タマネギを切っていると、目がひどくしみたり、涙がボロボロ出てきたりする。その涙の仕掛け人は揮発性の硫化アリルという辛味のもとになる催涙物質。タマネギを切ると、この物質が切り口のつぶれた細胞から空気中に流れ出すため、目の粘膜がそれをキャッチして涙が止まらなくなつてしまうのだ。
涙を流さずにタマネギを切る方法だが、簡単なのは次の3つ。
- 切る前に冷蔵庫で10分間ほど冷やす。冷やすことによって、硫化アリルの流出をおさえるのが狙いだ。
- 水の中で皮をむき、切る前に10分ほど水につけておく。これは、催涙物質が水に溶けやすい「水溶性」という性質を利用した対処法。つまり、涙の原因物質を水に溶かしてから切るわけだ。カットするときは水気があるときに手早く。包丁もぬらしておき、水のベールで包んで切るのがコツ。
- よく切れる包丁を使う。涙と切れ味は、深く関わっている。切れない包丁 だとタマネギの繊維がつぶれて催涙物質が流出しやすくなるので注意。
3つのうちどれか1つでもいいが、まとめてやれば、効き目は確実にアップ。もう絶対泣かない覚悟で、お試しを。
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