「弛緩性便秘」と一致するもの

けいれん性便秘の人 ストレス解消法

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けいれん性便秘人ストレス解消法 を紹介します。けいれん性便秘の人はストレスをいかに上手に解消するかが、便秘を治すキーポイントですが、腸のぜん動運動は自律神経と関係しているので、直腸性便秘と弛緩性便秘もストレスと無縁ではありません。

けいれん性便秘人ストレス解消法

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ぜん動運動そのものが低下する弛緩性便秘とは違い、大腸の動きが不規則になってしまって起きるのがけいれん性便秘です。 精神的ストレスがきっかけとなることが多く、これが自律神経に影響を及ぼし腸の一部がけいれんを起こすことで、蠕動が不安定になり便秘になります。 便秘と下痢を交互にくり返したり、逆に下痢が続くこともあります

そこで、だれでも簡単にできるストレス解消法をご紹介。まずは、1 日の疲れを癒すお風呂にゆったりつかること。ぬるめのお湯につかり、いやなことを忘れてのんびりすれば、自律神経のバランスも整います。39度 ~ 41 度の湯につかりリラックスします。半身浴がおすすめです。

半身浴は、ストレス解消に非常に効果的な方法として広く知られています。その主な効果について以下に説明します。

1. リラックス効果

  • 半身浴は、体温を少しずつ温めることでリラックスを促進します。体が温まると、血行が良くなり、筋肉の緊張がほぐれるため、リラックス感を感じやすくなります。心地よい温かさが心身のストレスを解消し、リラックスした気分に導いてくれます。

2. 副交感神経の活性化

  • 半身浴を行うことで、副交感神経が活発になり、体がリラックスモードに入ります。副交感神経が優位になると、心拍数や血圧が安定し、リラックスした状態になります。これにより、ストレスが軽減され、精神的な落ち着きを得ることができます。

3. 血行促進と代謝の向上

  • 半身浴をすることで、血行が促進されます。血行が良くなると、体内の老廃物が排出されやすくなり、代謝が向上します。これにより、体が軽く感じられ、ストレスからくる体の疲れや重さが解消されます。

4. 睡眠の質向上

  • 半身浴は、寝る前に行うことで、リラックスし、良い眠りを得やすくする効果があります。十分な休息と良質な睡眠は、ストレスを減らし、精神的な疲労を回復するのに役立ちます。

5. 自律神経のバランス調整

  • ストレスによって自律神経のバランスが乱れることがありますが、半身浴は自律神経の調整にも効果的です。体温が上がることで、交感神経の過剰な働きを抑え、リラックスした状態を作り出します。

6. 深い呼吸と心のリセット

  • 半身浴中は、深い呼吸を意識することで心身がさらにリラックスします。ゆっくりとした深い呼吸は、ストレスを解消するために非常に効果的です。心が落ち着き、ストレスの原因から一時的に解放されることができます。

まとめ

半身浴は、体と心の両方に優れたリラックス効果をもたらし、ストレス解消に非常に有効です。定期的に行うことで、心身の健康を維持し、ストレスに強くなることが期待できます。

また、夜寝る前にべッドの上にごろりと大の字に寝転がり、リラクゼーション。呼吸を整えながら手足をゆったり伸ばすことで心と体の緊張がほぐれ、リラックスできます。

寝る前にベッドの上で大の字になって手足をゆったり伸ばし、呼吸を整えながらリラックスすることは、心身の緊張をほぐす効果的な方法です。具体的なメリットを挙げると:

1. 筋肉の緊張を解消

  • 手足を伸ばして大の字になることで、体全体の筋肉が伸び、日中のストレスや体のこわばりを解消することができます。特に、長時間座っていたり立っていたりした後は、筋肉が硬くなりがちなので、こうしたストレッチでリラックスできると、身体的にも楽になります。

2. 深い呼吸を促す

  • 呼吸を整えながらリラックスすることで、深い呼吸が促されます。深い呼吸は副交感神経を活性化し、リラックス感をもたらすとともに、睡眠の質も向上させます。

3. 心のリセット

  • ベッドでリラックスして大の字になると、1日の疲れをリセットし、気持ちを落ち着ける時間を作れます。忙しい日常の中で、心を整えることができ、寝る前にリフレッシュできるので、質の良い睡眠を得る準備が整います。

4. 睡眠準備として最適

  • 寝る前にリラックスすることは、眠りやすくなるための良い習慣です。呼吸と体の伸びを意識することで、寝つきがよくなり、より深い眠りを促進します。

5. 心と体のバランス

  • 呼吸と体の動きを意識してリラックスすることで、心と体のバランスが整い、ストレスや不安が和らぎます。これによって、翌朝にスッキリと目覚めることができるでしょう。

このような簡単な方法でも、夜のリラックスタイムが心と体の健康に大きな影響を与えます。毎晩続けることで、ストレス軽減や睡眠の質の向上が期待できるかもしれませんね

そして、昼は 10 ~ 15 分でもいいので、ウォーキングを。歩くことで運動不足が解消でき、適度な疲労が夜の眠りを誘います。

ウォーキングは身体に優しく、運動不足を解消し、心身の健康に良い影響を与えます。そのメリットは以下の通りです:

1. 運動不足の解消

  • 10~15分のウォーキングでも、普段運動不足の方には十分な効果があります。短い時間でも体を動かすことで、心肺機能や筋力の向上が期待できます。

2. 適度な疲労感で夜の眠りをサポート

  • 適度な運動は体に疲労を与え、夜の眠りを深くするために役立ちます。ウォーキング後に体がリラックスし、夜の睡眠に導かれやすくなります。

3. ストレスの軽減

  • 歩くことで心身の緊張がほぐれ、ストレスが軽減されます。ウォーキング中に自然の景色を楽しんだり、気分転換を図ることができます。

4. 血行促進と代謝向上

  • ウォーキングは血行を促進し、体温を上げることで代謝を活発にします。これにより、体が温まり、日中のエネルギーも補充できます。

5. 気分転換

  • 少し外に出て歩くだけでも、気分がリフレッシュされ、仕事や日常生活のストレスから解放されることがあります。リラックスした気持ちで、午後の活動に向けて元気を取り戻せます。

ウォーキングは、時間がないときでも簡単に取り入れられる健康法です。毎日続けることで、体調が整い、質の良い睡眠とエネルギッシュな日々をサポートしてくれるでしょう。



ストレスに効く食べ物 ストレスを感じたら積極的に食べるモノ

こちらのチェックもやってみましょう。

昼間は緊張している人も、夜はリラックスして眠る習慣をつけると自律神経のバランスが整い、便秘も少しずつ改善できます。夜型人間や不規則な生活を送っている人、過労ぎみという人もぜひお試しを。

便秘の生活、食事改善で治す

切り干し大根と豚肉の煮物 便秘解消レシピ 弛緩性便秘・直腸性便秘の人向けです。弛緩性便秘、直腸性便秘の症状に悩まされている人に効果大の便秘解消レシピ 切り干し大根と豚肉の煮物を紹介します。

