強力な殺菌作用を持つ胃酸によって、感染症の原因となる細菌やウィルスだけでなく、腸内細菌を活性化する菌たちも殺菌してしまいます。

ただし、胃という難所を通過するたくましい菌たちもいます。腸にたどりついた善玉菌たちは、細胞分裂によって短時間のうちに数を増やし、すでに腸内で働いていた仲間たちの働きを助けます。病原菌もときには胃を通過して腸に入り込んできますが、立派を腸内フローラが働いていれば、敵とみなされた異物は一網打尽に排除されます。

では、胃で死んでしまった善玉菌たちは、無駄死にかといえば、そうではありません。彼らもまた腸の働きに貢献してくれているのです。善玉菌が棲みついていた溶液が腸に届くと、それが腸にいる善玉菌を増やすことが最近の研究によってわかっています。

生きた乳酸菌 よりも 死んだ乳酸菌を 大事にしたい | 賢い乳酸菌生活

生きた善玉菌を摂り入れるのが「プロパイオティクス」で、善玉菌の餌となり、その働きを助ける食べものを食べるのが「プレバイオティクス」です。そして、この2つを同時に行うことを「シンパイオティクス」といい、近年、医学界でもさかんに注目を浴びています。

シンバイオティクスを実践すると、腸内で善玉菌が増えます。善玉菌が腸内で増えると良いことがたくさんあります。善玉菌の代表は、ビフィズス菌をはじめとする乳酸菌群です。乳酸菌群には、腸内を酸性に保つ働きがあります。多くの病原菌は、酸性の場所では生きていられません。乳酸菌群は、腸内を酸性に保つことで、外から入ってくる悪い菌の攻撃を防いでくれているのです。

また、腸は人体で最大の免疫組織です。腸には、約70パーセントもの免疫細胞が集まり、体全体の免疫システムを支えています。この免疫システムを活性化しているのが腸内細菌です。とくに善玉菌の乳酸菌群が腸内で増えると、免疫力は増強されます。乳酸菌群の細胞壁には強力な免疫増強因子があって、腸管にいる免疫細胞を刺激し、働きを活性化させることがわかっています。

シンバイオティクスが注目されるのは、善玉菌が増えると免疫力が高まり、病気をしにくくなる効果が高いからです。また、免疫力が強化されれば、近年、患者数を伸ばしているアレルギーの改善にも高い効果を期待できます。

毎日の食卓にてシンバイオティクスを実践していただきたいと思います。ポイントは、善玉菌と腸内細菌の餌を一緒に摂ることです。

味檜や納豆は酸に強く、腸まで届くプロパイオティクスです。味噌や納豆を毎日の食事で摂ることで、腸内細菌を増やせることは前述しました。

また、プレバイオティクスに良い食品としてまず挙げられるのは、ヨーグルトです。世界の長寿国といわれる有名なカフカス地方に位置するグルジア共和国では、1日3食、乳酸菌でつくつたヨーグルトを食べているそうです。ところが、ヨーグルトに豊富に含まれる乳酸菌やビフィズス菌の種類は、残念ながら大部分が胃酸に弱く、90パーセントが胃で死んでしまいます。ですが、乳酸菌やビフィズス菌が死んで腸に到達しても、腸内の善玉菌が増えることは前に述べました。乳酸菌やビフィズス菌が棲んでいたヨーグルト液には、自分たちの仲間を増やす因子が含まれているからです。

したがって、ヨーグルトを飲んでいると、たしかに善玉菌が増えてきます。しかし、私はヨーグルトを毎日すべての人が飲み続けることが必ずしも良いとは思っていません。なぜなら、日本人の中高年には糖分や脂肪分の摂取過剰な人が多いからです。

ヨーグルトの善玉菌は腸まで届かないことが多いので、善玉菌を増やすにはヨーグルトを毎日摂取しなければなりません。ですが、ヨーグルト液には糖分や脂肪分が多く含まれていますので、糖分や脂肪分の摂取過剰な人がヨーグルトを飲み続けていると体の調子がおかしくなってくるのです。

そのような人には、「乳酸菌生成エキス」を飲むことをおすすめしています。「乳酸菌生成エキス」は腸内に棲んでいる「自分の乳酸菌を増やす因子」が多量に含まれているからです。

もちろん、糖分や脂肪分が気にならない人にとっては、ヨーグルトはプレバイオティクスとしてとても良い商品であることは問違いありません。

食事で味噌や納豆、おつけものなどの発酵食品を摂ってプロバイオティクスを実践し、デザートやおやつに少量のヨーグルトを摂ってプレバイオティクスを実践すれば、完壁なシンバイオティクスになります。糖分や脂肪分の気になる人は、乳酸菌生成エキスを毎日飲むとよいでしょう。

なお、1品で完全なものを目指すのではなく、いくつかの食品を組み合わせたはうが、より完璧で健康的なシンバイオティクスを目指すことができると考えてください。

味噌 納豆 腸内細菌 滋養強壮 必須

  • 投稿日:
  • by

味噌 納豆 腸内細菌 滋養強壮 必須 です。

放射線に負けない体づくりには 「 味噌 」

22007953_s.jpg

腸内細菌が喜ぶ食べものは第1に、古くから人に食べ継がれてきたものです。伝統食には、人が健康になる知恵がたくさん詰まっています。とくに日本の伝統食には腸内細菌を増やし、免疫力を高める食品が多いと知られています。日本人が世界一の長寿民族である理由は、日本の伝統食が腸内環境を良い状態に保ってきたからなのでしょう。

