免疫に必須の「リンパ球」について

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岡じリンパ球でも役割は大きく違う!

白血球のうち約35 %を占めるこのリンパ球が、実は免疫の主役です。よく、よリンパ腺やリンパ節が腫れると言うように、体内には血管とは別にリンパ管が網の目のように張り巡らされて、体を守っていることは知られていますね。

骨髄や胸腺でつくられたリンパ球は、リンパ節や牌臓といった休憩所に出てきてリンパ管に流れ、体内をぐるぐる巡っているのです。リンパ球はさらにT細胞、B細胞、N K細胞などと分かれます。

これらを私はよく畢隊にたとえて説明しています。T細胞は陸軍のような地上部隊。ウィルスに感染した細胞を見つけると突撃していって戦い、細胞ごと破壊していきます。

B細胞はミサイルを積んだ海上艦隊。侵入してきた異物に対して、次々とミサイルを製造しては発射します。病気をもたらすウィルスのような異物を抗原と言い、これに反応して体内では、この抗原だけに結合してその毒素を打ち消してしまうたんばく質がつくられます。これを抗体と言います。

B細胞は、この抗体を大量につくって敵に向かって発射し数値で病気があるかどうかがわかるからです。白血球傲が異常に増えている場合は、感染によって体内に細菌が侵入しているか、白血病などの病気によって増えすぎているためです。

病気であればすぐに治療が必要で、体内の炎症が治まれば白血球数も正常に戻ります。白血球数が少ない場合は、体の防衛反応が低下して細菌に感染しやすく、病気になりやすい状態です。抗がん剤や薬の副作用によっても白血球数は減少します。

白血球数が適正だと、なぜ体を防衛できるのでしょうか。白血球は、約5%のマクロファージ、約60%の顆粒球、約35%のリンパ球で構成されています。

このトリオが協力し合って体を守る力が免疫力です。マクロファージとは、免疫系で最初の仕事をする司令塔のようなものです。macro(大きい)・phage(食べ尽くすもの) =大食細胞の意味を持つように、異物が入ってくると、食べるように細胞内に取り込んで、無毒化して外に出したり、異物の情報を他の免疫細胞に伝えて攻撃させたりする働きがあります。

進化の過程で最初にできたマクロファージは、今も原始的なアメーバ状をしています。このマクロファージから機能が分かれてできたのが、顆粒球とリンパ球です。顆粒球は、マクロファージの食べる機能を発展させたもので、細菌などの異物を見っけるとすぐに取り込んで処理しますが、そのとき自分も自爆してしまいます。残っうみた死骸が膿です。

また、自爆する際には大量の活性酸素が放出されます。活性酸素は体内で処理される仕組みがありますが、顆粒球が増えすぎたり、処理が間に合わなかったりすると、胃潰瘍や十二指腸潰瘍やがんの引き金になります。

この顆粒球が処理できるのは、ブドウ球菌や大腸菌といった大きな細菌類です。顆粒球ではカバーしきれないウィルスなどの小さな異物を処理するのが、リンパ球です。ところで、細菌とウィルスの違いをご存じですか。細菌には細胞があり、細胞分裂によって自己増殖していきますが、ウィルスはもっと微小なもので細胞がなく、遺伝子だけがよその細胞に入り込んで寄生し、増殖していくのです。

ウィルスは細胞がないので無生物であるとも言えるし、遺伝子があって他の細胞を利用して増えていくという点では生物であるとも言えるのです。

さて、顆粒球が普段から血流に乗って全身を監視し、異変があるとすぐに駆けつけるのに対し、リンパ球はリンパ節の中で眠っていて、マクロファージから指令があると働き出すので、少し時間がかかります。そして指令を受けると何度も分裂をくり返し、数千にも増えて異物と闘うのです。