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切り干し大根と豚肉の煮物 便秘解消レシピ

弛緩性便秘、直腸性便秘 体質の人におすすめの便秘解消レシピです。

材料

  • 切り干し大根 40g
  • 豚薄切り肉 80g
  • にんじん 50g
  • 絹さや 30g
  • だし汁 3カップ
  • A(砂糖大さじ2、しょうゆ大さじ2、ごま油、サラダ油、酒)

作り方

  1. 切り干し大根は水につけて戻す 時間はお好みでOK
  2. 豚肉は3~4cmの短冊切りに。絹さやは斜め半分に切る。
  3. ごま油は大さじ半分、サラダ油大さじ1を熱して豚肉、切り干し大根、にんじんをよく炒め、だし汁、酒大さじ2を加えて10分くらい煮る。
  4. Aを加えて落としぶたをして弱めの中火でにじるが3分の1ぐらいまで煮る。仕上げに絹さやを加えてひと煮する。

切り干し大根と豚肉の煮物が弛緩性便秘や直腸性便秘の人に効果的な理由

切り干し大根の効果

  1. 豊富な食物繊維

    • 不溶性食物繊維:切り干し大根は不溶性食物繊維を豊富に含んでおり、腸内で水分を吸収して膨らみ、便のかさを増やして腸の蠕動運動を促進します。
    • 水溶性食物繊維:少量の水溶性食物繊維も含んでおり、便を柔らかくする効果があります。
  2. プレバイオティクス効果

    • 食物繊維は腸内の善玉菌のエサとなり、腸内フローラを整えるプレバイオティクスとして作用します。これにより、腸内環境が改善されます。

豚肉の効果

  1. 良質なタンパク質

    • 豚肉は良質なタンパク質を含んでおり、腸の筋肉を維持・強化するのに役立ちます。腸の筋肉が強化されることで、蠕動運動が活発になり、便の移動がスムーズになります。
  2. ビタミンB群

    • 豚肉にはビタミンB1などのビタミンB群が豊富に含まれており、これらはエネルギー代謝を助け、腸の働きを活性化させる効果があります。

その他の利点

  1. 調理法

    • 煮物として調理することで、切り干し大根が水分を吸収し、柔らかくなります。これにより、食物繊維が腸内でより効果的に作用しやすくなります。
    • 煮物には適度な水分が含まれており、便を柔らかく保つために必要な水分を補給することができます。
  2. 低カロリーで栄養価が高い

    • 切り干し大根と豚肉の煮物は低カロリーでありながら、食物繊維やタンパク質、ビタミン・ミネラルなどの栄養素をバランスよく摂取できます。便秘の解消だけでなく、全体的な健康維持にも寄与します。

弛緩性便秘・直腸性便秘に対する効果

  • 弛緩性便秘:豊富な食物繊維と水分が腸の蠕動運動を促進し、便を柔らかくすることで便通を改善します。
  • 直腸性便秘:便のかさが増えることで、直腸への刺激が強まり、排便反射を促進します。また、柔らかい便は直腸内での移動がスムーズになり、排便が容易になります。

まとめ

切り干し大根と豚肉の煮物は、食物繊維、タンパク質、ビタミンB群をバランスよく含むため、腸内環境の改善や腸の蠕動運動の促進に効果的です。弛緩性便秘や直腸性便秘の解消に役立ち、日常的な便秘対策としておすすめの食材と料理法です。

弛緩性便秘

特徴

  • 腸の動きが鈍い:大腸の蠕動運動が弱くなり、便がうまく進まず、便秘が生じます。
  • 便が硬い:水分が吸収されすぎて便が硬くなり、排便が困難になります。
  • 原因:運動不足、食物繊維不足、水分不足、ストレスなどが原因となることが多いです。

対策

  1. 食事の改善

    • 食物繊維の摂取:野菜、果物、全粒穀物、豆類など食物繊維を豊富に含む食品を積極的に摂取します。
    • 水分補給:1日2リットルを目安に十分な水分を摂ることが重要です。
    • 発酵食品:ヨーグルト、キムチ、納豆などの発酵食品を摂取し、腸内環境を整えます。
  2. 運動

    • 定期的な運動:ウォーキングや軽いジョギング、ヨガなどの適度な運動は腸の蠕動運動を促進します。
  3. 生活習慣の改善

    • 規則正しい生活:毎日同じ時間に食事や排便を心がけ、生活リズムを整えます。
    • リラックス:ストレスを軽減するためのリラクゼーション技法(瞑想、深呼吸、趣味の時間など)を取り入れます。

直腸性便秘

特徴

  • 便が直腸に溜まる:便が直腸に溜まりすぎて硬くなり、排便が困難になります。
  • 排便反射の低下:直腸の感覚が鈍くなり、排便のタイミングを逃すことが多いです。
  • 原因:排便を我慢する習慣や直腸の感覚低下が原因となることが多いです。

対策

  1. 排便習慣の見直し

    • 定期的な排便:毎日同じ時間にトイレに行く習慣をつけ、排便反射を促します。
    • 我慢しない:便意を感じたらすぐにトイレに行くよう心がけます。
  2. 食事と水分補給

    • 食物繊維と水分:弛緩性便秘と同様に、食物繊維を含む食品を摂取し、十分な水分を補給します。
  3. 運動

    • 腹筋運動:腹筋を鍛えることで、排便をサポートする筋肉を強化します。
  4. その他の対策

    • 便座に座る姿勢:便座に座る際に、足を少し高くすることで(例えば、踏み台を使用する)、直腸と肛門の角度が改善され、排便がしやすくなります。

弛緩性便秘・直腸性便秘の人に効果的なのはやっぱり イサゴール

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ほうれん草と大根、ポン酢がほどよい刺激に

材料(4人分)

  • いわし 6尾
  • A(生姜汁 1かけ分、醤油 大さじ1、卵 1個、小麦粉おおさじ1)
  • ほうれん草 150g
  • 長ネギ 2本
  • しめじ 1パック
  • 大根 3分の1本
  • 細ネギ 4本
  • 昆布 8cm
  • 一味唐辛子 しょうゆ 各少々
  • 塩 少々
  • ポン酢

作り方

  1. イワシは骨を除き、薄切りにしてから包丁でたたき、Aを混ぜる(B)
  2. ほうれん草は3等分にしてゆでる。
  3. 長ネギは3cmに切り、しめじはほぐす。
  4. 大根は帯状に削ぎ、残りはおろしに。
  5. 水8カップ、こんぶを入れて火にかけ、Bをスプーンで入れる。
  6. 煮立ったら昆布を取り出し弱火で15分煮る。しょうゆ、塩で味付けし野菜を加え、さっと煮て火を止める。

