帯状疱疹 後遺症 神経痛 に要注意

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帯状疱疹 後遺症 神経痛 に要注意です。

帯状疱疹 後遺症 神経痛 (PHN) の症状や程度は人によって異なりますが、「焼けるような」「ズキンズキンとする」「刺すような」「電気が走るような」「鋭く引き裂くような」痛みが多いとされています。 皮膚感覚の異常がみられることもあり、ほとんどの場合、痛みのある皮膚の感覚は鈍くなります。

帯状疱疹は17年間で3割も増加、50歳以上で発症すると2割が神経痛に悩まされる

1997年に開始された帯状疱疹大規模疫学調査 「 宮崎スタディ 」 は、世界的に類のない規模の 帯状疱疹 の疫学調査です。

その調査によると、宮崎県の人口は2013年までの17年間で4.7% 減少しているにもかかわらず、帯状疱疹の患者数は1年間で4243人から5766人と35.9% も増加していることがわかりました。

発症率も、年間1000人あたりにつき3.61人から5.15人へと42.6% 上昇。患者数、発症率ともに50歳以上から急増しています。

男女別では、40~60代の女性の発症率が高くなっていることがわかりました。

帯状疱疹の原因は、子どものときに多くの人がかかる 水痘 (水ぼうそう) ・ 帯状疱疹ウィルス です。水ぼうそうにかかって症状が治まったとしても、ウィルスは体内の神経節(神経の中継所) に潜伏しつづけます。

加齢や病気、疲労、ストレスなどで免疫力が低下したときに、潜伏したウイルスが活発になり、感覚神経に沿った形で発症します。帯状疱疹は一度かかると再発しないといわれてきましたが、加齢のほか、免疫を抑制する薬を使用していると、2回以上かかることもあります。

また、帯状疱疹を放置したり、治療を受けるのが遅くなったりした場合、帯状疱疹後神経痛になることがあります。

帯状疱疹後神経痛は、ウィルスが神経に沿って移動するときに神経細胞を障害するために起こります。

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帯状疱疹後神経痛は、帯状疱疹を発症し3ヶ月が過ぎても、痛みが続く場合をいいます。患者さんによっては、十年以上も痛みが続くことも珍しくありません。

50歳以上の人が帯状疱疹を発症すると、帯状疱疹後神経痛にかかる割合は15~20% という報告があります。特に、帯状疱疹の初期に痛みが強い人、発疹などの皮膚症状がひどかった人に、神経痛が残りやすいといえます。

帯状疱疹が顔に現れると顔面神経マヒや難聴、耳鳴りなどの内耳の傷害を伴うことがあります。さらに腹部周囲の帯状疱疹はでは排尿・排泄障害が起こることもあるのです。

こうした重大な症状や、いつまでも続く帯状癌疹後神経痛をさけるためには、皮膚科などでの早めの治療が重要です。治療とともに、生活習慣でも心がけてはしいことがあります。

かきむしるなど、皮膚を刺激することはさけるとともに、患部を冷やさないようにしてください。帯状疱疹後神経痛は患部を温めることで症状が軽くなります。

帯状疱疹ウィルスは40度以上で活動が抑えられるため体を温めることが有効

体を温めることによって、血液の循環がよくなり、痛みを引き起こしている物質が排出されやすくなります。また、酸素や栄養が全身に行き渡りやすくなるので、傷ついた神経の修復が早くなります。

体が温まることで、ウィルスの働きは抑えられるのです。

対策 使い捨てカイロで温める

血流がよくなり痛みが取れやすくなります。カイロをはる場所は、患部のすぐそばよりも、少し離すと刺激が少ないでしょう。夜、寝るときは、低温やけどをさけるためにカイロを外すようにしてください。

対策 就寝時 湯たんぽ 温める

夜寝る前に、湯たんぽで寝具を温めておき、就寝時も湯たんぽを体のそばに置いて冷えないようにするといいでしょう。低温やけどの危険もあるため、湯たんぽが体に直接ふれないようにしてください。

ゆっくり入浴して体を温める

入浴で体が温まり血液の循環がよくなると痛みがやわらぎます。他の病気で入浴の制限がなければ、入浴回数を増やしたり、温泉へ出かけたりするのもよいでしょう。

水痘・帯状疱疹ウィルスは、40度C以上で活動できなくなるといわれています。ぬるめのお風呂にゆっくり入って体を温めるようにしましょう。患部を清潔にすちゆることも、治癒を早めます。半身浴がおすすめです。

ただし、入浴の可否は事前に医師と相談してください。帯状疱疹後神経痛を軽減するには、「温める」以外に次のようなことを心がけてください。

無理をしない

帯状疱疹になるときは、体力が落ちて免疫力が低下しているときです。栄養を十分にとり、睡眠不足を防ぐなど、無理をしないようにしましょう。ストレスをためるのもよくないので気分転換も大切です。

気分転換をする

ストレスも大きな原因です。趣味などで心から楽しめる時間を作りましょう。ストレスや疲労が痛みを増す原因となることもあります。睡眠を十分にとって、リラックスして過ごすよう心がけましょう。疲れた時は睡眠を十分に取りましょう。

また、仕事や趣味に熱中したり、人と会話したりするなど、注意が他のことに向いているときには痛みを忘れていることが多く、反対に家にひとりで閉じこもっていると、じっと安静にしているにもかかわらず、痛みが気になり、落ち込んだり、不安になったりして、その結果、痛みの悪循環が起こってしまうことがあります。
痛み以外のことに気が向くように、趣味を持ったり、積極的に外出したりしてみるのもひとつの方法です。

ストレス・疲労をさける

急性期などの症状が重いときはアルコール類を控える

アルコールは血管を拡張さて、炎症をひどくしてしまうことがあります。深酒しないことを心がければお酒を飲んでもかまいませんが、急性期などの症状が重いときはアルコールを控えるようにしましょう。

肌の異常を感じたら、すぐに皮膚科などを受診するようにしてください。日常生活にも注意することで、帯状疱疹の症状を抑えて帯状疱疹後神経痛も回避できるのです。

帯状疱疹

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