おいしそうな鯛が手に入ったので、姿焼きにしたとする。その場合、盛り付けるときの頭の位置は? もちろん「左」。焼き魚でも煮魚でも、一尾魚を皿に盛るときは、頭が左、尾が右、腹が手前、というのが和食のルール。
食べる人に背を向けないように盛り付けるのが、昔からの日本人の決まりごと。
さんまのように長い魚は半分に切って焼くと食べやすいが、その場合、盛りつけるときはまず頭つきの方を左手前に置く。 尾の方は奥。例外はかれいで、原則的に頭を右にして盛る。
その理由は目の位置。かれいの特徴は表側の黒い皮のほうに目が二つ並んでついていること。この目のある方を上、腹側を手前にすると、頭は自然と右側にくる。
切り身魚はどうかというと、皮を向こう側か上にして盛りつけるのが基本。洋食の場合も、一尾魚を使った料理では頭が左、腹が手前という盛りつけの基本は同じだ。
和洋どちらであれ、魚が泳いでいるようにイキイキと、そしてきれいに盛りつけることを心がけよう。
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