イワシとほうれん草のつみれ鍋を食べても音沙汰がない場合は、こちら。

トクホの イサゴール を使う前に試したい 便秘 解消レシピです。ゆばと昆布と大根の中華風妙め は、弛緩性便秘 直腸性便秘 に悩む方向けのレシピです。

弛緩性便秘は、弛緩性便秘では、大腸筋層の機能低下が生じ、蠕動運動が障害され、大腸が弛緩し、糞便が大腸内に長時間とどまります。 水分が過剰に吸収され、便が硬くなり、排便困難が生じます。 食物繊維の摂取量の減少が関与していると考えられています。

直腸性便秘は、習慣的に排便を我慢しているうちに、排便反射がにぶくなり、直腸に便がたまっているにも関わらずぜん動運動が起きないタイプの便秘症を、直腸性便秘と呼びます。 忙しくてトイレに行けないとか、外出先で排便を我慢してしまう方に多く見られます。 また、下剤や浣腸の乱用が原因の便秘はこのタイプです。

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便秘解消 レシピ: ねっとりこんぶと豚肉、野菜の相性がばっちり

材料

  • 湯葉 4 枚
  • ほうれん草 200 g
  • 切り昆布(生)300 g
  • 大根 400 g
  • 豚もも薄切り肉 200 g
  • ごま油 大さじ 1
  • A(湯 1カップ)、塩、コショウ(少々)、にんにく(すりおろし)、しょうゆ(小さじ 1 )

ゆばと昆布と大根の中華風妙め 作り方

  1. 湯葉は水でくぐらせて戻し、一口大に切る。
  2. ほうれんそうをゆでて、冷水で冷まし水気を絞って3cmに切る。
  3. 昆布はざっと刻み大根は厚めの短冊切りにする。ふた肉はひとくち大に切る。
  4. ごま油を熱し、豚肉を炒めてから大根を加え、透き通るまで炒める。Aを加えて煮立ったらゆばと昆布を加えて汁気がなくなるまで炒める。
  5. ほうれん草を加え一混ぜしてできあがり。

ゆば 便秘解消効果 / 栄養

湯葉には、食物繊維も豊富に含まれる。 食物繊維を摂取することで、便秘気味の人は解消のサポートにもなり、腸内細菌にもいい影響があります。 便秘を解消して腸を綺麗にすることは美肌にもよい効果があります。 食べたものを綺麗な腸でしっかり吸収させることで、肌をはじめ身体のすみずみの細胞へと栄養を運ぶ効果が期待できます。

原料の大豆は「畑の肉」と呼ばれているほど栄養価の高い食材で、良質な植物性たんぱく質やビタミンB群、カルシウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラル、食物繊維も豊富に含まれています。

体に必要な栄養素のうち、ビタミンC以外の栄養素が含まれている栄養バランスに優れた食材です。

ゆばには大豆の栄養がぎゅっと濃縮されているので、良質なたんぱく質やミネラル、大豆イソフラボンなどを効率的に摂取できます。

【ゆば 生(可食部100gあたり)】

エネルギー 218 kcal
たんぱく質 21.8g
脂質...13.7g
炭水化物 4.1g
カリウム 290 ㎎
カルシウム 90 ㎎
マグネシウム 80 ㎎
リン 250 ㎎
鉄 3.6 ㎎
亜鉛 2.2 ㎎
ビタミンK 22 ㎍
ビタミンB1 0.17 ㎎
ビタミンB2 0.09 ㎎
葉酸...25㎍
食物繊維総量 0.8 g

昆布 便秘解消効果 / 栄養

昆布の成分の約25%を占めるアルギン酸は、海藻だけが持つ繊維素に近い化合物です。 この繊維素は消化はせず、そのため栄養にはなりませんが、腸の消化活動を促進させるため便秘解消の効果があります。

水溶性食物繊維「アルギン酸」「フコイダン」

昆布を煮た時などに出てくる独特のねばり成分は「アルギン酸」や「フコイダン」といった海藻特有の水溶性食物繊維で、昆布の含有量は多く、乾燥重量の約10%と言われています。糖質や脂質の吸収を抑え、コレステロール値の上昇を抑えてくれる。
フコイダンの腸から免疫力を高める作用も注目されています。

ミネラル

カルシウム、鉄、ナトリウム、カリウム、ヨウ素(ヨード)などのミネラルは、体の組織を作ったり、調子を整えたりする大切な栄養素です。例えば、昆布に含まれるミネラルは牛乳の約23倍。カルシウムは約7倍、鉄分は約39倍も含まれています。

ヒトの身体に流れる血液やリンパ液は、海水の成分と似ていると言われています。海で育つ昆布は、海の中にあるミネラルを吸収して、人間に有害な物はあまり吸収しないという特徴があります。
だから、他の食品に含まれるミネラルに比べ、昆布のミネラルは体内への消化吸収率が高く、その約80%が体内に吸収されると言われています。

ヨウ素(ヨード)は、体内の代謝を活発にする働きがありますが、食べ過ぎると甲状腺の機能低下を引き起こします。しかし、普通に食べる量では全く問題ありません。

大根 便秘解消効果 / 栄養

大根の成分はその95%が水分です。 水分は腸内の便を柔らかくし、排出しやすい状態へ整えてくれると考えられています。 便のカサを増す不溶性食物繊維が多く含まれています。 不溶性食物繊維は腸内の善玉菌のエサとなり、善玉菌を増やしてくれるため、腸内環境を整える効果も期待できます。

大根はほとんどが水分でできているため栄養がないように思われますが、ビタミンCやカリウム、消化酵素をはじめ様々な栄養が含まれています。 また、いつもは捨てられてしまいがちな葉にもビタミンAやビタミンKといった栄養が含まれていますので、葉がついたままの大根を見かけた際にはぜひ食べてみてください。

便秘解消 レシピ ( 弛緩性便秘 直腸性便秘 )ゆばと昆布と大根の中華風妙め でも音沙汰がない場合はこちら。

豆腐と野菜が主役のヘルシーバーグはボリュームも栄養バランスも満点!

