糖尿病 食事療法 の基本は血糖値を上げない食事で膵臓に負担をかけないこと

糖尿病 食事療法 の基本は血糖値を上げない食事で膵臓に負担をかけないことに尽きます。

糖尿病 食事療法 食習慣を変えることで劇的に改善することも

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私が 2 型の糖尿病と診断されたときには、常に血糖値は 2 回検査して202 mg/dl ヘモグロビンA1C は 6.9 % でした。

低カロリー・低脂肪のいわゆる従来の糖尿病食と血糖降下薬による治療をまじめに 2 年間続けて、血糖コントロールが思うように下がらずに悩んでいました。

このまま糖尿病の悪化が止まらず、近い将来、腎症や網膜症などの合併症に苦しめられるのではないかと不安に思い、常に恐怖感がありました。そこで出会ったのが 糖質制限食 です。

すると、どうでしょう!効果はてきめんでした。私の血糖値はすぐにさがりだし、食後血糖値が 200 mg/dl を超えることがなくなりました。半年後の検査では血糖値が正常なレベルで安定しており、ヘモグロビンA1C も正常範囲の 5.7 % まで低下しました。しかも、服用を生涯続けなければならないと思われた血糖降下薬まで減量でき、さらに中止するにまで至りました。

「糖質制限食」がこんなに糖尿病に効くとは思いませんでしたし、今までの食事療法はなんだったのか?と思いました。私以外にも、同じ糖尿病で血糖値やヘモグロビンA1Cが短期間で顕著に低下し、血糖降下薬やインスリン注射を減らせたり中止できたりする人がいました。

糖尿病は糖質の量さえ減らすことができれば血糖値は上がらないという単純な仕組み

糖質制限食とは、簡単にいえば、米・パン・麺など糖質が多い主食を抜いて、肉・魚・大豆食品・卵・野菜などのおかずをたっぷりとる食事法です。

最大のポイントは、糖質の摂取をできるだけ減らすことにあります。糖質さえとらなければ血糖値の上昇を防げるからです。血糖値の上昇さえ抑えることが出来れば合併症の危険を回避できます。

食べ物が消化・吸収されたあと血糖に変わって血糖値を上昇させるのは、三大栄養素のうち糖質しかありません。糖質は 100 % 血糖に変わり、摂取直後から血糖値が上昇し、その状態が数時間続きます。一方の脂肪とたんばく質は、血糖値にはなんら影響を与えません。つまり、炭水化物を減らしたり、また、食べないようにしてたんぱく質や脂肪を取る食事に変えればいいということです。

糖尿病の方はただでさえ、血糖値の上昇幅が健康な人の3倍に及び、1度上昇した血値が下がりにくくなっています。だからこそ、高い血糖値を薬で下げたりカロリーや脂肪の摂取をやみくもに制限したりすることよりも、食事で血糖値を上げないことが重要で、そのためには糖質制限食が最も有効と考えられるのです。

血糖値を上げる唯一の栄養素である糖質の摂取をしっかり減らせば、患者さんにとって望ましいことが次々に起こります。

まず、食後高血糖がほぼ 100 % 起こらなくなるため、血糖コントロールががしやすくなり、ヘモグロビンA1Cも下がってきます。病状によっては、薬の減量や中止も望めます。

また、食後高血糖が起こらなければ、血糖の消費を促すインスリンの分泌を最小限に節約できるため、糖質のとりすぎで酷使され疲弊していたすい臓を休められます。そうなれば、低下していたインスリンの分泌能力の回復が望め、糖尿病のさらなる改善が望めます。

さらに、血管を傷める食後高血糖が起こらなくなるので、やつかいな合併症の発生を防ぐことにもつながります。

糖質制限食を試して、血糖値がみるみる下がって正常範囲に落ち着いてくると。肥満まで解消し、血圧も最大・最小ともに正常値に改善する例がたくさんあります。

糖質制限食の注意点

血糖値を抑えるために糖質を摂らない食事療法(糖質制限食)は、糖尿病の治療や予防に効果が期待される一方で、長期間継続する場合には健康リスクも伴います。以下は、糖質制限食の概要と注意点です。

糖質制限食とは

  • 1日の糖質摂取量を制限: 一日の糖質摂取量を20g以下に抑える食事療法です。白米、パン、麺類、菓子類などの糖質を極力控え、代わりに肉、魚、卵、野菜、チーズなどを多く摂取します。

血糖値への効果

  • 食後の血糖値の上昇を抑制: 糖質の摂取量を減らすことで、食後の血糖値の上昇を抑え、糖尿病の治療や予防に効果が期待されます。

その他の効果

  • 体重減少: 糖質制限食は体重減少をサポートする可能性があります。
  • 脂質改善: 血中脂質のバランスを改善する効果が期待されます。
  • 血圧改善: 高血圧のリスクを下げる可能性があります。

健康リスク

  • 栄養不足: 糖質制限により、ビタミンやミネラルなどの栄養素が不足する可能性があります。
  • 便秘: 食物繊維の不足により便秘が生じることがあります。
  • 肝機能障害: 極端な糖質制限が肝機能に影響を及ぼす可能性があります。
  • 筋肉量の減少: 糖質制限は筋肉量の減少につながることがあります。

糖質制限食の注意点

  • 極端な糖質制限を避ける: 糖質は脳のエネルギー源です。極端な糖質制限は、頭痛やめまいを引き起こすことがあります。
  • 野菜やきのこを積極的に摂取: 野菜やきのこには、食物繊維やビタミン・ミネラルが豊富に含まれています。
  • たんぱく質をしっかり摂取: たんぱく質は筋肉や臓器の維持に不可欠です。
  • 水分を十分に摂取: 水分不足は便秘や脱水症状を引き起こす可能性があります。
  • 体調の変化に注意: 体調に変化があれば、無理せず医師に相談しましょう。

糖質制限食は、血糖値コントロールに効果的な食事療法ですが、慎重に取り組むことが重要です。医師や管理栄養士の指導を受けながら、個々の体調や体質に合わせた食事療法を実践してください。

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