鼻血が出たらティッシュを鼻に詰める

のぼせたり、異常に興奮したりすると鼻血が出た、という経験のある人は多いのではないでしょうか。とくに、思春期などには、ちょっとしたことで鼻血がでてしまう... という人もけっして少なくないと思います。

ただし、鼻血を軽く見てほしくありません。鼻血の原因には「局所的原因」と「全身的原因」のふたつがあり、ほとんどのケースが前者で、鼻の鼻中隔(鼻腔をふたつに分ける壁) という部位の、前方にあるキーゼルバッハと言われる部位からの出血によるものです。

キーゼルバッハにはたくさんの毛細血管があり、表面は薄い粘膜で覆われています。そのうえ、鼻の入口に位置するため、傷つきやすく、心身に大きなストレスがかかると出血しやすくなるのです。

いっぼう全身的原因には、血友病、紫斑病などの血液の病気や肝臓病、さらには高血圧など血管から出血しやすくなる病気により、鼻血が出ることがあります。

また、生活習慣病などで動脈硬化が進み、血管壁が弱まることが原因で鼻血が出ることがあるので、注意が必要です。

もし、頻繁に鼻血が出るという人は、1度、精密検査を受けることをおすすめします。

さて、ちょつとした鼻血、つまり、局所的な鼻血の処置法として、一般的に行なわれているティッシュを鼻に詰めて止血するのは正しいのでしょうか?

これは残念ながら誤りです。ティッシュを詰めると、逆に鼻の粘膜を傷つける可能性が高く、うまく傷口を圧迫することも困難です。

その結果、さらに出血をうながすことも考えられます。また、鼻血が出たら上を向いたり、うなじをトントン叩いたりすると鼻血が止まるというのも医学的には迷信です。

それでは、鼻血が出た時、どのように対処したらいいのでしょう?まず、俗に小鼻(鼻翼) と言われる場所を親指と人差し指で5分以上、強く圧迫してください。これで、ほぼ出血は止まります。さらに、鼻の上部(目と目の間) を氷嚢で冷やすと止血効果がさらに高まります。