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材料(4人分)

  • 合い挽き肉(200g)
  • 木綿豆腐(1丁)
  • たまねぎ(みじんぎり 2分の1個)
  • A(卵/1個、片栗粉/大さじ1、塩、コショウ/少々)
  • B(トマト/3個、なす/1本、セロリ/2分の1本、ピーマン/1個、たまねぎ/2分の1個、にんにく/みじん切り1かけ)
  • C(固形スープの素/1個、塩/小さじ1、トマトケチャップ/大さじ1、コショウ/少々)
  • サラダ油
  • 細ネギ

作り方

  1. 半分の厚さになるなで水切りした木綿豆腐をつぶして合い挽き肉、玉ねぎ、Aと一緒にボウルに入れ、滑らかになるまでこねる。4等分にして小判型にまとめる。
  2. にんにく以外のBの野菜を1cm角に切っておく。油大さじ1を熱し、1を強めの中火で焦げ目がつくまで焼く。裏返したら弱火にしてふたをし3分ほど焼いて中に火を通す。
  3. 油大さじ1を熱し、にんにくを炒めて香りがでたらトマト以外の野菜を入れて炒める。たまねぎが透き通ったらトマトとCを加え10分煮る。
  4. 噐に2、3を盛りつけ細ネギをちらす。

便秘解消レシピでも音沙汰がない場合はこちら。

プルーンやアロエの緩下作用を利用する

「プルーンを食べると便秘が治る」というのを聞いたことがあるかもしれません。プルーンには水溶性の食物繊維であるペクチンが多いため、けいれん性便秘の人にもおすすめです。また、腸のぜん動運動を整えて、活発にするカリウムやマグネシウムも豊富に含まれています。下剤ほど強力ではないけれど、自然の持つ緩下(かんげ)という作用を持っているため、1 日1~2 個は食べてみましょう。

市販品のプルーンには、ドライ、生、ジャム、ジュースなどの種類がありますが、ドライがもっとも食物繊維の量が豊富(生のプルーンの3 倍) です。また、弛緩性便秘の人はプルーンを玄米酢につけておき、毎日1 個ずつ食べるのも効果的です。プルーンの働きと酢の作用、玄米の作用のトリプル効果で腸への刺激が高まります。ただし、便秘に効くといっても食べ過ぎると下痢をすることもあるので、ほどほどに。

昔から民間療法でやけどや切り傷にいいとされてきたアロエもまた、緩下(かんげ)作用のある食品です。鉢植えで常備している家もあるかと思いますが、皮のトゲを取り、小さく切って食べれば下剤代わりになります。ただ、どうしても苦いので、オブラートに包んで飲んだり、ヨーグルトに混ぜるなどの工夫をするといいでしょう。市販のアロエヨーグルトでもいいです。ただし、アロエも大量にとると下痢をすることもあるので少量ずつ試してください。

便秘にはさまざまな原因がありますが、腸の機能が低下していることには違いありません。アロエに含まれているアロインという苦味成分は、腸の粘膜を刺激して、腸が正常に機能するよう働きます。便秘とアロエについて

アロエを皮ごとしぼったジュースはこちら。『完熟アロエまるごと純しぼり』

適度な油脂も便の滑りをよくする

「便秘に油がいい」というのはご存じでしょうか。適度な油脂は便の滑りをよくする効果があります。また、脂肪に含まれる脂肪酸が腸を刺激してぜん動運動を活発にさせるため、便秘によいのです。脂肪は緑黄色野菜のカロチンと相性がよく、一度にとれば消化・吸収がよくなります。

妙め物はもちろん、にんじん、かばちゃ、春菊、しそなどに根菜類を加えた精進揚げは油と野菜が一度にとれるのでおすすめです。

ただし、油のとり過ぎは消化不良を起こしたり、肥満や高血圧のもとになるので、あくまで適量であることが大切です。けいれん性便秘の人も控えめにしてください。ビタミンE を多く含むごまやアーモンドも便秘解消に役立ちます。ビタミンE には血行を促したり、自律神経を調整する働きがあります。腸の動きを支配しているのが自律神経ですからおなかにいいのがわかるでしょう。

ごまは和え物やドレッシングに利用したり、ごはんやみそ汁にかけたりして、アーモンドはサラダにのせたりして取り入れましょう。

整腸効果大のりんご、にんにくバナナも

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にんにく特有のにおい成分が腸を活発に

「私はイタリアン大好き!!」という人はパスタに、肉料理が好きならステーキと一緒に、もちろん妙め物やスープにもどんどん入れてほしいのが、にんにくです。にんにくはスタミナ強化食品として知られ、疲労回復や風邪予防、不眠解消、生活習慣病の予防などすばらしいパワーを持った食品ですが、便秘解消にも効果があります。

にんにくの有効成分アリシン

そのひとつは、腸内の善玉菌であるビフィズス菌を増やす働き。善玉菌が増えることで整腸効果を発揮します。さらに、におい成分であるアリシンが腸のぜん動運動を高めるため、便秘にはもってこいというわけです。また、にんにくは水溶性の食物繊維も豊富なので、どんな便秘の人も毎日のメニューに取り入れてみましょう。

ただし、食べすぎは胃の負担になるので、1日ひとかけ程度に。昔から下痢をしたときや胃腸が弱ってなにも食べられないときに、すりおろしたりんご汁を飲んだことがある人も多いでしょう。りんごも、整腸作用にすぐれているので下痢にも便秘にもよいものです。

とくに水溶性の食物繊維ペクチンが豊富ですから、けいれん性便秘の人に最適です。また、腸を刺激してぜん動運動を高めるのは、りんご酸とくだもの全般に含まれる果糖によるものです。果糖は便をやわらかくする働きもあります。「繊維ごと食べるジュース」は便秘解消食もちろん、りんごに限らず、キウイフルーツやバナナなど、くだものは全般的に水溶性の食物繊維と果糖がたくさん含まれているので、種類を変えて毎食でもとってください。

そのまま食べてもいいですが、ミキサーで牛乳や野菜と一緒にミックスジュースにしてしまえば、多種類の野菜とくだものが一度で簡単にとれるファイバードリンクができます。

「野菜をとりたいけれど、なかなか料理する時間がない」「忙しい朝や食欲のないときに手軽にとれるものを」という人にはとくにおすすめです。

弛緩性便秘や直腸性便秘の人はりんごやみかんなど、皮をまるごと食べると腸の運動をより活発にします。けいれん性便秘の人は皮をむいてから食べると消化がよくなります。あおなミックスジュースをつくるときは、青菜やセロリ、ゆでた枝豆、にんにくなどに、りんごとレモンを加えると、酸味と甘みがプラスされおいしく飲めます。甘みが足りないときははちみつを加えてもOK 。ヨーグルトやプルーン、アロエを混ぜてもいいでしょう。アロエの便秘改善効果はこちら。

便秘 治る  必ずひどい困難な便秘も治るので心配無用です。なかなか便秘が治らない体質の人は、ついつい、不安になって悪いほうに考えてしまいがちですが、便秘が治らない人はいないので大丈夫です。

便秘 治る 起床後、 1 杯の水で腸が目覚める

「便秘がなかなか治らない...」とお悩みの方、ご自身で「必ず治る」と強く信じることは、とても大切です。しかし、同時に、便秘の原因を理解し、適切な対策を講じることも重要です。

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「朝、目が覚めたとき、まっ先に冷たい水を飲むとおなかがグルルっと鳴る」という習慣のある人は、健康的な1 日のスタートを切っています。

きっと快便タイプの人でしょう。この、「朝コップ 1 杯の水を飲む」という行為は、腸を刺激するのによい方法なので、ぜひとも便秘の人は取り入れてほしい習慣です。

炭酸水は便秘の改善に効果的

とくに腸の働きが低下している弛緩性便秘の人におすすめです。起きぬけは胃腸もねぼけたままですが、冷たい水を一気に入れると、胃がしゃきっと動き始め、胃・結腸反射が起こります。そして、腸のぜん動運動も活発になります。

