ファイトケミカルが病気と加齢を遠ざける

7色の野菜を毎日食べて体を若返らせる

腸内フローラを理想のお花畑に育するには、食事に気をつけるだけでなく、体内で発生する活性酸素を減らすことも非常に重要です。

活性酸素は、腸内細菌にダメージを与えるだけでなく、テロメアを短くし、免疫機能にも悪影響を及ぼします。糖尿病や脳梗塞、心筋梗塞の原因にもなりますし、ガン細胞を発生させるのも、活性酵素です。

脳の海馬に活性酸素が作用すると、認知症やアルツハイマー病が発生するという実験結果もあります。日本人に多い病気のほとんどに、活性酸素は関与しています。活性酸素を発生させないように生活習慣を変えることがとても重要です

かなりの悪さをしでかす活性酸素です。体もされるがままにはなっていません。人体には、活性酸素を消す酵素が備わつていますが、困ったことに、この酵素は加齢とともに減っていってしまうのです。活性酸素を除去する酵素が体内で減っていくときから、人体では老化が始まります。

人体の活性酸素を除去する力が衰えていくのは自然現象なので、防ぎようがありません。しかし、活性酸素の除去は、自分の力でも行えます。それには第1に、よく噛んで唾液をたくさん出すこと。第2は、抗酸化力の高い食品を食べることです。

抗酸化力のある食品は、すべて植物性です。植物に含まれる化合物「フィトケミカル」に、強力な抗酸化力があります。植物には、炭酸ガスを吸って、酸素を出す働きがあります。酸素は活性酸素に変質しやすく、活性酸素は植物にとっても危険な物質です。そこで、植物はフィトケミカルと呼ばれる抗酸化物質をたくさん保持することで、活性酸素の書から自分を守るようになったのです。

フィトケミカルは、植物の「色素や香り、辛み、苦み」などをつくる成分です。たとえば、植物の色素やアクの成分で、葉や花、茎、樹皮などに含まれるポリフェノール、緑黄色野菜や海藻に含まれる色素成分のカロチノイド、ネギ類の香りや、大根やカラシ菜など辛みの成分であるイオウ化合物、ハーブ類や柑橘類の香りや苦みの成分であるテルペン類、キノコに含まれる不消化多糖類のβー1グルカンなどです。

これらはフィトケミカルを大別した種類の総称であり、フィトケミカルは確認されているだけで約1000以上もの種類があるといわれます。

フィトケミカルと聞くと耳慣れないかもしれませんが、今、世間でさかんに体に良いと叫ばれている植物性成分の多くは、フィトケミカルです。トマトのリコピンも、ビタミン類も、フィトケミカルの一種です。

植物がフィトケミカルを持つようになったのは、抗酸化力のほか、外敵から身を守るためという側面があります。動くことのできない植物は、刺激的な香りや辛み、苦みによって、虫や動物などの外敵を寄せつけない防衛機能を働かせているのです。また、鮮やかな色は、紫外線から身を守るためのものです。

ですから、植物性食品は、色・香り・辛み・苦みのより強いものを好んで選ぶようにすればフィトケミカルを豊富に摂れます。同じ食品であっても、ハウス育ちの野菜より、旬の露地栽培したキュウリとかナスなどの野菜のほうが、フィトケミカルの含有量は多くなります。旬や盛りの野菜が体に良いのは、露地栽培されているからです。

また、野菜の色で食卓を飾るのも良い方法です。同色の野菜には、同じようなフィトケミカルが含まれます。フィトケミカルの第一の効能は抗酸化作用ですが、それぞれに体に良い作用を持っています。ですから、色違いの野菜を毎日食事で揃えると、さまざまなフィトケミカルを摂れ、多角的に健康増進ができることになります。

おすすめするのは、「赤・オレンジ・黄・緑・紫・黒・白」の7色の野菜や果物をできるだけ毎日食べることです。たとえば、赤はトマトやトウガラシ、オレンジはミカンやニンジン、カボチャ、黄はレモンやトウモロコシ、緑はホウレンソウやブロッコリー、紫はナスや黒豆、黒はゴボウやお茶類、黒ゴマ、自はキャベツやニンニク、ネギなどです。これらは一例ですが、1日3 食トータルで7色揃うように食べるとベストです。

また、フィトケミカルは皮や茎の部分に豊富に含まれます。野菜はできるだけ丸ごと料理に使うようにすると、体内の抗酸化力をより高めることができるでしょう。

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