体の危険信号

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〝耳たぶのたてじわは、脳卒中の危険信号。この一文を読んだ人は、思わず自分の耳を触ってしまったのではないだろうか?鏡に映した耳たぶに何もなくて、ほっとした人。何らかのしわが見えてどきっとした人。まだ、脳卒中になる危険性は少ないからと無関心な人。

見たり触っただけではあまりよくわからない人は配偶者や家族、友人にたずねてみよう。かれらは、客観的に冷静に、現状を教えてくれるはず。もちろん、どんな健康な人であっても、年をとれば体中にしわができるしかし、耳たぶに太いたてじわがはっきりと見てとれたら、脳卒中をはじめとして、糖尿病などの生活習慣病の可能性を一度は疑ってみたほうがよい。

ある調査報告によると、脳卒中患者の70% に、耳たぶたのたてじわが認められた。この、耳たぶのたてじわと脳卒中の因果関係ははっきりとしていないが、高血圧などの影響で動脈硬化がすすみ、耳たぶの血液循環が悪くなるためと考えられている。

このように、普段は見落としがちな体のちょっとした異常が、後から考えれば病気への危険信号であったということはよくある。しかも、場所によっては、本人はなかなか気づかない。自分以外のだれかに指摘されて、やっと気づく、といった場合も少なくないのだ。

とくに自分では気づきにくい症状に、人格や性格、趣味が変わるということがある。たとえば女性の場合にとくに顕著なのだが、普段おしゃべりな人が、急にしゃべらなくなったら、脳梗塞を疑ってみるのがよいといわれる。というのも、おしゃべりに関しての一切を取りしきっているのは、左脳であり、普段おしゃべりな人が、だまりこむようになったら、左脳に何らかの障害が発生している可能性が考えられるからだ。

脳梗塞や脳血栓の初期症状ということである。脳の神経細胞がおかされると、性格も変わる場合がある。今までは人格者と慕ってきた人が、急に怒りっぽくなって理不尽なことをいいだしたり、妙に昔の話ばかりをするようになったら要注意だ。場合によっては、脳腫瘍の疑いさえでてくる。

脳卒中は、手足のしびれ、舌のもつれ、ものわすれ、のぼせなどなどが危険信号として有名だが、自分がしゃべらなくなった、怒りっぽくなったという性格の変化は自分では認識できない場合がほとんどだ。こういうときには、自分以外のだれかに気づいてもらうしかない。安易な素人判断は危険だが、体にあらわれるちょっとした異常を見つけることができるのは、自分自身と、生活をともにしている家族や自分をよく知っている友人だけなのだ。

異常を発見するには、おふろ上がりにでも鏡で自分の体をよく見て、普段と変わったところはないかよく点検することだ。できれば、だれかと一緒に入浴した方がよい。そのほうが、自分では見えない部分の異常に、いちはやく気づいてもらえる。一人暮らしであれば、時々銭湯や温泉などの共同浴場を利用する手もある。気分転換や友人を甘くるのにももってこいだ。異常を指摘しあえるような配偶者や家族、友人を持つことは、体のためにも、心のためにも大切なことだ。

突然死についても頭に入れておきたい。