炭酸水が朝の合図になっている人もいます。通常の水(ミネラルウォーター)では、全く出る気配もなかった人でも炭酸水で蠕動運動が起きる人もいます。このときに糖分のはいった炭酸水は NG です。

胃・結腸反射は胃が空っぽなときにもっとも起こりやすいので、起きぬけに飲むのがいちばん効果的。水が入る刺激に、冷たい刺激も加わって二重の効果が期待できます。ついでに腸に刺激を与えるストレッチをすれば、効果がアップするでしょう。

ただしこれは、前日の食事の「量」をきちんととっておくことが前提条件となります。なお、冷たい水でなく牛乳でもOKです。牛乳には下剤効果もあるので試してみましょう。ただし、けいれん性便秘の人には刺激が強いので、お茶かホットミルクがいいでしょう。

牛乳で下痢をしてしまう乳糖不耐症の人はスキムミルクに変えてみてください。また、水分をとることは便をやわらかくするためにも大事です。便秘は水分不足も大きな原因になるので、朝起きぬけだけでなく、それ以外にも何度もこまめにとりましょう。

たとえば、朝食時や昼食、夕食時にはスーなべプやみそ汁、鍋ものなど水分のとれるメニューを必ずとり、10時と3時のティータイム、そして入浴後にも水分補給を。飲むのは水かお茶、紅茶、牛乳がいいでしょう。

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早起きをクリアーしたらまずは朝食を食べる習慣

早起きの習慣がついたら次は朝食を食べる習慣です。早起きをしてまずは、コップ1杯の水を飲んだら朝食を食べるようにします。

忙しい人は汁物メインの簡単朝食

朝食といっても朝は忙しい人が多いので、簡単にすませたいという人がほとんどでしょう。汁物をとるメリットは便秘解消に役立つからです。

便秘撃退は朝が肝心! というもうひとつのキーポイントは、いつもより余裕を持って早起きし、朝食をしっかりとることです。冷たい水で出ない人も食べものが胃に入ることで胃・結腸反射が強まり、しばらくすると便意が起こるはずです。

また、目からの刺激が胃腸を活発にさせる効果もあります。めんどう「でも、忙しい朝に食事をつくるのは面倒... 」という人は、前夜のうちに準備を。私の朝食はだいたい汁物がメインですが、前夜のうちに具だくさんのスープを用意しておき、朝は温めるだけにしておきます。

主食がごはんのときはみそ汁、パンのときはスープ。それにもう一品、ふかしておいたサツマイモやフルーツにヨーグルトをかけたものなどを加えています。汁物は食物繊維たっぷりの野菜と便をやわらかくしてくれる水分がとれるので朝食におすすめです。また、ミキサーを使ってフルーツと野菜ジュースにパンでもO K 。こんな簡単朝食なら忙しい朝もラクでしょう。

夜型人間は早寝から習慣づける

「そうはいっても朝は食欲がわかない」という人は、夜型の生活、あるいは不規則な生活を送っていませんか。遅い時間に夕食や夜食をとっていたり、自律神経のバランスが崩れていると朝食は当然入らないでしょう。

そんな人は生活のリズムを整えることが大切です。いつもより早めに夕食をとり、早めに寝ることからスタート。体のリズムが整えば、朝の目覚めもよくなり食欲も出るはず。もちろん、胃・結腸反射は朝食後に限らず、昼食や夕食時にも起こります。生活スタイルによっては昼や夜のほうが出やすい人もいるので、自分なりの便意のタイミングを知って、それを逃さない習慣をつけましょう。

便秘タイプ別で食事の仕方が異なる

便秘対策を考える上でもっとも重要なのが食事です。でも、「なにを、どう食べたらいい?」というお話をする前に、便秘のタイプによって注意してほしいことがあります。たとえば、弛緩性便秘と直腸性便秘は、腸を刺激して大腸のぜん動運動をより活発にする食事をとることが大切です。

一方、けいれん性便秘は腸への刺激が強いと逆効果なので、腸への刺激を抑えて、緊張をとる食事を考えることが大事です。熱すぎるものや酸っぱいもの、冷たいもの、辛いものなどは腸への刺激が強いので、弛緩性便秘と直腸性便秘の場合でもたくさんとりすぎないようにしましょう。

また、便秘解消には便の量を増やす食物繊維と水分をとることが大切ですが、けいれん性便秘の人はとり方にも注意が必要です。食物繊維には、水に溶けない「不溶性」と水に溶ける「水溶性」の2種類があります。「不溶性」は腸へ負担がかかるので、けいれん性便秘の人は「不溶性」は控えめにします。

便秘タイプ別 食事方法

弛緩性便秘

腸の動きを活性化させ、排泄を促すのがポイント。

腸に刺激を与える
  • 冷たい水か牛乳を起きぬけに飲む
  • 梅干しのクエン酸や酢の物、にんにく、カレーやわさび、こしょうなどの香辛料を適度に利用する
  • 食物繊維と水をたっぷりとる
適量のアルコールはOK
  • ビールは炭酸ガスが腸を刺激。適量なら効果的
リズムを取り戻す
  • 3度の食事をきちんととる

直腸性便秘

腸から大脳への信号が伝わるようにする。

朝の便意を呼び戻す
朝1杯の水と朝食をしっかりとる
便の量を増やして柔らかくする
食物繊維と水をたっぷりとる

けいれんせい便秘

腸が過敏になっているので、腸への負担をかけず、スムーズな排便をめざす食事にする。

腸のけいれんを抑える
腸を刺激しないものを食べる
便の量を増やして柔らかくする
水溶性の食物繊維と水分を多くとる
腸の蠕動運動を調整
3度の食事は規則正しくとる

便秘にはやっぱり食物繊維 パワー

タイプ別の食物繊維選び

「便秘には食物繊維をとろう! 」というのは、便秘がちの人ならすでにご存じかもしれません。食物繊維とは人間の消化酵素では消化されずにカスとなって排出される成分のことです。水分を吸収してスポンジのように膨れあがるので、便のカサを増やしてやわらかくし、出やすい状態にしてくれるものです。

食物繊維の種類には、植物性と動物性のものがありますが、便秘に役立つのは植物性の食物繊維です。その中には水に溶けない「不溶性」と、水に溶ける「水溶性」があります。植物性の不溶性食物繊維には、セルロースやヘミセルロース、不溶性ペクチンなどがあり、葉ものの野菜や根菜、いも類、豆類、穀また、切り干し大根やかんぴょうなどのう乾物、木の実にも含まれます。

