食欲を自然に抑制する視覚心理学|青・紫など寒色系食器・テーブルクロスのダイエット効果

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食欲を自然に抑制する視覚心理学|青・紫など寒色系食器・テーブルクロスのダイエット効果 について紹介します。人間の食欲は、視覚に左右される部分もけっこう大きいものです。実際、漉い色のサングラスをかけて食事をするとなんとなく味気なく、食欲もそれほどにはわきません。

このサングラスと同じ効果を果たすのが、食卓回りの色使いです。ポイントとなるのは、果や紫、ダークブルーなどの強い寒色系で、これらの色の食器やテーブルクロスを使えば、自然に食欲も抑えられます。

食欲を自然に抑制する視覚心理学|青・紫など寒色系食器・テーブルクロスのダイエット効果

食欲を自然に抑制する視覚心理学における、青・紫など寒色系食器やテーブルクロスのダイエット効果について解説いたします。

寒色系が食欲を抑制する心理学的メカニズム

青や紫といった寒色系の色は、人間の心理的・生理的な反応を通じて、 食欲を抑制する効果があると考えられています。 これは主に以下の2つの理由に基づいています。

1. 自然界との関連性(警告・危険)

  • 青色: 自然界において、青色は毒性を持つ食べ物や、 腐敗した食べ物を連想させることが少ない色です。 自然の食材で鮮やかな青色は珍しく、 青い食べ物(カビや毒キノコなど)は 危険信号として認識されることがあります。
  • 紫や緑: 食材としては存在するものの、 特に紫は「傷み」や「不自然な色」、 緑は「未熟」や「苦味」を連想させることがあり、 これも食欲増進にはつながりにくい色です。

2. 生理的な効果(鎮静・体温低下の連想)

  • 鎮静効果: 寒色は興奮を鎮め、 脈拍や体温を低下させる生理的な作用があることが知られています。 食事は一種の興奮状態ですが、 寒色はその興奮を抑え、 結果として食べ物への関心や 食べるスピードを緩やかにする効果が期待できます。
  • 温度の連想: 青は「冷たい」「寒い」といった温度感を連想させます。 この感覚は、温かさや活発さを連想させる 暖色系(赤やオレンジ)に比べて、 食事の美味しさや満足感を低下させる方向に 働く可能性があります。

寒色系食器・テーブルクロスの具体的なダイエット効果

これらの心理的・生理的メカニズムは、 食器やテーブルクロスに使用されることで、 以下のような具体的な行動変容や ダイエット効果につながると考えられています。

使用アイテム 推奨色 期待されるダイエット効果
食器(皿・茶碗) 青、青緑、紫 食べる量の抑制: 食べ物の色が寒色と対比されず不鮮明に見えるため、 食事が魅力的に映りにくくなります。 また、食器の色が心理的に満腹感を助長する 可能性もあります。
テーブルクロス 濃い青、ネイビー 食事時間の短縮: 食卓全体の雰囲気を冷静で落ち着いたものにし、 だらだらと食べることを防ぎます。 視界に入る情報全体で、 食欲を刺激する暖色系の要素を減らします。
ランチョンマット 薄い青、ラベンダー 食品の強調: 食品をのせる面積が小さいため、 皿の色以上に、 食品が美味しそうに見える色の組み合わせを避け、 食欲を増進させない環境を作ります。

応用する際の注意点

  • 暖色系との対比を避ける: 赤やオレンジ、黄色などの暖色系は 食欲を増進させる効果があるため、 これらの色を食事環境から できるだけ排除することが、 寒色系の効果を最大限に引き出す鍵となります。
  • 単なる「青」ではなく「暗さ」も重要: 鮮やかな青よりも、 濃い青(ネイビーなど)や暗い紫の方が、 食べ物を不味そうに見せる効果が 高いとされています。 明るい寒色は清潔感を与えるため、 効果が薄れる場合があります。

これらの視覚心理学を活用することで、 無理な食事制限ではなく、 環境から食欲をコントロールすることが期待できます。

逆に食欲を増大させる色

食欲を増大させる色は、主に暖色系の色です。

具体的には、以下の色が食欲を刺激し、増進させる効果があると考えられています。

  • 赤(レッド)
  • オレンジ(橙)
  • 黄色(イエロー)

食欲が増大する理由

  1. 生理的な興奮作用: 赤を中心とする暖色系の色は、見る者にエネルギーや活発さを連想させ、 血流を促進し、心拍数や呼吸数を上げるなど、 身体的な興奮作用があることが知られています。 脳がエネルギーを必要と判断し、食欲を刺激すると言われています。
  2. 自然界との関連性(熟成・温かさ): 自然界において、これらの色は果実の熟成(赤・オレンジ)や、 温かい料理(火の色、焼き色)を連想させます。 これは、食べ頃や美味しさ、温かさを象徴する色として、 人類の経験の中で食欲と結びついてきたと考えられています。
  3. 食品の強調: 料理に赤や黄色が入ると、見た目が華やかになり、 視覚的に美味しそうに映ります。 例えば、フライドポテトや鶏肉にレモン(黄色)を添える、 パセリ(緑)とプチトマト(赤)で彩りを加えるなど、 暖色系は料理の魅力を高めます。

応用例

ファストフード店やスーパーマーケットの食品パッケージ、 レストランの看板などに赤や黄色が多く使われているのは、 この食欲増進効果を狙ったものでございます。

食欲を抑制する寒色系(青・紫)とは対照的に、 これらの暖色系は、食欲を増進させたい場合や、 料理をより美味しく見せたい場合に活用されます。

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