免疫力 下がる 原因 はストレス 悲しみのストレスはかなり強力に働く

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免疫力 下がる 原因 はストレス 悲しみのストレスはかなり強力に働いてしまうので、ストレスは免疫力をさげてしまうので、ストレス対策がとても重要です。

免疫力 下がる 原因 働き過ぎも「体のパワー」を下げてしまう

では、どうすれば NK 細胞を活性化できるか、何がNK細胞を弱めてしまうのかについては、まずNK細胞の特徴を知っておく必要があります。

NK 細胞が軍の本隊であるT細胞やB細胞と大きく違う点は、年齢の影響を受けることです。普段は休んでいて有事の際だけ出動するT細胞、B 細胞はどのくらい生き延びるのかと言えば、おそらく人間が 200 歳くらい生きてもびくともしないだろうと言われています。100 歳くらいになれば心臓やその他の臓器はガタガタになりますが、

免疫本隊はまだまだ丈夫だというのです。年齢にかかわらず軍隊そのものは力を保持しているので、ワクチンを打つという「軍事訓練」は、何歳になっても有効です。90 歳、100 歳といった高齢の方にインフルエンザのワクチンをして効果があるのはこのためです。

このように、T 細胞、B 細胞は、年齢という条件に影響されません。さらに、悲しいとか嬉しいといった感情に左右されることもありません。気分が沈んで何もやる気が起こらなくても、T 細胞やB 細胞の働きが悪くなるわけではないのです。

T 細胞

T 細胞(T cell)は、免疫系における重要な役割を果たす白血球の一種です。T細胞は免疫応答の調節、感染症やがん細胞の排除などの役割を担っており、免疫系の重要な要素です。

T 細胞は大まかに以下の 2 つのタイプに分けられます。

  1. ヘルパーT細胞(T helper cell): CD4陽性のT細胞とも呼ばれます。これらの細胞は、他の免疫細胞(例:B細胞やマクロファージ)を活性化し、免疫応答を調節する役割を果たします。抗体の産生を促進したり、細胞傷害免疫の調節を行うことがあります。
  2. 細胞傷害性T細胞(Cytotoxic T cell): CD8陽性のT細胞とも呼ばれます。これらの細胞は、感染細胞やがん細胞を直接攻撃し、排除する役割を果たします。感染細胞に対する免疫応答の主要な部分を担当しています。

T 細胞は免疫系の中で他の細胞と協力しながら、病原体や異常な細胞に対して攻撃を行うためのシグナル伝達や調節を行います。また、T細胞は免疫応答を調節するために免疫抑制T細胞(regulatory T cell)も含まれており、過剰な免疫応答を抑える役割を果たします。

T 細胞は免疫系の重要な要素であり、がん免疫療法や移植手術などの医療分野においても重要な役割を果たしています。

B 細胞

B 細胞(B cell)は、免疫系において抗体を産生し、体内の異物や病原体に対する免疫応答を担当する白血球の一種です。B 細胞は主に体液免疫(humoral immunity)に関与し、免疫応答の重要な要素として働きます。

B細胞の主な機能と役割には以下のものが含まれます。

  1. 抗体産生: B細胞は体内の異物や病原体(細菌、ウイルス、真菌など)を認識し、特定の抗体を産生します。これらの抗体は異物を標識し、免疫系の他の細胞によって攻撃されることで、体内の防御反応を促進します。
  2. 免疫応答の記憶: B細胞は異物や病原体に対する免疫応答を記憶します。これにより、同じ異物や病原体が再び侵入した場合に、迅速かつ強力な免疫応答が行われることが可能となります。
  3. 抗体の多様性: B細胞は多くの異なる種類の抗体を生成できるため、広範な病原体に対して免疫応答を行うことができます。この多様性は抗原結合部の異なる形状や配列によって生じます。
  4. 抗体のクラス切り替え: B細胞は抗体のクラス(IgG、IgM、IgAなど)を切り替える能力を持っています。これにより、異なる免疫応答の要件に応じて、最適な抗体のクラスを産生することができます。