水に溶けないまま水分を吸収してカサを増し、大腸を刺激して、ぜん動運動を活発にする働きがあります。弛緩性便秘や直腸性便秘の人はまさにたっぶりとってほしい繊維ですが、けいれん性便秘の人は強い刺激を避けるためとり過ぎに注意しましょう。

「便秘にいいって聞いて、ごぼうやれんこんサラダをたくさん食べたら、おなかが痛くなって困った」という経験をした方は、おそらくけいれん性便秘の人かもしれませんね。ただ、けいれん性便秘の人は不溶性をとってはいけないわけでなく、量を控えめにしたり、よくかんで食べるよう心がけたり、細かく切ってやわらかく煮込むなど工夫してとれば腸への刺激が弱まるので大丈夫です。

一方、水溶性の食物繊維は腸内の善玉菌を増やし、腸内細菌のバランスを整えます。水に溶けてゼリー状になり、不溶性以上にふくらんで便のカサを増やします。腸への刺激も少なく整腸効果が高いため、けいれん性便秘の人はとくに水溶性を中心にしたメニューを考えるといいでしょう。

水溶性はどのタイプの便秘にも向く万能選手、積極的にとりましょう。水溶性食物繊維には、アルギン酸やペクチン、グルカンなどがあり、海藻類やオクラ、納豆などのねばねばした食品、きのこ類に多く含まれます。

くだもの全般、にんにく、ドライフルーツにも多く含まれます。食物繊維は便秘解消に役立つばかりでなく、よくかんで食べれば満腹感が得られ、低カロリーで肥満解消・予防に役立ちます。また、余分な糖分やコレステロールの吸収を抑制し、生活習慣病の予防にもなったり、発がん性物質を吸着して排泄する働きがあります。次ページに、食物繊維の多い食品をあげているので参考にしてください。

不溶性食物繊維、水溶性食物繊維

水溶性食物繊維の多い食材

  • のり
  • こんにゃく
  • 寒天
  • 山芋
  • 納豆
  • 杏、プルーンなどのドライフルーツ
  • りんご
  • バナナ
  • キノコ類
  • オクラ
  • モロヘイヤ

不溶性食物繊維の多い食材

  • さつまいも
  • じゃがいも
  • ごぼう
  • かんぴょう
  • たけのこ
  • かぼちゃ
  • 大根
  • 切り干し大根
  • とうもろこし
  • ほうれん草
  • にら
  • ブロッコリー

便秘を解消しよう!

まずは、日常生活をチェックしてみよう!便秘になりやすい体質かどうかは自己診断します。

便秘になりやすい生活?と言われてもどういった生活が便秘になりやすいのか?はっきりとはわからない人が多いものです。便秘になりやすいタイプかどうかを自己診断しましょう。以下にあてはまる項目で少しでも思い当たるものあれば「○」をつけてみましょう。

  1. 朝食を食べる時間があったら寝ていたい
  2. 朝食を抜いても身支度や化粧に時間をかけたい
  3. 朝は、料理、片付け、洗濯など大忙しでトイレに行く暇はない
  4. 好き嫌いが多野菜はあまり好きではない
  5. 肉類が大好物。お肉はたくさん食べる
  6. 外ではトイレに行きたくなっても我慢してしまう
  7. 和食より洋食のほうが好き
  8. ファストフードやお菓子で食事をすませてしまうこともある
  9. 水分はあまりとらない
  10. 夜更かしが多く生活が不規則(仕事のシフトに夜勤もある)
  11. 痔がある
  12. ダイエット中

いくつあてはまりましたか?

1つもあてはまらなかったら腸快便タイプです。今の生活をそのまま続ければ、便秘とは無縁です。1つでも当てはまるものがあれば便秘予備軍です。3つ以上あてはまる場合は、便秘になりやすいタイプです。6つ以上は、便秘に悩まされています。13項目すべて当てはまってしまった人はかなり頑固な便秘です。

便秘解消になると勘違いしていませんか?

便秘にいいと思いこんで逆効果になってしまう行動もあります。次の項目で思い当たるものがあればそれをやめるだけで便秘解消できるかもしれません。

  1. 水分摂取が便秘に効くからと効いて炭酸飲料やジュースなどをよく飲む
  2. 便秘に「○○がいい」と言われたのでそればかり食べている
  3. 便秘薬を朝、昼、晩と3回飲んでいる
  4. 浣腸をしているのでいつもスッキリ
  5. コーヒーやお酒、たばこで便秘解消にしている
  6. トイレで毎朝10分は粘っている
  7. 腸洗浄で腸を洗っている

便秘・下痢で悩む現代人が増加中!食生活やストレスが原因

「もう5日も便が出てないから、おなかがはって苦しくて。見て!このポッコリお腹」「えー私なんて1週間もご無沙汰よ。やっと出たと思ったら便がカチカチでいやになっちゃう!」

こんな会話を耳にすることがあります。あなたも一度や二度は、便秘に悩まされた経験があるのではないでしょうか。

便通はとてもデリケートなものです。ふだんは快便の人でも、旅行をしただけで便秘になることもあります。そうした一過性の便秘ならまだしも、つねに便秘が続くとなると、とてもつらく生活にも悪影響です。

とくに女性の場合、2人に1人は「慢性的に便秘」、「便秘気味」といわれ、10年以上も便秘が続いているという人もいます。

便秘に悩む女性のなかには「便秘薬を大量に飲まないと効かなくなってしまった」「毎日浣腸をして出している」という困った人もおられます。

これは、かなり極端なケースですが、現代人にはこうした人も増えているのです。

便秘に悩む人の多くが、いろいろな方法を試してもなかなか解消できなかったり、便秘薬の使いすぎやあまりおすすめできない方法で体に負担をかけたりしているようです。「体質だから... 」とあきらめ半分の人も多いでしょう。

また、便秘が続いたかと思うと今度は下痢になってしまったり、逆に慢性の下痢に悩まされている人もいます。

一般に下痢は男性に多いのですが、便秘も下痢も便通異常という点で根は同じです。

最近はビジネスマンの約3 割が「便通が定期的ではない」という調査もあります。さらに、大人ばかりか、今どきの子どもたちは「朝、家で排便する女の子は2 割足らず」という報告まであります。

まさに快便にほど遠い人たちが増えているわけです。

一体、私たちの体はどうなってしまっているのでしょうか?

本来私たちの体は、規則正しい生活をして、バランスの良い食事と適度な運動を心がけていれば、毎朝すっきりとお通じがあるズムが備わってくるはずです。ところが、忙しい現代人の多くは不規則な生活と、食生活の変化やストレスなどが原因で、排便リズムを崩す結果になっているのです。

そのしくみはあとでふれますが、、一度、崩れてしまったリズムを取り戻すのはとても難しいのです。結局、快便をめざすには、まず毎日の生活習慣を見直すことが第一歩! そして、すっきりと便秘を解消する方法を取り入れていくことが大切です。

さっそくこれから一緒に考えていきましょう。ストレスでくたびれてしまった腸は、必ず生活習慣で回復します。

快便ってどんな便が出たら快便?

