耳鳴り、白内障、高血圧、糖尿病にまで有効な「指握り」

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「指握り」は、ただ指を握るだけ、という非常にシンプルな健康法です。では、なぜ、指を握るだけで、いろいろな症状や病気がよくなるのでしょうか。

私は、高麗手指鍼という療法を専門として、この20年、治療を行ってきました。この高麗手指鍼では、人間の体全体が、手に投影されていると考えます。

まず、大きく分けて、手のひら側が体の前面、手の甲側が背面に対応しています。中指の指先から第一関節の腹が顔、第二関節までが首、第二関節から指のつけ収までが胸、手のひらが腹に対応することになります。

右手の場合、親指が左足、人差し指が左手、薬指が右手、小指が右足に当たります。左手では、中指が頭から胸というのは同じですが、親指が右足、人差し指が右手、薬指が左手、小揖が左足になります。き東洋医学では、気( 一種の生命エネルギー) の流れが滞ることによって、さまざまな病気が起こつてくると考えます。そこけいらくで、気の通り道である経絡を刺激して、気の流れをスムーズにしてやれば、体の不調を改善することができるとされているのです。高麗手指鍼では、背骨に相当くする中指の甲側に督脈、手のにんみやくひら側に任脈という経絡が通っていると考えます。

高麗手指鍼では、手に鍼を打ち、経絡を通じて気の流れを整え、治療を行います。しかし、鍼は専門家にしか打てませんし、痛みも伴います。そこで、一般のかたにも簡単にできる健康法がないかと、長年工夫を重ねて、考案したのが、この指握りなのです。

指握りでは、握られる指は、両手の中指、薬指、小指の三本だけです。というのも、前述のとおり、左手の薬指と小指は、人間の体の左手と左足に対応していますので、これと、右手右足に対応する右手の薬指、小指を合わせれば、親指と人差し指を使わずとも、人間の体全体に対応させられるからです。

指握りは、両手の指にそれぞれ行うのが基本ですが、症状が出ているのが右半身なら右手、左半身なら左手の指を重点的に握るとよいでしょう。続いて、指握りのやり方を説明します。

まず、治療地図で、自分が治したい症状に対応した経絡を探します。そして、気の滞りを取りたい経絡のある指の面を、反対の手のひらの指のつけ根の膨らみの下、手相でいう感情線の辺りに当て、くるむように振ります。このとき、振られる指のつけ根にくるのが、握る手の小指側でも人差し指側でもかまいません。

握りやすい形でけっこうです。また、指を強く握りしめる必要はありません。それより、手のひらと指をよく密着させることを意識してください。
指を握っているうちに、振られている指に、トクトクと脈打つ感覚が得られるでしょう。これが、気がスムーズに流れ出したしるしです。
この感覚が得られるまで握るのが、1つの目安となります。早ければ1、2分で脈打つ感じがあるでしょう。この感覚がなかなかわかりにくい場合は、少なくとも3~4分は握るようにしてみてください。

次に、詳しいやり方を、腰痛を例にしてみます。腰痛の改善には、大腸経、腎経、勝朕経を用います。大腸経は、薬指の甲の小指側に位置します。薬指の甲をやや小指側に傾けて手のひらに当て、くるむように振ります。トクトクと脈打つのが感じられたら、次の指に移りましょう。

腎経は、小指の甲の外側にあります。小指の甲をやや外側に傾け、腎経のラインが手のひらに当たるようにして握りましょゝつ。

膀胱軽は、小指の甲の中央を走っているので、小指の甲を手のひらに密着させて振ります。反対の手の指も同様に握りましょう。

効果を感じにくい場合は、少し時間をおいてから、何度かくり返し行ってください。ともあれ、あまり難しく考えず、まずは実際に指握りを試してみてください。

指握りは、いつ、どんなところでも行うことができます。ちょっとした合間を見つけて、できるだけこまめに行うことをお勧めします。こまめに継続して行っていると、気もどんどん流れやすくなり、効果の持続時間も長くなてていきます。