医師は毎日数多くの患者さんと接し、それこそ顔を突き合わせるように診察をしています。ですから、患者さんに不快な思いを抱かれないように、口臭予防にはたいへん気を使っています。
その経験から言わせていただければ、かなり進んだ胃潰瘍や十二指腸潰瘍を持つ患者さんにはたしかに口臭があるのかもしれませんが、口臭や口内炎があるすべての方の胃が弱いとは言えません
丈夫な胃を持つ方にも口臭はあるわけですから。口臭の原因にはいろいろありますが、、「虫歯」「歯周病」「歯垢(プラーク、療でかぶせた金属が劣化して穴が空き、こともあります。もっとも多いのは口腔内の雑菌によるものなどがその代表です。
虫歯が進行して口臭の元になることもあります。また、呼吸券や耳鼻咽喉科系の疾患が口臭の原因になっていることも少なくありません。とくに気づきにくいのは鼻に原因がある場合です。
鼻になんらかの疾患があると呼吸が苦しくなるため、口呼吸をすることが多くなります。口が開いていると、口腔内が乾燥するので雑菌が繁殖しやすくなり、口臭も強くなります。
同様に「口内炎」や「唇の荒れ」も、口腔粘膜が乾燥して炎症が起こりやすくなったり、唇が乾燥したりすることで発症するのだと考えられます。したがって、口臭が気になる方は、ていねいなブラッシングはもちろん、鼻炎や副鼻腔炎などの病気がないか、検査を受けることをおすすめします。
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