ところで、快便ってなんでしょうか。「快」という字がつくとおり、気持ちよく排便することが条件です。理想は1日1回、便意をもよおしてトイレに行くと

  1. 1~2 分でスムーズに便が出る
  2. 排便のときに爽快感がある
  3. 排便後も残便感がなく、おなかがすっきりしている

ということです。 そして、健康な便の形や大きさはバナナ1~1本半ぐらいで、色は黄土色か茶色系。固さもほどほどで、ペーパーで拭いてもほとんど汚れないという人は「快便」です。ニオイは、肉類や香辛料などが多いと強く、野菜や食物繊維が多いほど弱くなります。

1日1 回排便がある人が3日も出なければ便秘といいますが、たとえ2日に1度でも、「スムーズな排便があり、すっきり爽快感がある」なら便秘ではありません。逆に「私は毎日出るけど、便が残っている感じですっきりしない」という人は問題あり。「私の便は固くてコロコロ」「出すときは苦労する」という人はまさしく毎日出ていても便秘です。便の中身についてはこちらです。

快便には欠かせない「便意」はこうして催す

食べたらしっかり出す。これが健康的な体のリズムですが、ではいったい、排便時に必要な便意はどうやって起こるのでしょうか。口から入った食べものは胃から小腸、大腸をへて消化・吸収され、カスが便となって排せつ泄されます。便意は、その間、胃と腸と脳とのみごとな連係プレーによって起こります。

胃に食べものが入ると胃が刺激されて大腸に信号が送られます。すると大腸はミミズのように動くぜん動運動を始めて、それまでたまっていた便を直腸へと押し出します。便が直腸にたまると今度は、便が到着したという信号が大脳へ送られ、「したい」という気持ち、つまり「便意」が起こるのです。

朝食後にもっとも便意が起きやすいのは、寝ている間に空っぽになった胃に食べものが入ると腸が活発に動き出すからです。こうして便意が起こると大脳は「いきみなさい」という命令を出し、それに従っていきむ結果、便が出るのです。この一連の流れがスムーズに行かなかったり、便意を無視し続けると、便秘になってしまうのです。

便意が起こる仕組み

  1. 食べものが口から食道を通って胃の中へ入る
  2. 食べものが入り、胃壁が伸びると反射的に結腸が動き始める。これを「胃・結腸反射」という
  3. 便が一気に直腸に送り込まれると直腸の壁が刺激される
  4. 直腸からの信号が大脳に伝わり、便意が起こる
  5. 大脳がおなかに向けて命令を出し、いきむ結果、便が排出される

口から入った食べ物が排泄されるまでは9メートルもあります。時間は24時間から72時間。なお、結腸や直腸を合わせて大腸と呼びます。

自分の便秘のタイプを知る

さて、ひとくちに便秘といってもタイプがいろいろあります。慢性的な便秘でもっとも多いのが生活習慣と関わりの深い「常習性便秘」これらは次の3つのタイプに分かれます。「以前は、便意があったんだけど、今はぜんぜんないから因ってる」というのが、最近増えている直腸性便秘。直腸まで便が下りてきているのに、大脳へのサインが届きにくくなって起こる便秘です。

このタイプは、便が固くて大きめです。「おなかが痛むのになかなか出なくて。出たと思うと下痢だったりするの」これはストレスが影響する「けいれん性便秘」。結腸の緊張が異常に高まって起こるもので、便秘と下痢を繰り返したりします。

便意は強く腹痛を伴うのに、出る量は少なめで、ウサギのふん状のコロコロした便が特徴です。また、「おなかがはってるのに出ない」というのが、お年寄りや運動不足しかんせいの人に多い「弛緩性便秘」。

大腸全体の運動量が低下して起こる便秘です。タイプによって対処法も違ってくるので、まずは自分のタイプをチェックしてみましょう。

便秘のタイプのまとめ

大きくは、慢性便秘と急性便秘の2種類に分けられます。急性便秘が「症候性便秘」と一過性便秘に分類されます。慢性便秘は「症候性便秘」と常習性便秘の2つに分類されます。さらに症候性便秘は弛緩性便秘と直腸性便秘に分類されます。

朝食抜き、便意の我慢から便秘習慣ははじまる

朝は出かける支度や朝食の準備に追われ、忙しく過ぎてしまうものです。また、ぎりぎりまで寝ていたいと誰もが思うので睡眠時間が優先されてしまいます。

でも、その朝の過ごし方次第で、便秘が始まるのです。あなたは、「食事やトイレに時間をさくより、メイクや身支度に時間をかけるほうが大事」という理由で、「朝食抜き」「トイレあとまわし」の生活をしていませんか?

女子大生やOLに多いパターンですが、こうした朝を過ごしていると直腸性便秘、つまり習慣性の便秘になってしまいます。朝食をとることで眠っていた胃腸が動いて、便意が強く起こるのに、朝食抜きではそのチャンスを失ってしまうからです。女性の場合「トイレよりおしゃれ優先」という気持ちはわからないではありませんが、それではいつまでたっても便秘とは縁が切れません。便秘を解消して体の中からきれいになるには「おしゃれよりトイレ」の発想で、ライフスタイルを変えることが必要です。

我慢の悪い習慣が腸にいやなクセがついてしまう

せっかく朝食はとっても、便意をがまんすることが多いという人も要注意です。「子どものお弁当作りに朝食の支度、幼稚園の送り出し...と忙しくて、トイレに行くタイミングを逃してしまう」という主婦は多いでしょう。主婦は洗濯モノを干すなどとにかく朝は忙しい人が多いです。

また、サラリーマンやOLに多いのが、「通勤中や会議中はトイレに行けないから、我慢してしまう」というケース。便意をがまんし続けると、直腸に便が下りてきても、直腸の壁がだんだん刺激を感じなくなり、やがて便意が消失してしまいます。便秘体質になってしまっている人は「なんとなくしたい」程度でもトイレに入って座ることで出るようになるので、軽い便意でもとても大切なサインなのです。また、最近は、自宅以外でゆっくりトイレで用をたせない神経質な人も増えています。

そうなると、直腸に残った便は水分が吸収されて固くなり、よけい出しにくくなり、刺激の強い下剤に頼るか、強い力でいきむことになり、がんこな便秘の道を歩むことになりlふじます。その結果、痔になる人もいます。

失われた便意を取り戻すことは簡単なことではありません。食後も時間に余裕を持ち、小さな便意でも逃さないことが大切です。

また、「夜寝るのが遅いから朝は少しでも寝たい」「食事時間はばらばら」など不規則な生活を送っている人も便秘がち。生活リズムの乱れは自律神経の乱れにもつながります。

胃や腸の働きは自律神経がコントロールしています。自律神経には、(生体を活動させる)交感神経)と(生体を休養させる)副交感神経があります。副交感神経が優位になると、胃腸機能は高まりますが、自律神経のアンバランスはけいれん性便秘や弛緩性便秘の原因にもなります。だからこそ生活リズムを見直して、3食きちんととることが便秘解消の上でとても大切なのです。朝食は、できればゆっくりよく噛んで食べることで自律神経が安定します。咀嚼が自律神経を安定させます。また、決まった時間に朝食をとるようにするとさらに自律神経が安定します。