B 細胞は免疫応答の重要な一翼を担い、免疫系の正常な機能維持や病原体への対抗能力を支えています。抗体産生や抗原の認識、免疫記憶の形成など、B細胞の働きは免疫学の基本的な概念の一部です。

一方、NK 細胞は加齢とともに弱くなります。生まれつきNK 活性(NK 細胞の活性度)が高い人、低い人の違いもありますが、一般に、だいたい 60 歳を過ぎれば、年齢とともに NK 活性は下がっていきます。

NK 活性が低い人は、病気の発症率が高く、お亡くなりになる率が高いせいか、お元気な高齢者は NK 活性の高い方が多いようです。NK 細胞に影響を与えるのは、年齢だけではありません。

日内リズムの変動に非常に弱い。日内リズムとは、昼は交感神経が優位に働くので仕事に向き、夜は副交感神経が優位に働くので休息に向く、というリズムです。夜遅くまで働きすぎると、いつまでも交感神経のアクセルを踏みっばなしの状態になり、リンパ球そしてNK細胞が元気をなくしていきます。

もっともいけないのは、生活リズムが不規則なこと。あるときは朝型だつたり、またあるときは夜型になったり、と生活リズムがバラバラでは、NK細胞の働きが途端に不安定になります。

免疫力をコントロールする生活の基本

もう1つ大事なことは、NK 細胞は精神的な影響をとても受けやすいということ。ストレスを感じると交感神経が刺激されて、緊張します。すると体内には、ストレス反応で有名な「アドレナリン」や「ノルアドレナリン」が分泌されます。

このホルモンは、心拍数や血圧を上げるもので、動物が敵や獲物に遭遇したとき、「敵だ、逃げろ!」「戦え!」「獲物を追いかけろ! 」という反応を全身に引き起こすものです。

それだけ強いホルモンですから、毒性もあるわけです。いつもビリピリ、カリカリ、イライラしていると、交感神経が緊張しっぱなし、アドレナリン系のホルモンが分泌されっばなしになるので、体内を毒素がめぐり NK 活性も阻害されてしまいます。

怒りや不安といったストレスのほかにも、後悔や悲嘆もNK細胞の力を弱めます。いつまでもクヨクヨしていたり、マイナス思考が強かったりする人は、NK 細胞が弱まっていると言えます。

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もっとも大きなストレスは、悲しみのストレスです。ラットの動物実験で、子育てをしている母ラットから子どもを取り上げてしまうと、母ラットのNK 活性が一気に低下することが確かめられています。

これは人間も同じで、子どもを失ったストレス、愛する人を失ったストレスがもっともNK活性を落としてしまうのです。ラットの実験では、元気なラットを、ストレスによって元気をなくしたラットのそばに置くと、元気なほうのラットのNK活性まで落ちてしまいます。

ただし、悲しみを伴う受動的なストレスと違い、前向きにチャレンジするような能動的なストレスでは、免疫が活性化されるとも言われています。高齢者の生活を見ればわかるでしょう。

70 代以降も仕事の第一線でバリバリと働いている方や老人会の役員などで町内のもめごとに対処しているような方は、いくつになっても体も脳神経系も衰えません。外に出るので服装にも気を遣いますし、体を動かしますから見た目も若々しく、毎日いろいろな人と出会い、おしゃべりをすることでホルモンも活性化されます。

もちろんNK 細胞の力も衰えません。一方、仕事を引退して誰もが羨む悠々自適の暮らしを決め込んでいる人もいます。1 日中テレビや読書三昧で、好きなときに好きな物を食べ、不安なことも不愉快なことも一切ない。実はこういう人ほど、病気になって寝込んだり、うつになったり、認知症になったりしてしまうのです。適度なストレスがあったほうがよい、というのは、免疫力の観点からも言えることなのです。

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