リコリスは天然の抗炎症剤

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リコリス( スペインカンゾウ) は、慢性消化不良や胃潰瘍などの消化器系疾患に効果があります。

カンゾウの誘導体(DGL ) は血圧を上昇させるグリシレチン酸を除去したもので、天然の抗炎症作用をもつ化合物です。つまり、血圧が高い人は本物のリコリス製品を避け、DGLを使用したほうがよいのです。リコリス製品は血圧に異常がない人に非常に効果的です。何世紀もの間、アジアの療法士は関節炎やアレルギーなど、炎症性の疾患にリコリスを使用してきました。

ハーブに関する最新情報を掲載している、アメリカンボタニカルカウンシル発行『ハーブの記録(Herb Gram 』(「ジンセン」の項を参照) によると、日本の研究報告でリコノリスが狼瘡(免疫細胞が自己組織を攻撃する自己免疫疾患のひとつ) に効果のあることがわかりました。

狼瘡の症状には疲労感や関節炎に似た関節痛、顔面の蝶形紅斑などがあり、悪化すると内臓に影響をおよぼします。残念ながら治療薬はなく、免疫機能を抑制するために一般的なコルチコステロイド( コルチゾン)や強力な化学治療薬などが使われます。

狼瘡患者は免疫複合体が増加して、免疫システムが暴走します。しかし、東京にある東洋医学研究センターの動物実験で、リコリスが厄介な免疫複合体を減少させることがわかり、人間にも同様の効果があると期待されています。

リコリスは免疫系の暴走を阻止しますが、コルチコステロイドとは違い、免疫機能が低下して感染症にかかりやすくなることはありません。

また、免疫機能を強化するだけでなく、安全で、-レゆよう抗ウイルス効果もあります。動物実験ではリコリスががん腫瘍の成長をとめることがわかり、がん治療薬としての可能性についても研究が進められています。

リコリスは古くから治療に使われていますが、最近、新たな利用法がわかりました。イスラエルの研究者が、アテローム性動脈硬化症を予防する、.天然の抗炎症剤がリコリスに含まれていることを発見したというのです。心臓発作の原因となるアテローム性動脈硬化症はL LDL(悪玉コレステロール) の酸化が原因と考えられています。この研究では20人の医学生に毎日100 mgのリコリス抽出物の錠剤を与えたところ、2週間で血中のLDLの酸化抵抗力が、偽薬グループよりも高まったそうです。