やけどをしたら患部に氷水を当てる?

家事に追われる主婦の方にとって、「やけどなど、いちいち気にしていられない」というのが本音でしょう。でも、実際にやけどをした時、どのような処置をしていますか。

やけどは、その範囲の大小にかかわらず、体に大きなダメージを与えます。やけどあとをした時正しい処置を行なえば、痕も残らずきれいに治るのですが、氷水を当てたり、市販のクリーム薬を塗ってお茶をにごしているというなら、ちょっと待ってください。

なぜなら、氷水を当てると、冷たい氷とやけどをした皮膚の間にぬるい水の層ができてしまいます。このぬるい水の層は動くことがないので、かんじんなやけどをした部位を冷やすことができません。

やけどをした時、まず、最初にしなければならないことは水道水を流しながら、最低10分以上冷やすこと。これが、やけどに対する最善の対処法です。

冷やすことで、やけどをした部分のさまざまな病変の進行が止まり、痛みも軽減されます。また、やけどをした部位の化膿防止という意味からも、流水で細菌を洗い流したほうがいいのです。

顔や頭など水をかけにくいところは、一般的には氷水に浸したタオルや氷嚢などで冷やしてもいいと言われていますが、前述のとおり、あまり効果は期待できません。

洗面器やホースを使い、なるべく流水で冷やすようにしてください。ただし、皮膚に衣服がくつついているようなやけどの場合は、服は脱がさずに、そのまま冷やしてください。無理に服を脱がすと、患部に大きなダメージを与えてしまいます。

また、やけどの範囲が体表面積の1 %以上の場合は、十分に冷やしたあと、必ず病院に行ってください。体表面積の1 %の大きさとは、おおよそ手のひらぐらいです。これ以上のやけどは感染症などの恐れもあり、自己治療は危険です。

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