朝食を食べないリスクはかなりさまざまなものがあり最近は非常に注目を集めています。

現代人特有の偏食が便秘につながる

ジャンクフードでは出すものがない

3食きちんと食べれば、便が出るのは当然です。ところが、便秘に悩む人の多くは食事の量や内容に問題があったりするため、食べても出ないことがあるのです。

たとえば「私はダイエット中だから! 」と朝はコーヒーだけ、昼はサンドイッチを2 切れ、夜はごはん茶碗半分とおかずを少々... ...なんて極端に食事量を減らしていませんか。これでは便になるもとがつくれないため、当然便秘になります。出すものが少ないと排便反射がなくなり、内容物が大腸に長く留まって水分が吸収されるため、固くなって出にくくなってしまうのです。

また、最近の10代、20代の女性を中心に増えているのが、手軽なファーストフードやカップラーメン、お菓子、レトルト食品などのジャンクフードばかり食べて味覚障害になっている人たち。そんな偏食を続けている人にも、便秘が急増しています。

便のカスとなるのは、野菜やごはん、豆製せんい品や果物などに含まれる食物繊維です。当然それらが不足すれば便秘になってしまいます。

「きのうは焼き肉。きょうは豚カツ」と、肉類中心の食事をしている人も問題です。肉類が多いとどうしても野菜が不足がちになります。肉類は胃で消化され栄養分として吸収されてしまい、便のもととなる繊維が足りないため、便はつくれないというわけです。

便秘は後天的遺伝病

「うちは親子そろってひどい便秘症。便秘の体質って遺伝するのかしら... 」と思っている人も多いでしょう。ところが、便秘は体質でもないし、遺伝病でもありません。

ただ、親子そろって同じような「問題あり」 の食生活や生活習慣を送ることが多いので、便秘に悩むことになるのです。親子2 代で便秘という方は多いのですが、食事の内容を聞いてみたところ、こんな答えが返ってきました。「母がもともと肉好きで野菜が苦手。だからうちは、ハンバーグとかステーキ、鶏の唐揚げ... ... といったメニューがよく出てくるんです」

まさに、先ほどふれた肉類中心の生活ですね。おまけにふたりはだらだら食いや間食が多いとか。こうした食生活を親子そろって送っていれば、当然便秘になってもおかしくない、というわけです。こういうケースから考えると、便秘は「遺伝病」ではなく、「後天的遺伝病」といえるかもしれません。いずれも食生活の改善が大切です。親子でダイエットに励んで食生活がめちゃくちゃ...というケースも最近は目にすること、耳にすることが多くなりました。

ストレス、運動不足は腸の働きに悪影響

不安や緊張は、便秘の原因に

あなたは今、なにか悩みを抱えていませんしかか。「仕事は忙しいし、上司に叱られてばかりでつらい」「不景気で家業の売り上げが伸びない」など職場や家庭、学校内で大なり小なりの不安や緊張を抱えている人は大勢いるでしょう。

そういった精神的ストレスも便秘の原因になります。とくに最近増えている「過敏性腸症候群」は、ストレスが影響して起こる便通異常で、そのひとつがけいれん性便秘です。

胃や腸の動きは自律神経がコントロールしているため、体にストレスが加わると自律神経のバランスが乱れ、体を緊張させる交感神経が強く働いて腸の動きを過敏にしてしまいます。その結果、便秘や下痢が続いたり、便秘と下痢を交互に繰り返したりするのです。

女性に多いのは便秘が続くタイプですが、こうしたケースは10代から50代まで幅広い年代にわたっています。ストレス社会の現代はさらに増える傾向にあり、だれでも便秘になりうるといえます。ストレスをいかにうまくかわすかも便秘改善のキーポイントです。

ラクな生活ばかりしている人も要注意

日ごろの運動不足も便秘をまねきます。運動不足では腸の働きが低下し、腹筋も弱くなるため、便をうまく押し出せないからです。「日ごろ歩くことが少なく、とくに運動もしていない」というあなたは、なにか思い当たりませんか。せめて歩くだけでも運動不足解消になりまきたすし、腹筋を鍛えておくのも便秘対策のひとつ。また、女性の場合、生理前に分泌される黄体ホルモンが腸のぜん動運動を抑制する働きがある、というのも便秘になりやすい理由のひとつ。

その対策にも運動はおすすめです。

便秘と痔の関係

便秘が痔をつくり、痔が便秘を悪化させる

便秘のせいで痔になったと訴える人は大勢います。たしかに、便秘が続いて固い便をむりやり出そうとしていれば肛門に負担がかかって、痔になってしまいます。さらに、「痔でお尻が痛いから、便を出すのもためらってしまう」といって、便をがまんすれば、ますます便秘になる、という悪循環を繰り返したりします。

それだけ便秘と痔は切っても切れない糸で結ばれている、といえるでしょう。痔にも種類がありますが、俗に「切れ痔」といわれる裂肛は固い便を無理に通過させようとするとき肛門の粘膜が裂けて傷がつくものです。これは若い女性に多いタイプです。

軽い切れ痔なら自然に治る場合もありますが、何度も繰り返すと肛門の出口付近の皮膚がたるんだり、肛門の奥にポリープができ、肛門が狭くなってしまうことがあります。

また、俗に「いぼ痔」といわれる内痔核も便秘やいきみすぎが原因で起こります。さらに、出血を起こしたり、いぼが大きくなると脱出(脱肛) するようになります。これは男女どちらにも多い痔のタイプです。当然、こうした痔とサヨナラするには便秘を解消することがポイントとなります。

最近急増の大腸がんとも縁が深い

もちろん痔に限らず、便秘と緑の深い病気があります。「長年便秘をしていると大腸がんになりやすい」というのをご存じですか。食生活の欧米化とともに大腸がんは近年増えている病気ですが、肉類中心の生活は便秘をまねきます。便の中の有害な物質が腸粘膜に長く接触することによって大腸がんを発生させるのではないか、と考えられています。

急増する大腸がんは40代からが要注意

また、便秘が続くと腸内細菌のバランスを崩してしまい、免疫力が落ちてがんが発生しやすくなるともいえるでしょう。便秘の裏に病気が隠れていることもあります。大腸がんや大腸ポリープ、それ以外の消化器の病気や子宮筋腫などで便秘になることがあります。また、うつ病や心身症などの心の病、甲状腺などの病気が隠れていることもあります。便秘自体は病気ではないので、たかが便秘、と思うかもしれませんが、便秘が長く続くときは健康診断することをおすすめします。