最近、肌身離さずトウガラシを持ち歩き、うどんやそばはもちろん、ごはんや味噌汁、焼き魚などにまでトウガラシをかけて食べる人が増えています。彼らがトウガラシを常用するのは、トウガラシに「ダイエット効果がある」といわれているからです。
ところが、このダイエット方法はおすすめできません。トウガラシに脂肪を燃焼させる力があるのは事実です。また、発汗作用もあるため新陳代謝も高まります。
しかし、毎食、毎食、トウガラシのような刺激性の強いものをとつていると胃の細胞が壊れ、ガンなどになりやすくなってしまいます。トウガラシで「ダイエットに成功した」という人もいるかもしれませんが、それは、トウガラシの効果ではなく、胃を壊した結果と受け止めたほうがいいでしょう。
ダイエットとは「健康にやせる」ことを目指すものです。結果的に体重は減るかもしれませんが、身体を傷つけるような方法をダイエットと呼ぶことはできません。ただ、トウガラシが身体に毒かというと、けっしてそんなことはありません。むしろ、その道です。トウガラシが高血圧や糖尿病に効果があることはさまざまな研究結果からも明らかですし、トウガラシに含まれているカブサイシンと呼ばれる酵素に体内の発ガン物質を非活性化する働きがあることもわかっています。大事なことは、使い方です。適度にとる分には健康効果が期待できますが、トウガラシのとりすぎは禁物です。特に、胃に潰瘍のある方は控えたほうがいいでしょう。
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