日本の伝統食によく含まれているのが、乳酸菌などの発酵菌です。味噂、醤油、酢、みりんなどの調味料のほか、納豆や糠漬け、塩辛、酒盗、なれずし、くさや、日本酒、焼酎などさまざまな食品が、善玉菌の力を使って発酵してつくられています。発酵食品には、腸内細菌の善玉菌を増やす作用のあることがわかっています。

発酵食品には、腸内細菌の善玉菌を増やす作用のあることがわかっています。「善玉菌いっぱい、日和見菌ほどほど、悪玉菌少々」が腸内フローラの理想形だと前述しましたが、生きた善玉菌を豊富に含む発酵食品を食べると、腸内フローラが整います。

人体に良い影響を与える微生物、またはそれらを含む食品は、「プロパイオティクス」と呼ばれ、健康を促進するものとして医学的にも大きな注目を集めています。善玉菌が生きている発酵食品を食べることは、プロバイオティクスの実践です。

がとくにおすすめしたいプロバイオティクスは、味噌です。味噂汁は、食生活の乱れが気になる現代人でも、1日1回は食べるであろう親しみ深いメニューですし、味噂の中にはたくさんの麹菌が生きています。また、野菜やワカメなどの具には、腸内細菌の好物がたっぷり含まれています。味噌汁は、生きた菌で腸内フローラを整えるとともに、腸内細菌に好物を与えて腸の働きを活性化させてくれる万能食なのです。

ただし、麹菌は熱に弱く、グッグッ煮立ててしまうと死んでしまいます。味噌を溶いたら、決して煮立てずに火を消すことが、生きた菌を腸に取り入れるポイントです。冷めた味噌汁を食べるときにも、煮立てずに軽く温めるようにしてください。また、スーパーなどに陳列されて売られている味噌の多くは、発酵を止めるため処理が加えられています。陳列棚で発酵が進み、品質が保てなくなると困るからです。ですから、残念ながらスーパーで買ってくる味噌では、プロバイオティクスの実践にはなりません。

かつては多くの商店街に味噌屋があり、生きた味噌を売っていましたが、今は味噌屋も珍しくなりました。とはいえ、現代はインターネットが普及し、日本全国の食品をお取り寄せできる時代です。「味噌お取り寄せ」で検索すれば、さまざまな味噌が紹介されていますから、麹菌の生きている好みのものを購入するのもよい方法でしょう。

味噌 腸内細菌 効果

味檜の良さは、腸内バランスを整えることに留まりません。味噌には、強力な抗酸化作用があります。腸内細菌の大敵である活性酸素を無毒化する作用があるのです。

広島での原爆後遺症の調査の中で、「みそ汁を毎日食べていた人は、後遺症が軽くてすんだ」という報告がありました。

放射線被ばくで怖いのは、放射線を浴びる量が多くなるほど、体内で大量の活性酸素が発生することです。そして、近くの細胞を次々に破壊していくという「もらい泣き現象」を起こすことです。

放射線被ばくの害に対し、味噌がどのような効果を示すのか、広島大学の伊藤明弘教授はマウス実験を行っています。マウスの腸粘膜に放射線(Ⅹ線)を照射し、餌によって腸粘膜細胞への被害がどのように変わるのかを見たのです。

結果、味噌の餌を食べていたマウスは、他の餌を食べていたマウスに比べて、粘膜細胞の死亡率が圧倒的に低くなっていました。

しかも、一度は放射線で傷ついた細胞が、再生している様子が見られました。さらにすごいことに、筋肉中の放射性物質の含有量が少なく、味暗が放射性物質の排出に優れていることが示されたのです。現代社会に生きる私たちは、放射線や活性酸素という目に見えないものから、自分の体を守るために積極的に行動せざるを得ない時代に生きています。生きた味檜を毎日食べることは、活性酸素から身を守る大きな手段です。

味噌の驚くべき著効 | 放射線の防御にも味噌汁が効果

納豆 腸内細菌

healthy-food-gc7d55ea93_640.jpg

また 日本食の伝統食である 納豆 もおすすめです。納豆 にも納豆菌がたくさんいます。しかも、大豆は腸内細菌の大好物の 1 つです。

その大豆を細菌で発酵させている納豆は、腸内細菌にとって、味噌のように良いことづくしの食品です。近年、朝食を抜く人の多さが、社会的な問題にもなっています。なかには、「朝は体は排泄の時間だから健康的に抜いたほうがよい」と朝食抜きの健康法を唱える専門家もいます。ですが、腸内細菌に食事を与えるためにも、朝食は少しでもよいので摂るベきだと考えています。具だくさんの味噌汁に納豆をたっぷり入れた納豆汁をl杯すするだけでも、体と腸を活動的にする十分な朝ご飯となります。

関連ページ

味噌の驚くべき著効

普段から噛まずにおいしいと感じるものは控える

現代は腸内細菌の働きを弱め、数を減らしてしまう食べものであふれています。スナック菓子、ファストフード、レトルト食品、コンビニ弁当などです。腸内細菌のことを考ふたえれば、工場でつくられ、蓋を開けるだけ、チンするだけの食べものは、日常的に食べていてはいけないのです。

