まぶたが下がる眼瞼下垂はこうして改善する 原因別の筋トレ・マッサージとセルフチェック を紹介します。眼瞼下垂 も手術を行わなくてもご自身のセルフケアによって改善できるケースもあります。
まぶたが下がる眼瞼下垂はこうして改善する
眼瞼下垂のセルフケアについて
一般的に、眼瞼下垂を自力で根本的に治すのは難しいとされている。眼瞼下垂の原因は、まぶたを持ち上げる筋肉(眼瞼挙筋)の機能が低下したり、この筋肉や腱膜が緩んだり伸びたりすることにあるため、自力でのマッサージや筋トレでは伸びた組織や低下した機能を元に戻すのは困難なことが多いからだ。
しかし、症状の予防や軽度のたるみ改善、血行促進による眼の疲れの緩和には、マッサージやトレーニングが役立つ可能性がある。
1. マッサージ・ストレッチ(予防・血行促進)
眼瞼下垂の予防や、目の周り・頭皮の血行を良くすることには役立つ。ただし、強い力でのマッサージはまぶたの組織を傷つけ、症状を悪化させる危険があるため、アイクリームなどで滑りを良くし、優しく行うことが重要である。
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頭皮マッサージ:
- 頭皮は顔の皮膚や筋肉とつながっているため、頭皮マッサージで血行を改善することが予防につながると考えられている。
- 5本の指で、前頭部から頭頂部、側頭部から頭頂部に向けてらせんを描くように優しくマッサージする。
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額・こめかみ・側頭筋マッサージ:
- 人差し指と中指で額の中央からこめかみにかけてマッサージし、側頭筋(耳のすぐ上の筋肉)をつまむようにほぐす。
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目の周りのマッサージ(予防):
- アイクリームを馴染ませ、目の下側を目頭から目尻へ優しく滑らせる。
- 目尻からこめかみに向かって、指先でらせんを描く。
2. 筋トレ(眼瞼挙筋の意識・眼輪筋の鍛錬)
まぶたを持ち上げる筋肉(眼瞼挙筋)は非常に薄く、鍛えるのが難しい筋肉である。トレーニングの効果には個人差があり、「ほとんど効果がない」とする見解もあるが、意識して使うことで他の筋肉(額など)を使わずに目を開ける練習にはなる。
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眼瞼挙筋トレーニング(予防):
- 姿勢を正し、人差し指で眉毛のラインをしっかり押さえて固定する(額の筋肉を使わないようにするため)。
- 眉毛が動かないよう注意しながら、目を限界まで大きく見開いて5秒キープする。
- ゆっくりと目を閉じ、リラックスする。
- これを3回〜10回程度繰り返す。
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眼輪筋ストレッチ(目の周囲の疲れ緩和):
- 目をギュッとつぶってパッと開く動作を繰り返すことで、目の周りの筋肉(眼輪筋)に刺激を与える。
3. ツボ押し
東洋医学では、眼瞼下垂の解消に効果的とされるツボがある。
- 合谷(ごうこく): 親指と人差し指の付け根の間。
- 上天柱・上風池・上完骨: 後頭部の生え際周辺に横一列に並ぶツボ。
眼瞼下垂のセルフチェック
以下の項目に当てはまるかチェックしてみよう。
- まぶたの開き: 黒目の上部が半分以上隠れている、または以前よりまぶたが下がってきた。
- おでこのしわ: 目を開けるときに無意識におでこに力が入り、しわが寄る。
- 視界: 視野が狭くなり、特に上方向が見えにくい。
- 頭痛・肩こり: 目の開きが悪いため額や首・肩に力が入り、慢性的な頭痛や肩こりがある。
これらの症状が気になる場合は、セルフケアだけに頼らず、眼科や形成外科、美容外科など専門のクリニックで相談することを強く勧める。
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