「腸」と「免疫力」深い関係性

  • 投稿日:
  • by

お腹の中でも「快楽ホルモン」が分泌されていた

免疫の力が私たちにとっていかに大事か、おわかりいただけたと思いますが、その鍵を握る臓器は「腸」です。

腸は、脳からの指令を受けなくとも、胃から下りてきた食べ物の成分を分析して他の臓器から一番合う分解酵素を出させ、勝手に食物を消化吸収していきます。

grains-651404_640.jpg

もし有毒なものが入ってきたら、多量の腸液を分泌して便をゆるくし、体外に排出しようとします。これが下痢であり、体の大事な防衛反応です。

そして腸は、一番異物に接触しやすい場所なのです。寒い時期になると子どもがよくかかる「嘔吐下痢症」と呼ばれるものは、ロタウィルスやノロウィルスによって引き起こされます。

これは口や鼻から入り、胃の粘膜に感染するとあっという間に増殖して腸に達してしまうのです。腸管の粘膜やその周囲のリンパ管にはリンパ球がたくさん集まり、免疫系が活躍しています。腸の動きが速ければお腹が痛み、動きが鈍ければ便秘になります。腸の動きがスムーズだと快適な腸内環境というわけでセロトニンというホルモンが出ます。

セロトニンは人を快活にし、このホルモンが不足すると、感情にブレーキが利かなくなり、うつ病やひきこもりなどになりやすいと言われます。これは脳から出ていますが、腸管からも出ているのです。

セロトニンが足りないときには「セロトアルファ」

つまり、腸の状態がいいと人は機嫌がよくなり、NK細胞が活性化されて免疫力が高まります。逆にイライラなどマイナスのストレスが重なると、腸管の動きが悪くなり、胃潰瘍や十二指腸潰瘍になったりします。

腸が若く健康であるほど免疫力が高く、腸年齢が若いほど脳年齢も若いという調査結果もあります。このように、腸と脳と免疫はリンクしているのです。一見、脳にも心にも関係がないように見える腸ですが、免疫力との関わりから見れば、ストレスの影響を強く受けていることがよくわかります。昔から「はらわたがちぎれるほどの悲しみ」「断腸の思い」「はらわたが煮えくり返る」という言葉がありますが、本当によく言ったものです。

「腸年齢」が若い人ほど、肌が美しい

病気にななっていなくても、腸の状態がいいか悪いかを知るバロメーター は、おならの匂いです。おならが臭かったり、所かまわず出たりするようでしたら、腸内に悪玉菌が増えているサイン。

腸内で悪玉菌が増えると、発酵ではなく腐敗が進みます。腸内の細菌は約500種類ありますが、それらは善玉菌・悪玉菌・日和見菌の3つに分けられます。日和見菌とはその名の通り、善玉菌が多いときには善玉菌の味方をし、悪玉菌が多いときには悪玉菌の味方をするという、どちらにもなり得る腸内細菌です。

悪玉菌には、大腸菌・ウェルシュ菌・クレブシュラなどがありますが、たんばく質を腐敗させて有害物質を発生させ、病気を引き起こします。

悪玉菌が増えると、便もおならも臭くなり、便秘がちになって大腸がんもできやすくなるのです。

一方、善玉菌は、ビタミン・ホルモン・アミノ酸を生成し、腸内の働きを整えて下痢や便秘を防ぎます。また、悪玉菌の活動を抑え、悪玉菌が生み出した有害物質を中和します。腸内細菌のバランスを考えたとき、理想の姿は「悪玉菌がいない」状態。しかし、現実的にはそれは無理です。

善玉菌に比べて悪玉菌のほうが、はるかに生命力が強く、種類も多いからです。もっとも理想状態に近いのが、生まれたばかりの赤ちゃんです。そのお腹は善玉菌だらけ。だから赤ちゃんの便は臭くなく、甘酸っぱい匂いがするのです。

それが年齢とともに善玉菌がどんどん減り、悪玉菌が増えていきます。悪玉菌がはびこる腸内では、腐敗物質、有害物質が次々とつくり出されて腸壁から吸収され、血液を通して全身に運ばれます。それが肌荒れやくすみの原因となり、肌から発散されれば加齢臭となります。

腸内細菌について長年以上研究を続けている先生の開発による「腸年齢チェックシート」を用いた調査結果があります。その結果、腸年齢が若い人ほど、

  1. 肌の悩みが少ない。
  2. 肌や脳の衰えを感じることが少ない。
  3. 脳の老化現象も顕在化しにくい。

というものでした。腸内環境を整えると肌のアンチエイジングになるということです。

女性は、便秘になると肌が荒れたり肌のハリやツヤがなくなったりすると小うことはよく指摘されますが、美肌のためには、外側からあれこれ手入れをする前に、まず腸の状態を若々しくすることが大切だとわかります。

歳をとればとるほど腸内環境に気をつけて、善玉菌を増やして悪玉菌を排除していくようにしなければなりません。この悪玉菌を抑えて腸の不快な症状を手っ取り早く解消するのが、善玉菌である乳酸菌です。

ある老人ホームで利用者に毎日、乳酸菌をたくさん食べてもらったら、館内に設置している臭気の感知計の数字がすご勢いで下がったといいます。また、老人達のおむつを替える回数が減り、便も臭くなくなったという報告があったということです。

乳酸菌パワーで理想の便をつくろう | 便秘を解消しよう!