「 ひと煮立ちさせてから 」、これもレシピに度々登場する表現です。ところが、料理のビギナーにしてみれば、その「ひと煮立ち」がどれくらいなのか見当がつけづらいものです。
ここでいう「一( ひと)」というのは、煮立ってから「一呼吸」という意味です。 鍋の中のお揚が沸騰したところに材料を入れると湯の温度が下がります。その瞬間から、再び沸騰するまでのわずかな時間が一煮立ちの「一」。
時間的に具体的には約 30 秒くらいです。 短時間とはいえ、一煮立ちは食材によい変化をもたらします。具が温まるのは当然のこととして、材料に煮汁がまわってほどよく味がなじみます。
また、三つ葉や絹さやなどは、歯ざわりを残しっつ、色鮮やかに仕上げることができます。適度に火が通って色鮮やかになります。
さっと「 ひと煮立ち 」の効果は思った以上です。
また、合わせ酢やだししょうゆなどを作るときなど、長く煮ると臭みがでたり、風味が飛んでしまったりするときに使われます。
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