加工食品には食品添加物がたくさん混ぜ込まれています。生きた食べものは、命を絶たれた瞬間から鮮度が落ち、変色し、腐っていくのがふつうです。だからこそ、食べものはとれたて、つくりたてがおいしいのです。ところが、蓋を開けたりチンしたりするだけで、いつでもおいしいと感じられる食べものは、自然の摂理に逆らうものです。それを可能とするには、それなりの操作が必要でしょう。食品添加物の力です。注意したい添加物はこちらです。

たとえば、食品添加物の代表格といえば保存料です。保存料を加えると、腸で何が起こるかご存じでしょうか。保存料のソルビン酸を例に考察したいと思います。

ソルビン酸は、ハムやソーセージ、かまぼこなどの食肉・魚肉の練り製品、パン、ケーキ、チーズ、ケチャップなど広範囲の加工食品に添加されています。食品の種類によって幅がありますが、1 キロ当たり1〜3 グラムほどのソルビン酸の添加が認められています。そのソルビン酸を食材に混ぜ込むと、腐敗の進行を止めることができます。

青山学院大学の福岡伸一教授がソルビン酸を使ってこんな実験をしています。食品を腐敗させる細菌を寒天に入れておくと、たくさんのコロニー(細菌の塊)ができます。一方、細菌を寒天に入れて、そこにソルビン酸を0.3パーセントのみ添加した培養液を加えておくと、コロニーはまったく見つかりませんでした。細菌が増殖できなかったのです。

保存料を日常的に摂っていると、これと同じことが腸内細菌に対しても起こると、私は考えています。保存料の入っているものを毎日のように食べていると、腸内細菌の働きが阻害され、数も増えなくなるのです。

腸内細菌の量は、大便の量を見ればわかります。大便は、食べカスの集まりだと思っていたら大間違いです。便1グラム当たりには、およそ1兆個もの腸内細菌がいると考えられています。つまり、大便が小さければ、それだけ腸内にいる細菌も少ないというわけです。加工食品などで手軽に食欲を満たすような食事を日常的にしている人たちは、大便の量が決まって少なくなっています。

また、糞便の大きさは、そのまま腸内フローラの状態を表します。小さい便は、善玉菌の代表であるビフィズス菌が非常に少なくなっています。善玉菌が減ると、それと括抗するように腸内に存在している悪玉菌が増えていきます。つまり、便が小さくて貧弱なのは、腸内フローラが異常をきたしている証拠なのです。

あるテレビ番組で20代の若い女性の大便を調べたところ、通常は大便の10〜15 パーセントを占めるビフィズス菌が、0.01 パーセント以下でした。彼女はご飯を炊いたことがなく、お菓子ばかりを食べていたそうです。彼女の腸内フローラは、危機的状況にあるといえます。

戦前の日本人は、1日1人当たり約400 グラムもの大便をしていました。大きめのサツマイモがだいたい300グラムですから、それ以上に大きい、ホレポレするような立派なウンチです。ところが、現代人の平均は200グラムです。ヒョロッとしたサツマイモl本分です。食糧事情は戦前よりずっと良いはずなのに、大便の量は半減しているのです。

しかも、若い年齢層は150グラム程度しかなく、便秘で悩んでいるOLの場合は約80グラムだったという調査結果もあります。現代の食生活は、腸内細菌の餌となる食品の摂取量が減り、加工食品の摂取量が増えています。とくに若い世代は、コンビニエンスストアやファストフードが身近な存在であり、添加物にまみれた食品を毎日のように食べているのでしょう。

30回以上噛めないモノは食べない

添加物は保存料だけではありません。着色料、膨張剤、酸化防止剤、甘味料、香料、栄養強化剤なども、免疫システムにとって未知の物体です。私たちの免疫システムはl 万年前から変わっていないので、「人体に影響がない」と判断できない物質に対しては、免疫システムが作動し、活性酸素を発生させて排除しようと働きます。体内で大量の活性酸素が発生すれば、腸内細菌も傷つき、量を減らすことは避けられません。

加工食品のなかでも、私が注目しているのが、ポテトチップスなどのスナック菓子です。スナック菓子には、口に入れただけで「おいしい! 」と感じさせる旨み調味料がまぶされています。

旨み調味料といえば聞こえがよいですが、噛まなくても強烈な幸福感が脳に直行する化学調味料です。化学的につくられた添加物ですから、食べれば当然活性酸素が出ます。しかし、旨み調味料の怖いのは、それだけではありません。脳の依存性があるのです。

あるメーカーが菓子にまぶす旨み調味料を従来の2.5倍に増やしたところ、売れ行きが爆発的に増えたというデータがあります。噛まなくても得られる強烈な幸福感を求めて、人々の脳が暴走し、スナック菓子を何度も購入させるという連鎖が起こつたのだと考えられます。脳の欲求にまかせて、そんなものを食べ続けていたら、農内環境はどんどん老化し、免疫力はどんどん落ちていってしまいます。

本来、食べものとは、少しずつ噛み砕く間に血糖値がゆっくりと上がり、脳にエネルギーが届いて「おいしい」と感じるものです。30回噛むうちにおいしさが高まっていくのが免疫力を高める食べものです。

ところが、スナック菓子やファストフードなどは、30回も噛めばベチャベチャになり、嫌な味がしてきます。噛まずにおいしいと感じる食べものは、腸内細菌の大嫌いな食べものです。腸を荒らし、免疫力を下げる食べものと考え、避けることが大事です。

