「急性」と一致するもの

急性の下痢 水分補給 をしっかり行う

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急性の下痢 水分補給 をしっかり行う ことが大切です。大事なことは、脱水にならないようにしなければいけません。突然の下痢時には水分補給がとても重要です。

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急性の下痢 水分補給 ミネラルウォーターやすりおろしリンゴ

突然、下痢を起こした場合、欠かしてはいけないのが水分補給です。「飲めば飲んだだけ出てしまうから」となにも口にしない人もいますが、出てしまうからこそ補給しなければなりません。

ひどい下痢のときは 1 〜 2 日間絶食にして胃腸を休めます。そして、脱水症状を起こさないように、湯ざましやうすい番茶か麦茶、ぬるめのミネラルウォーターを少しずつ何回も飲みましょう。冷たい水を飲むとすぐに下してしまうので注意します。

下痢が少し落ち着いたら、流動食からスタート。最初はおも湯やくず湯、症状が改善したら 3 分がゆ 5 分がゆにして、下痢が止まれば 7 分がゆ、やわらかいごはんといった具合に徐々に普通の状態に戻していきます。

また、「下痢のときは、すりおろしたりんごがいい」と聞いたことはありませんか。りんごをはじめ、くだものやジャムに含まれる水溶性の食物繊維ペクチンは、水分を吸収して便を適度なやわらかさに固める働きがあるため、下痢におすすめです。

下痢 すりおろしりんご がおすすめ

すりおろしりんごは、下痢に対して非常におすすめの食品です。以下の理由から、下痢の際に役立ちます。下痢が長引いているときなどは、すりおろしりんごで腸の不調を改善することができます。脱水予防にもなるので、一石二鳥です。

すりおろしリンゴは、下痢の時におすすめされることがあります。リンゴにはペクチンという食物繊維が豊富に含まれており、これが腸内で水分を吸収して便を固める働きをします。また、すりおろしにすることでリンゴの繊維質が細かくなり、腸に優しく、消化しやすくなります。

下痢の際には、リンゴの果肉をすりおろして食べることが効果的です。温かいお湯や白湯と一緒に摂取することで、さらに胃腸への負担を減らし、リラックスさせることができます。ただし、あまりにも多く摂取すると逆に腸に刺激を与える可能性があるので、適量を守ることが大切です。

また、リンゴジュースや果物自体に含まれる糖分が、下痢を悪化させることがあるため、すりおろしリンゴを摂る際には、その点も注意が必要です。

1. ペクチンが豊富

りんごには「ペクチン」という食物繊維が含まれており、これが腸内で水分を吸収して、便を固める効果があります。特にすりおろしりんごのように柔らかくして摂取することで、腸に優しく働きかけ、下痢の改善を助けます。

2. 消化を助ける

すりおろしたりんごは、消化が良いため、腸に負担をかけることなく、栄養を摂取できます。胃腸が敏感な状態でも、すりおろすことで食物繊維が柔らかくなり、消化がスムーズに行われやすくなります。

3. 水分補給

りんごは水分が豊富で、下痢によって失われた水分を補うのに役立ちます。さらに、すりおろすと水分が出やすいため、腸の働きが改善される可能性もあります。

4. 胃腸を刺激しない

すりおろしりんごは非常に優しい食材で、胃腸に負担をかけずに摂取できるため、下痢の際に最適です。また、酸味が強くないため、胃に優しく、胃酸の分泌を刺激することなく、消化を助けます。

食べ方

  • そのまま食べる:すりおろしりんごはそのままで食べることができ、手軽に摂取できます。
  • おかゆに混ぜる:白ごはんをおかゆにして、すりおろしりんごを加えると、さらに食べやすくなります。
  • ヨーグルトに混ぜる:低脂肪のヨーグルトにすりおろしりんごを加えると、腸にも優しく、消化を助ける効果があります。

注意点

  • 冷たいりんご:冷やして食べる場合、冷たい食品が胃腸に刺激を与えることがあるので、体調に合わせて適切に摂取しましょう。

まとめると、すりおろしりんごは下痢を改善するための非常に優れた食品で、腸に優しく、消化を助け、便を固める作用があります。ぜひ取り入れてみてください。


腸内環境を整え免疫力向上、便秘、ガン、糖尿病、アトピーを防ぐリンゴは万能薬

ただ、同じくだものでも、みかんなどの柑橘類は酸味成分が腸を刺激するので、下痢のときは避けましょう。

食事の回数は 1 日 5 ~ 6 回に増やして 1 回の食事量を少なくし、胃腸への負担を軽くします。おかずにはやわらかく煮た野菜スープや脂肪分の少ない鶏のささみ、白身魚、卵を使った料理を取り入れましょう。

