脂肪を燃焼させてくれるサプリはある?

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「コレウス・フォルスコリ」と呼ばれるシソ科の植物でインドやネバールなどでは根の部分をピクルスにして食べています。
人が体脂肪をエネルギーとして代謝させる際には、大きく三つの段階があります。
<ol><li>体脂肪の脂肪酸への分解</li><li>脂肪酸をミトコンドリア内膜まで運び込む</li><li>脂肪酸を
TCA回路で燃焼する</li></ol>の3段階になります。

HCAが3 のTCA回路での燃焼に働くのに対し、コレウスは1 の脂肪を脂肪酸へ分解するところで働きます。

通常、脂肪は体内では、主に白色脂肪細胞に蓄えられており、この脂肪を脂肪酸に変換するためには、まず運動などの刺激を与え、交感神経よりアドレナリンやノルアドレナリンと呼ばれるカテコールアミンを分泌させます。このカテコールアミンが白色脂肪細胞にあるβ 3受容体に刺激を与え、β3受容体に刺激が与冬bれると、酵素の一種であるアデニル酸シクラーゼが活性化されます。このアデニル酸シクラーゼがサイクリックAMPを合成し、さらには脂肪を脂肪酸に分解するリパーゼが活性化することで、脂肪が脂肪酸へと変換されます。

しかし驚くべきことに、日本人では脂肪を分解する出発点ともいうべきβ3受容体が弱く、せっかく運動をして、カテコールアミンを分泌させてもβ3受容体が応答しにくいという人が実に39% にものぼるとの報告もあります。


つまり同じだけ有酸素運動をしても、速やかに脂肪が分解される人とそうでない人が存在するということが分かってきたわけです。コレウスに含まれるフォルスコリンは、β3受容体を介さずにアデニル酸シクラーゼと結合し、アデニル酸シクラーゼを活性化させることが知られています。このため運動による刺激がなくても脂肪を脂肪酸に変換させることができます。このような特徴を持つハーブを使用することで、低い運動員荷でも効率的に脂肪を分解させることができる可能性が出てきました。

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