働き過ぎ うつ の原因 疲れが重なったことがきっかけでうつ病になってしまいました。私は、今が働き盛りの 50 歳で商社の部長として働いています。毎日、仕事に追われ、帰宅するのはいつも午前様という状態が、ここ数年続いていました。休みもほとんどとらずに仕事に出かけます。
働き過ぎ うつ を引き起こすきっかけに
体を動かすというと、せいぜい接待ゴルフくらい。好きだったプラモデルづくりも、最近はさっばり手がつかず、だいぶ前に買ったキットはほこりをかぶったままになっています。接待ゴルフは、お客様を楽しませなくてはいけないので、とても気を使って疲れます。不愉快にならないように注意しなければいけませんし。
最初は、やる気満々で仕事をしていたのですが、やっぱりある程度、休みがないと人間は、ダメだと身をもって知りました。
夜中に帰ってきて、翌朝は 6 時半ごろには会社に出かけていきます。出社すれば、仕事が山積している状態でした。その様子に奥さんが「たまには休みをとったら」と言うと、「何いってるんだ。いま、会社はかなり厳しい状態なんだ。おれが休んだら、たいへんなことになる」と怒りまくっていました。
そんなある日、大きなプロジェクトも同時にかかえることになってしまいました。立場上、ほかにかわる人もなく、結局それも引き受けざるをえなくなったのです。そのために、仕事で徹夜が続く日もありました。そのころから1人悩むようになってきました。働き過ぎ という言葉では片付けられないほど、多忙になり心身共にしんどくなりました。
あとで医師に言われたのですが、働き過ぎは、不眠、頭痛、倦怠感、イライラなどの症状が現れるだけでなく、うつ病や過労死などのリスクが高まることも分かっているそうです。
疲れから落ち込んでしまう
眠れない日が続きました。自分で自分をがんばれと叱咤激励するのですが、気持ちがついていかなくなりました。いつの間にか、沈み込むことが多くなりました。
眠れなく成ったのは、精神的な疲労が大きく影響しているように思います。仕事が忙しいなど、日々の生活の中でストレスやプレッシャーを感じていると、交感神経が優位になり、眠りにつきにくくなることがあるそうです。
疲れているのに眠れないというのは、心身共につらく、しんどいものです。妻に言われて、寝室の環境を眠れるように暗く、静かで、涼しい環境に変えましたが全く効果がありませんでした。
とりあえず病院に行きましたが、そのときは「神経症でしょう」と言われました。しかし、その後も調子はよくならず、何をするのも億劫になりました。
朝、妻が起こしても、ぐずぐずしていて、ふとんからなかなか出ることができません。会社も休みがちになりました。休めば休んだで、1日中、そのことを悔やんでいるようでした。
ついには「もう、死にたい」とつぶやくようになったので、妻がびっくりして医者に行くように言いましたが、私はいやがって行きません。無理やりという感じで妻が病院の精神科に連れていきました。医師の診断はうつ病でした。
働きすぎで体をこわしたり、心の病気になる人が最近、目立ちます。少しでも体を休ませることができればいいのですが、まじめな方はそれができず、休も心も自分で追いつめてしまうパターンです。こうしたケースでは過労自殺の例もあるので、注意が必要です。
働き過ぎがうつのきっかけになるのは
働き過ぎが原因でうつ病が発症することは、現代社会でよく見られる問題です。過度な仕事の負荷やストレス、長時間の労働、プライベートと仕事のバランスの取りにくさなどが、うつ病のリスクを高める要因となることがあります。
うつ病は、気分の落ち込みや興味の喪失などの症状が継続的に続く精神障害です。働き過ぎによるストレスや負荷が持続すると、精神的な健康に対する影響が現れることがあります。具体的には、以下のような状況が考えられます。
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過度なストレス 長時間労働や過度な責任を負うことで、精神的なストレスが増加し、うつ病の発症リスクが高まることがあります。
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睡眠不足 長時間労働や仕事のプレッシャーがかかる状況では、十分な睡眠を確保することが難しくなることがあり、睡眠不足がうつ病を引き起こす要因となることがあります。
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社会的孤立 働き過ぎによってプライベートな時間が失われ、家族や友人との交流が減少する場合、社会的な孤立感が増加し、うつ病のリスクが高まることがあります。
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ワークライフバランスの喪失 長時間の労働や仕事への過度な関与によって、プライベートな時間や趣味の時間が犠牲になることがあり、これがうつ病の要因となることがあります。
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自己評価の低下 仕事に対する過度の期待やパフォーマンスへのプレッシャーがかかると、自己評価が低下し、自己価値感の低下がうつ病の発症を促進する可能性があります。
働き過ぎによるうつ病の予防や対処
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適切なワークライフバランスの確保 仕事だけでなく、自分の時間やリラックスする時間を確保することが大切です。休息とリフレッシュの時間を持つことで、ストレスを軽減し、うつ病のリスクを低減することができます。
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ストレス管理: ストレスをうまく管理する方法を見つけることが重要です。運動や瞑想などのリラクゼーションテクニックを取り入れることで、ストレスを軽減することができます。
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適切なサポートの受け入れ 必要であれば、専門家の心理療法士やカウンセラーの支援を受けることを検討してください。適切なサポートを受けることで、うつ病の症状を軽減することができます。
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職場環境の改善 職場環境がストレスを引き起こしている場合、適切な対策を取るように努力しましょう。上司や同僚とコミュニケーションをとり、労働条件の改善を図ることが重要です。
うつ病は重篤な状態に進展する可能性があるため、早期の対処が重要です。自身の健康状態を見守りつつ、適切なケアを行うことが大切です。また、専門家の助言を受けることもおすすめです。