病気になり、そして治るのはどうしてでしょうか?には食に対するとても大切なことが書かれています。

腸内細菌の好物を食べていると、幸せの感度があがる

最近、私は、腸内細菌の悪化がうつ病や不安神経症を促している可能性を示唆する研究結果を発表しました。

腸の健康と脳の健康は連動していることがわかったのです。今、日本では30~50代の働きざかりの人のうつ病がとても多くなっています。また、うつ病とまではいかなくても、日常的にうつ気分や不安、イライラなどの症状を強く感じている人も多いと思います。こうした病気や症状は、腸内細菌を元気にすることで改善できるはずです。

人が幸せを感じるとき、脳内ではドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質が分泌されています。セロトニンは歓喜や快楽を伝える物質で、ドーパミンは気持ちを奮い立てやる気を起こす物質です。これらの幸せ物質が不足すると、うつ病や気分の不安定化が起こりやすくなります。とくにうつ病との関係が深いとされるのが、セロトニンです。

ですから、うつ病になると、薬によってセロトニンの量を増やして脳内の活動を促し、また、セロトニンやドーパミンを増やすための栄養指導が行われます。セロトニンやドーパミンはタンパク質の分解成分である必須アミノ酸を原料に、腸内でビタミン類の力を借りて合成されます。肉や魚、卵、大豆、乳製品などに多く含まれる必須アミノ酸は、人間が体内で合成できないため重視して摂取しなくてはならないもので、とくにうつ病の人は「卵、魚、乳製品を食べてください」と指導されることになります。

しかし、私に言わせれば、こうした治療の前にやることがあります。腸内細菌を元気づけることです。なぜなら、タンパク質から必須アミノ酸を合成するにも、必須アミノ酸からセロトニンやドーパミンを合成するにも、ビタミンC やB2、葉酸、ナイアシンといったビタミン類が必要だからです。人間はビタミンを体内で合成することができず、腸内細菌が合成してくれます。そのため、腸内細菌がバランス良く、数もたくさん存在しないと、セロトニンもドーパミンも十分に分泌できないのです。

東北大学の研究によると、腸内細菌によるビタミンB群の合成力は、腸内細菌の餌となる食物繊維を腸内に摂り入れることで、大幅に増強されました。さまざまな健康法では「ビタミンをよく摂りましょう」と言われますが、ビタミン類を含む食べものをいくら摂っても、腸内細菌に元気がなければ意味がありません。

食品に含まれるビタミン類はただちに人間の栄養素になるわけではなく、いったん腸に届いて、腸内細菌に合成してもらわなければ体は活用できないのです。

では、腸内細菌の働きを活性化し、数を増やすためにはどうすればよいのでしょうか。やってはいけないのは、「好きなものばかり食べること」です。うつ病になったり、イライラや不安が強くなったりすると、好きなものばかり食べて、脳を満足させようとします。ストレスに侵されると、脳は甘いものや炭水化物を多く含むものなど自分の大好物を要求するようになります。

そして糖が入ってくると満足して「快」の感覚を放ち、脳はいっときストレスを忘れます。ストレスを受けると食に走りやすいのは、脱が起こさせる一種の逃避行動なのです。

しかし、それを続けてしまうと、腸が困ります。食べものが次から次に入ってきて働き続けなければならないのに、腸が大事に育てている腸内細菌の餌が満足に入ってこないからです。野菜や海藻、果物などの腸内細菌の大好物を含む植物性食品を食べないと腸内細菌を増やすことができず、腸内バランスが崩れていきます。

腸内細菌の量は、便を見ればわかります。私たちの便は、その約半分が死んだ腸内細菌と生きた腸内細菌で、大きくてほど良い硬さのある便がスボンと出てくれば、腸の中で立派な腸内フローラが築かれている証です。反対に、貧弱な便は、腸内細菌の畳も減り、腸内フローラの質も悪いことを物語っています。うつ病の人の便は、ほとんどが後者です。脳を喜ばせるものばかりを食べていると、腸内細菌が育たないからです。好きなもの中心の偏った食事をしている人は、うつ病になりやすく、イライラや不安なども強くなりやすいとも言い換えられます。反対に、腸内細菌の喜ぶものを1 日3回食べていれば、うつ病になりにくく、またイライラや不安等の症状も消えていくのです。

ドーパミンのもとを摂る | うつ病対策

周囲の菌と仲良くするとことで生命力もアップする

今、AV やエロ画像は好きだけれども、リアルな恋愛やセックスができない若い男性が増えています。先日、ある男子学生と話していたら、「昨日は、友だちの○○ちゃん(女子学生)の家に泊まりました」と言います。「で、セックスしたの?」と聞いたら、「友だちなんだからそんなことはしないですよ」と笑うのです。若い男女が2 人きりで一晩を過ごし、何もないことのほうが私の世代には驚きです。

昔と違って、男性が獣からどんどん離れていっています。若い男性の童貞率が高いのも、「草食系」と揶揄されて平気なのも、その現れです。

「セックスは汚い」といって興味を示さない男子、AVを見ているだけで満足している男子が増えています。「AVは実写よりも、アニメのほうが美しくていい」と言う者までいます。日本人がセックスレス化している第3 の問題点は、そこにあります。行き過ぎた清潔志向です。

抗菌グッズを使いまくり、自分に消臭スプレーをかけ回す若い姿は、まさに異常です。人間は腸内細菌をはじめとする多種多様な菌類と共生する一生物であり、動物の一種である以上、周囲に菌がいても、自分や他者に匂いがあっても当たり前です。

