げっぷやおならが多い人は胃腸が悪いは間違い

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「げっぷやおならがところかまわず出るので、孫に叱られるんですよ。なんとかしていただけませんか? 」先日、診察にいらした70歳代の患者さんが、こんなことを嘆いていました。

げっぷは、食道や胃のなかにたまったガスが上昇し、口から排出される現象で、おきくび、あい気とも呼ばれます。ご高齢の方が、げっぷが多くなるのはしかたありません。

一種の加齢現象と考えてもいいでしょう。ただ、ご高齢になると慢性萎縮性胃炎により、胃の内容物の排出が遅れ、ガスが治まりやすくなります。

さらに、食道と胃のつなぎめにある筋肉も、加齢にともない緩んできますので、必然的にげっぷが多くなります。しかし、げっぷの原因となるガスは、もともと口から唾液や食物と一緒に飲み込んだ空気や飲料の炭酸などです。若い世代の方でも頻繁にげっぷが出るという場合は、口呼吸により空気を飲み込でいることがおもな原因と考えられます。

口呼吸は鼻炎などにより、鼻の通りが悪い人によく見られますが、慢性的な鼻炎であることも多く、本人は気づいていないケースがほとんどです。食事をパタバク、飲料をゴクゴクというように、音を立てながら飲食している方は、まず口呼吸と考えていいでしょう。口呼吸の害はこちら

また、さまざまなストレスを原因に頻繁に空気を飲み込み、げっぷが増えるというくうきえん止りしようケースも少なくありません。これを「空気喋下症」と言いますが、飲み込んだ空気が逆流せずに肛門に移動した場合はおならになります。

げっぷやおならが多いと「胃腸の働きが悪いのでは」と考える方がいらっしやいますが、その原因の多くは過剰に胃腸へ飲み込まれ、溜まったガスにあります。もし、あまりにも頻繁に出て気になるようなら消化器内科を受診し、消化器系に異常がなければ耳鼻咽喉科にかかることをおすすめします。