水道水を熱しただけの白湯はNG

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アルカリ性で非加熱、ミネラル豊富な生水が長寿の水

白湯健康法」が最近はとても注目を集めています。これにも2 つの問題点があります。1つは、水道水をそのまま沸騰させた水を飲んではいけないことです。水道水には、塩素が含まれます。塩素が体内に入ってくると活性酸素が発生します。では、煮沸消毒すれば良い水になるかといえば、もっと悪い水になります。水道水を煮沸させれば塩素は飛びますし、殺菌効果もあります。しかし、トリハロメタンの量は多くなります。

トリハロメタンとは、発ガン物質の1一つとして知られる有害物質です。体内に入ると中枢神経や肝臓、腎臓などの臓器に負担をかけるうえ、アトピー性皮膚炎やぜんそくを悪化させます。摂取量が多くなれば、集中力の低下や疲労感、イライラなどの精神的な不調も現れます。流産の危険性が高まるという報告もあります。

この有害物質は、塩素と有機物が化合してつくられます。水道水を熟にかけると塩素12と有機物の化合がみるみる進み、発生量が増えてしまうのです。トリハロメタンの含有量が最も多くなるのは煮沸直後で、煮沸前の2〜3倍にも増えることがわかっています。トリハロメタンを完全に取り除くには、15〜30分間は沸騰させ続ける必要があります。

では、ミネラルウオーターなど塩素のない水を沸騰させるとよいのでしょうか。2つめの問題は、ここです。ミネラルウォーターは加熱すると、水が持つ健康作用を失います。白湯をミネラルウオーターでつくることほど、もったいないことはありません。

体を健康に導くには、水の力が非常に重要です。なぜなら、人間の体は、成人男性の約60 パーセント、成人女性の約5 パーセントが水でできているからです。その水は、血液やリンパ液となって体のすみずみに栄養を運び、病原菌などの異物や老廃物の排出を行い、約60兆個の細胞を潤して体内の環境を整えるなど、ありとあらゆる働きをつかさどっています。ですから、どんな良質な水を体に与えてあげるかで、体内環境は違ってきてしまうのです。長寿の水とは、体内環境を整える作用を持つ水です。

それはどんな水かといえば、1万年前の人たちも飲んでいたような、人の手を加えていない生の水です。今でいうミネラルウオーターです。その生水を加熱して人の手を加えたりすれば、水の健康作用は失われてしまいます。

では、純水で白湯をつくればよいかといえば、これも怖いのです。最近は、水道水から不純物をきれいに取り除いた純水を無料で配るスーパーが多くなりました。純水は料理やお茶に使うならばよいでしょう。しかし、そのまま飲むのはよくありません。不純物ゼロの水は溶解度が高く、人体に取り込むと体内のさまざまな酵素やカルシウムなどのミネラルまで薄かし込みます。また、腸内フローラにも悪影響を与えかねません。

水の最も良い飲み方は、加熱殺菌など人の手を加えていないミネラルウォーターを、そのまま飲むことです。白湯健康法では、白湯にデトツクス(毒出し)効果があるというようですが、水そのものに老廃物を抱えて外に持ち出す作用があります。わざわざ沸騰させて、水の健康作用を奪う必要はありません。

ただし、ミネラルウォーターといっても、産地によって健康効果は異なります。ミネラルウォーターを買うときには、必ずラベルを確認しましょう。

選び方の主なポイントは3 つです。1 つは、アルカリ性の水であること。健康な人の体液は、弱アルカリ性です。それが疲れてくると酸性に傾き、体に不都合なことを起こします。ふだんからアルカリ性の水を飲んでいれば、体が疲れてきても、体内環境を素早く戻せます。

2つめは、原材料の欄に「鉱泉水」「鉱水」「温泉水」と記載があることです。これらの水は、数十年間かけ、磁鉄鉱や石灰岩の厚い岩盤を通り抜けて地底に湧き出た天然水です。こうした水にはミネラルが含まれます。一方、「伏流水」「井戸水」などはミネラルをほとんど含みません。世界各地には、人々の長寿を支えてきた水があります。長寿の水はみな「鉱泉水」「鉱水」「温泉水」です。日本にも長寿の水があります。私は日本各地のミネラルウォーターを研究し、「活性酸素を消す力のある水」をいくつか見つけました。日頃からこうした生の水で、活性酸素を消すような良質の水を飲んでおくことです。逆に、体に悪い水は、原材料の欄に水の採取場所は書いてあっても、水の種類について詳しく記載していないような水です。また、ラベルに「非加熱」と表示のない水は、加熱殺菌した水の可能性が高いと考えられます。飲んでもよいですが、健康作用はないので、長寿の水にはなりません。

3つめは、「おいしい」と感じる水を飲むこと。ミネラルウォーターは、ミネラルの含有量から硬水と軟水に分けられます。「日本は軟水の国だから、日本人の体には軟水が適している」と言う人がいますが、これも間違いです。カルシウムやマグネシウムの多い水は、脳梗塞や心筋梗塞の予防効果もあります。自分にとっておいしい水は、体調が教えてくれます。硬水がおいしいと感じるならば、体がミネラルを欲している証です。ただし、硬水を飲み慣れない人は、舌にもったりと感じ、最初は飲みにくく感じるでしょう。最初は硬度の低い水から試し、硬度をだんだんと上げていって、「おいしい」と感じるようになれば、それが体調に合っている水なのです。良質な水は、長寿の水です。健康増進に水の力をぜひ役立ててほしいものです。

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