ところが、目に見えない細菌におびえ、排除しようとする超清潔社会に住んでいると、セックスのような獣っぼい行為が気持ち悪くなります。衛生管理の行き届いた狭い獣舎でセックスを忘れ、目の前に出された餌を食べ続ける家畜のようなものです。

「生物としての自分」という野生性を忘れては、セックスを忘れるのも当然の成り行きでしょう。貧困家庭で多少汚い環境で育った男性は、初体験が早く童貞率が低いことがわかっています。セックスヘの意欲が高いのです。反対に、裕福で教育環境の整った家庭で育った男性は、大脳皮質ばかりに刺激が行き、爬虫類脳が刺激されないので、性にガツガツできない人が目立ちます。

精力とは、生きる力の象徴です。人間の生命力をつくつているのは腸内細菌です。腸内細菌を活性化させるには、外から菌を取り入れることが不可欠です。外から腸に菌が入ってくると、それが腸内細菌の刺激となり、数をどんどん増やしていくからです。腸内細菌の活性力が高まれば高まるはど、生命力は向上し、爬虫類脳は刺激され、性欲を感じさせる野生性は目覚めていきます。

私には70歳を過ぎて精力旺盛の友人がいます。彼は、中国の広州で養殖しているミミズを取り寄せて食べています。土で暮らすミミズは土壌菌の宝庫で、精力のとても旺盛な生きものです。そんなミミズを食べると全身の血流が促進され、とくにアソコの血流が増えて精力が増強すると彼は言い、どんな精力増強剤より効くと断言します。

脳梗塞、心筋梗塞の後遺症の回復に「赤ミミズ食品」が注目集まる

ただ、養殖のミミズは非常に高価で、私にはそんなお金がありませんから、土壌菌のカプセルを1 日1錠飲んでいます。わずか1 グラムの土の中には、数億個もの細菌が棲んでいますが、それと同じような土壌菌類をカプセルにすることに成功したのです。

私が70歳を過ぎて現役であり続けられるのは、毎日数億個もの土壌菌を飲んで腸内細菌を活性化し、野生性を鍛えているからだと実感しています。私だけの話では信憑性こいずみたけおに欠けるので、東京農業大学の小泉武夫名誉教授にも試してもらいました。翌日、小泉教授から電話が入りました。

「土壌菌は本当に効くね。久しぶりに元気になったよ」もっと手軽に土壌菌を取り入れる方法もあります。落ちたものを食べることです。思えば私たちが子どもの頃は食糧事情が悪く、遊びといえば野山に食べられるものを探しに行くことでした。ドジョウやタニシがおやつがわりで、カエルやヘビも、ウナギやナマズも食べました。今の70代以降の人が丈夫なのは、野生の生きものをおやつにし、腸に土壌菌を日々取り入れていたことに一因があるでしょう。

今の人は、テーブルに落ちたものさえ、「汚い」といって口に入れませんが、こんなにもったいないことはありません。床でも土でも落ちたものから多種多様な菌が腸に入ってきて腸内細菌を大いに刺激してくれれば、菌たちが精力的に働きだし、生命力も精力も高まります。バイアグラ知らず、です。腸内細菌が元気に育っている腸では排除作用が働きますから、身の回りの菌を恐れる必要はありません。

性欲アップの秘訣は少食

  • 投稿日:
  • by

食べ過ぎない、脳で考えないが大事

近頃、私が気になってしかたがないのが、日本人の精力の低下です。2010年の国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、日本人の童貞率は25〜29歳で25.1 パーセント、30~34歳は26.1 パーセント、処女率は25 〜29歳で29.3 パーセント、30 〜34 歳は粥38.7 パーセントです。

朝日新開インターネット調査「夫婦100人に聞く」(2001年)では、夫婦でセックスをしない理由として、女性は「面倒くさい」、男性は「仕事で疲れている」が1位でした。2005年にDureⅩ社が世界41カ国のセックス頻度を調べた結果では、さらに深刻です。フランスやイギリスではセックス回数が年120回を超えているのに対し、日本は年45回で最下位なのです。

今、日本の少子化は危機的状況にあります。2050年には、1人の高齢者を1.3人の働き手が面倒を見る状況になると推測されています。日本人が子どもを産まなくなったのは、子どもを産み育てにくい社会になってしまった、という理由もあるのでしょう。しかし、セックスレスの問題は、それにも増して少子化に深刻な影を落としていると私は考えます。セックスしなければ、新しい命が芽生えません。

ではなぜ、多くの日本人はセックスレスになってしまったのでしょうか。理由はいくつか考えられますが、第1の問題点は日本が飽食になったことです。

サルを使った研究実験の結果を見てみましょう。エネルギー制限した節食群と、自由に食べてよい飽食群に分け、観察しました。節食群のサルは元気で社交的、セックスも盛んで子どもを大切に育てました。飽食群のサルは仲間同士でけんかばかり、いじめもあり、正常なセックスは見られませんでした。

今の日本人も、飽食群のサルと同じような状況ではないでしょうか。人間の脳は、「食欲」と「性欲」が隣り合った部位に存在しています。「食べること」と「セックスすること」は同じ水源にあるのです。現代日本人は、水源の水を食欲のほうばかりに流してしまい、こかつセックスの川の水を枯渇させてしまっているのです。食欲が満足すれば性欲もなくなり、性欲が抑えられれば異常に食べたくなるのです。

精力とは、生きる力の象徴です。これを高めるには、飽食をしないことです。食事は腹八分目にして、物足りなさを残しておくことです。パートナーがその気にならないというならば、やはり食べさせ過ぎないことです。

第2の問題点は、大脳皮質が発達し過ぎたあまり、セックスがイメージ化していることです。人間の脳は、古い時代にできた「爬虫類脳」に、大脳皮質を中心とする新しい脳がかぶさっています。セックスとは本来、子どもを産み続けるための生殖活動であり、生殖活動は子孫を後世に残すための本能です。本能をつかさどる爬虫類脳を刺激しなければ、性欲は湧きません。

人間には、爬虫類脳を刺激して子どもを産み続ける本能が備わっているはずなのに、現代人の脳は、大脳皮質の影響を受け過ぎて混乱を起こしています。幸せや恋愛、結婚を大脳皮質で考えて理想をイメージ化し、理論で語るようになりました。そして、「生殖としての性」「子どもを産み続ける性」を拒否するようになったのです。文明や文化が洗練されると、繁殖力は落ちてしまうのです。

昔の日本では、お見合い結婚など自分で決められない婚姻も多くありました。お見合いで初顔合わせをし、次に会うのは結婚式、というのもよくあったことです。それでも、離婚率は現在より低く、幸福度は高かったといわれます。男性も女性も自分の運命あらがに抗わず、出会いと直感を大切にし、あるがままに生きていました。

幸せとは、脳で考えて答えを出すものではなく、体全体で感じるものです。今を精一杯楽しんでいると、幸せを直感します。幸せを直感する力を備えるには、あるがままの自分を受け入れ、あるがままに生き、他者のあるがままも受け入れることです。

あるがままに生きているとストレスがなくなり、腸内細菌も元気になります。実は、精力の向上には、腸内細菌の作用がとても重要になることがわかっています。腸内細菌を刺激すれば、バイアグラ知らずになることも可能です。性欲を高めるには、脳で考えず腸で感じることが大事なのです。

中高年になったら主食は食べないほうがいい

人体に搭載されたハイブリッドエンジンは、加齢とともに、解糖エンジンからミトコンドリアエンジンへと比重が移っていきます。個体差はありますが、40 代からだんだんと移り変わり、50歳を過ぎるとはとんどの人の体は、ミトコンドリアエンジンをメインに働かせるようになります。

中高年以降の体に求められるのは、持久力です。解糖エンジンの瞬発力は、あまり必要ではなくなります。解糖エンジンはエネルギー効率が良くなく、持久力としては使えないため、年を取ってくると、エネルギー効率が良く持久力に優れたミトコンドリアエンジンへとメインのエネルギー産生方法が移行するのです。

ミトコンドリアは、私たちが日々食べる食物から得る栄養素と酸素を原料として、効率良くエネルギーを産生しています。細胞内のミトコンドリアの数は、その細胞がどれだけエネルギー代謝を行うかによって違ってきます。

たとえば、脳や腸、筋肉、肝臓、腎臓などエネルギーの要求が大きい臓器の細胞には、数百から数千ものミトコンドリアが含まれます。一方、赤血球や皮膚の細胞には、ミトコンドリアがほとんど見られません。赤血球や皮膚は、解糖エンジンで動いているからです。

このように、年齢や細胞の働きによって、メインのエネルギー産生方法は変わります。また、ミトコンドリアエンジンでは、発動時に解糖エンジンの助けが必要となります。瞬発力のある解糖エンジンがまず動き、それを引き金としてミトコンドリアエンジンが動きだし、酸素を使って膨大で持続可能なエネルギーを産生します。

ですから、ミトコンドリア系にメインエンジンが移ったのちも、糖質がまったく必要なくなるわけではありません。しかし、多過ぎても困ります。ミトコンドリアエンジンがメインになったのちも解糖エンジンをフル稼働させていると、ミトコンドリアエンジンがうまく働けなくなってしまいます。誤作動を起こし、大量に取り込んだ酸素を活性酸素に変えてしまうのです。

ミトコンドリアエンジンでは、1日に500 リットル以上の酸素を呼吸によって取り入れ、食事から摂った栄養素を燃やし、エネルギーをつくりだしています。この過程で、約2 パーセントの酸素が活性酸素に変わります。ところが、メインエンジンがミトコンドリア系に移ったのちも糖質を摂り過ぎて解糖エンジンをフルに働かせていると、それ以上の活性酸素が発生するようになります。

中年期に入ったら糖質は徐々に減らしていき、高齢期に入ったらできるだけ摂らないひけつようにするのが、健康の秘訣です。メインエンジンが切り替わったのちは、主食やお菓子を摂らないはうが、体は快適に働きます。

ただし、我慢はストレスになるので禁物です。私ももとはご飯党でしたから、お楽しみ程度に昼食には五穀米を食べます。1日1回、五穀米を食べれば、ミトコンドリアエンジンに変わった体は十分に満足します。どうしても主食を摂りたいときには、白く精製されていないものを選んでください。玄米や全社粉のパン、十割そばなどならば、食物繊維が多いため消化吸収に時間がかかり、解糖エンジンのフル稼働を抑えられます。

一方、完全な糖質制限食を進める場合、炭水化物を含むイモ類などの根菜や豆類、果物なども制限されます。しかし、食べ過ぎなければ、私はこれらを適度に食べたほうがさよいと思っています。

それらの植物性食品は、腸内細菌の前になるだけでなく、活性酸素の幸を減らす抗酸化力を持っているからです。腸内細菌を元気にすることも、活性酸素の害を消すのも、健康な長寿人生には欠かせません。それを支える根菜類・果物を心配なく食べられるようにするためにも、主食は抜いておいたほうがよいのです。

日本人の4大疾病は「ガン・心筋梗塞・脳卒中・糖尿病」です。そのすべての発生に活性酸素が関与しでいます。活性酸素は、腸内細菌の働きを弱め、免疫力を落とさせます。中高年になると、何かしらの病気を抱える人が増えるのは、ミトコンドリアエンジンに切り替わったのちも若い頃と同じように主食やお菓子を食べ、解糖エンジンをフル稼働させているから、と私は考えています。

若い人は腸のためにも適度な糖質が必要

最近、「炭水化物抜きダイエット」が流行を通り過ぎ、「痩せたければ炭水化物を抜けばよい」という安易な考えが定着してきています。

しかし、糖質制限食がなぜ体に良いのか、きちんと理解されているでしょうか。そもそも若い人は体を壊しかねないため、完全な糖質制限食をしないはうがよいのです。その理由をお話しする前に、私たちの体がどのようにエネルギーを産生しているのかをご説明しましょう。

みなさんは、人間の体が2つのエネルギー生成系を持っていることをご存じでしょうか。これらは「解塘エンジン」と「ミトコンドリアエンジン」と呼んでいます。私たちの体は、2種類のハイブリッドエンジンを搭載して動いているのです。

なぜ、私たち人間はハイブリッドエンジンを持つにいたったのか、答えは進化の過程の中にあります。私たち生物が最初に誕生したのは、酸素のない地球でした。そのときの生物が使ったエネルギーは、酸素を必要としない、糖を原料とした「解糖」という化学反応によるものでした。解糖エンジンでエネルギーをつくりだしていたのです。

そのうち地球上に酸素が増加し、酸素を利用しないとさらなる進化ができなくなりました。そこで私たちの祖先の細胞が、酸素を好む好気的な細菌「アルファ・プロテオ細菌」を自分の中に取り込んで「ミトコンドリア」にしました。先ほど述べたように、私たちの体は60兆個もの細胞でつくられていて、その中には、遺伝情報を持つ「核」や、特定の機能を持つ「細胞内器官」が存在しています。その細胞内器官の中で、私たちの健康を支配する最も重要な器官が、ミトコンドリアなのです。ミトコンドリアは、私たちの細胞内にあり、酸素を吸ってエネルギーを生成することを最大の役割としています。

この酸素を好むアルファ・プロテオ細菌を取り込んで、ミトコンドリアとして機能させるようになった細胞は、酸素を使って効率良く莫大なエネルギーを生みだせるようになり、大きく進化し、動物細胞ができあがっていきました。

若い人が炭水化物抜きダイエットに手を出さないほうがよい理由は、前出の2つのエネルギー産生法のうち、若いい体は解塘エンジンをメインに動かしているからです。

解糖エンジンの特徴は、急なエネルギー需要が生じたときに、血中のブドウ糖を利用して瞬時にエネルギーをつくりだせることです。このエンジンでは瞬発力が得られます。ただ、エネルギー効率は良くなく、原料となるブドウ糖を多く必要とします。ですから、解糖エンジンがメインで動いている若い人が、炭水化物抜きダイエットをしてしまうと、体を働かせるのに必要なエネルギーを十分に産生できず、体を壊すことになります。

解糖エンジンを動かすのはブドウ糖であり、ブドウ糖の原料となる糖質は、主食となるご飯やうどん、そば、パスタ、パンなど炭水化物に多く含まれます。イモ類や果物にも豊富です。砂糖もブドウ糖の原料です。ですから、甘いお菓子やジュースなどにも非常にたくさんの糖質を含むことになります。

若いうちは、炭水化物を含む糖質を適度に摂ることが大事です。ただし、糖質を多く含む食品は、カロリー数も多く、食べ過ぎれば太ります。解糖エンジンがメインで動いているうちは、糖質は太らない程度に適量を摂るようにしましょう。適量とは、たとえば1日3食きちんと主食を摂ったら、間食で糖質を摂らないようにする感じです。

ちなみに、みなさんは「脳の唯一のエネルギーはブドウ糖」と聞いたことがあるでしょう。この通説を信じている人は、「糖質制限食をすると、頭がバカになる」と言います。しかし、脳の場合、ふだんメインエンジンとしているのは、効率良く莫大なエネルギーを生み出せるミトコンドリアエンジンです。

脳が糖を必要とするのは、とっさの判断やストレス時の反応など瞬発的に活動するときです。こうしたときには解糖エンジンが働きます。現代社会のようにストレスフルな状況にあると、脳は絶えず糖を要求します。しかし、脳の要求にまかせて甘いものを食べ過ぎるのは要注意です。体が太るからです。ストレス時のドカ食いは、白色脂肪細胞に脂肪を蓄えやすくなります。

しかも、糖質を摂り過ぎると、腸では困ったことが起こってきます。腸では、糖質を消化吸収していますが、それは自分の栄養源とするためではありません。小腸の栄養源は、昆布やチーズ、緑茶、シイタケ、トマト、魚介類などに含まれるグルタミン酸で、大腸の栄養源は、水溶性食物繊維を使って腸内細菌がつくりだす短鎖脂肪酸という栄養素なので、糖は自分の栄養にはなりません。糖質を摂り過ぎると、腸は、自分の栄養源は入ってこないのに、自分の栄養源ではない糖質の消化吸収のために働かなければならず、負担ばかりが大きくなり、ダメージを負ってしまうのです。

若い体には、糖質は必要ですが、食べ過ぎはマイナスです。1日3食、体が満足できるだけの主食を摂ったら、間食で糖質を摂らないようにする調整が大事です。

糖質オフ効果はこちら。

健康のための 禁煙 は本末転倒

  • 投稿日:
  • by

健康のための 禁煙 は本末転倒 です。最近は、タバコ は何が何でも 禁煙 という風潮です。本当にそれが健康のためによいことなのかは物事の真実にもう少し向き合わないと答えは簡単に導き出せないのです。

1 日 10 本以下のタバコより恐ろしいのは禁煙ストレス

non-smoking-2497308_640.jpg

世の中 タバコを吸う喫煙者の肩身は狭くなる一方です。どこもかしこも禁煙化が進み、タバコを吸えるのは狭く閉ざされた部屋の中など、場所も限定されています。会社内ではひっそり数人で肩を寄せ合って吸っている姿もよく目にします。

喫煙者も多くの人は、ガンや心筋梗塞、脳梗塞、呼吸器疾患などさまざまな病気を引き起こす原因になると耳にするたびに、「タバコ、そろそろやめたほうがいいのだろうな」と思っていることでしょう。タバコを吸うと、体内の活性酸素圭も増え、腸内細菌にも良くありません。免疫力の低下も引き起こします。これはまぎれもない事実です。

ですから、「禁煙したほうがよいでしょうか」と聞かれると、私も「そのほうがいいですよ」と答えていたのです。しかし、その考えをすっかり改める出来事がありました。

数年前、私はある銀行の定年退職をお祝いする会に招かれ、講演を行いました。講演後の懇親会に参加させていただいた際、あるグループの方々に声をかけられました。「先生、私たちは定年退職を機に、今日から禁煙を始めようとみんなで決めました。まだまだ長生きしたいですからね」

当時の私は、「タバコは百害あって一利なし」という常識を信じていましたから、「ああ、それはいいですね。タバコはガンになるから、やめたほうがいいですよ」と答えました。

M2.5は化石燃料だけでなく、草や木の燃焼、つまりタバコからも発生します。タバコ煙は直径0.4〜 1μmの微粒子で、典型的なPM2.5です。タバコ煙にはカドミウムなどの重金属、ポロニウム-210などの放射性物質、ホルムアルデヒドなどのガス成分など、約70種類の発がん性物質をはじめ、数千種類の化学物質が粒子やガスとして含まれています。

つまり、タバコ煙は、粒子のサイズと成分、両面からみても、非常に毒性が強いことが分かります。有害なガス状成分としては、酸素の運搬を妨げる一酸化炭素も高い濃度で含まれています。

翌年、また同じ会に招かれました。すると、なんと禁煙グループの 10 人のうち 5 人がガンになっていたのです。それを聞いて、私は大事なことを見落としていたことに気づきました。

なぜ、禁煙グループの半数がガンを発症してしまったのでしょうか。もちろん、それまでの喫煙がガン細胞をつくっていたことが第一に考えられます。

しかし、定年退職をして急激に環境が変わったことに禁煙が加わって、ストレスが増大したことも大きかったはずです。

退職と禁煙という 2 大ストレスが、腸内細菌のバランスを乱し、NK 細胞の活性を弱め、ガン細胞の急激な増殖を許してしまったのだと思いいたったのです。

肺ガンと1 日の喫煙本数を調べた統計があります。1 日 50 本も吸っていると、肺ガンになる確率は 1 本も吸わないときの 15.3 倍にもなりますが、1日 10 本までならば 2.2 倍です。

この数字をどう読み取るかはご本人しだいですが、「肺ガンになる」と断言できるほどの数字ではないと考えます。

タバコの煙は人体にも腸内細菌にも決して良いものではありませんが、それ以上に怖いのはストレスです。禁煙がどの程度その人のストレスになるのかを考えず、一様に禁煙をすすめるのは医者の怠慢と言えるでしょう。

ただし、10 本以上は良くありません。また、節煙をすると 1 本を貴重に感じ、肺の奥まで深く吸い込むような吸い方になるので、かえって体に良くないという意見もあります。ゆっくり肺に吸い込む吸い方になるのは NG です。

喫煙はストレス解消が目的なのですから、体への負担を最小限にできるよう、浅く吸う、ひと吸いでも満足したらすぐ火を消すなど、吸い方を工夫しましょう。ストレスとタバコの害で上手に折り合いをつけるということです。禁煙のストレスでがんになってしまったのでは本末転倒なのです。

人様に迷惑をかけてもいけません。タバコは、喫煙者本人よりも周囲に与える悪影響のほうが大きいことを忘れてはいけません。

たばこを吸わない人が、いろいろな場所で自分の意思とは関係なくたばこの煙を吸わされることを「受動喫煙」といいます。受動喫煙は、たばこを吸わない人にとって不快と感じられるだけでなく、さまざまな健康被害を及ぼします。このへんをしっかり理解しなければいけません。そして行動も伴わなくてはいけません。

たばこを吸う人がたばこ自体やフィルターを通して吸い込む煙(主流煙)よりも、火がついている部分から立ち上がる煙(副流煙)の方が有害物質の濃度は高く、喫煙者の周囲の人たちに様々な健康被害を与えています。

お酒の無理な我慢は早死にの原因に!

禁煙補助剤を上手に活用して今年こそ禁煙!