また、冷たい飲み物やアルコール、香辛料や脂肪の多い食べ物は腸管への刺激が強いので避けてください。冷たい牛乳は下痢を起こしやすいので、低脂肪の牛乳を温めて飲んだり、ゆっくり飲むといいでしょう。

下痢の予防には、日ごろから体調を整えておき、暴飲暴食を避けることも大切です。調理器具を清潔にし、生食可能で新鮮なもの以外は必ず火を通すなどの心がけも大事です。

慢性の下痢はバランスのよい食事で撃退する

信州の中央アルプスで育まれた、甘みと酸味のバランスが絶妙な蜜入りリンゴを使用。これらのリンゴを、なんと水を一滴も加えることなく、そのままジュースに仕上げました。

搾りたての新鮮なリンゴの味わいをそのまま楽しめるストレート100%のリンゴジュースです。さらに、搾った後のリンゴかすも贅沢に含まれており、果実本来の風味や栄養がギュッと凝縮されています。まるでリンゴをそのまま食べているような、濃厚でフレッシュな味わいをお楽しみいただけます。お腹を下してしまっているときに、すりおろしりんごとしても召し上がっていただくことができます。

急性下痢 原因 は、食べ過ぎ、冷え、感染症によるものが多いです。「出ないのも困るけど、出過ぎも困ってしまいます。 外出中や仕事中に何度もおなかがグルグルし てトイレに駆けこむことになるのも大変!」 そんな経験は、あなたにもあるでしょう。

急性下痢 原因

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急性下痢の主な原因には、以下のようなものがあります。

  1. 食べ過ぎ
    食べ過ぎや脂っこい食べ物を大量に摂取すると、消化が追いつかず、腸に負担がかかり、下痢を引き起こすことがあります。また、消化不良が起きやすくなるため、急性下痢の原因となることもあります。

  2. 冷え
    冷たい食べ物や飲み物を摂ること、または体が冷えることが腸の働きに悪影響を与え、急性下痢を引き起こすことがあります。特に体温が低下すると、血流が悪くなり腸の動きが鈍くなることがあります。

  3. 感染症
    食品や水を通じて細菌やウイルスに感染することが、急性下痢の一般的な原因です。代表的なものには、ノロウイルスやロタウイルス、サルモネラ菌や大腸菌などがあり、これらに感染すると、腹痛や発熱を伴う急性下痢が発生します。

急性下痢は通常、数日以内に回復しますが、症状が続く場合や重度の場合は、医師の診察を受けることが重要です。また、脱水症状を防ぐために、水分補給が大切です。

便秘と同じで下痢も心配ごとや食事の内容、体調によっ てだれにでも起こるものだからです。でも、 それが頻繁にあったらつらいですよね。

下痢とは、便の水分量が多いまま出てしま う便通異常です。なんらかの原因で、小腸の 水分吸収が不十分だったり、大腸のぜん動運 動が早すぎて水分吸収が追いつかない、腸粘膜から分泌物が増える場合に起こります。


下痢は一般的に、急性と慢性の下痢に分け
られます。急性の下痢は突然始まり、長くとも1〜2週間で治まるものです。

急性の下痢で怖いのは食中毒や赤痢、コレラなど、ウィルスや細菌の感染で起こる下痢です。これを感染性下痢といい、発熱や腹痛、吐き気、嘔吐などを伴うのが特徴です。命の危険もあるので、一刻も早く医師の診察を受けてください。

赤痢やコレラなど、ウイルスや細菌による感染が原因の下痢は非常に危険です。これらの感染症は、激しい下痢、腹痛、発熱、脱水症状を引き起こすことがあり、治療が遅れると生命に関わるリスクがあります。感染が疑われる場合は、早期に医師の診断を受け、適切な治療を受けることが重要です。

風邪による下痢も感染性下痢のひとつです。下痢が続いて脱水になるようでしたら医師の診断を受けましょう。

風邪が原因で下痢が起こることもあります。風邪は主にウイルス感染によるものですが、ウイルスが腸に影響を与えることがあります。風邪を引くと、免疫系が活発になり、体温が上がることから腸の動きが変化することがあります。風邪に伴う下痢は、ウイルスが胃腸にまで影響を与えている可能性があり、これを「風邪による消化不良」とも言います。

風邪による下痢の特徴としては、軽度のものから中程度のものまであり、風邪の症状が改善するにつれて、下痢も収まることが多いです。しかし、下痢が長引いたり、脱水症状が現れたりした場合は、速やかに医師に相談することが大切です。

発熱を伴わない下痢はたいてい非感染性下痢です。ほとんどは暴飲暴食によるものが多く、それ以外は冷たい牛乳を飲むと起こす下痢、特定の食品で起こすアレルギー性の下痢などがあります。

また、体調が悪いときや寝冷えでも下痢を起こします。「残業続きで疲れているときに飲み会をしたら、下痢になっちゃった」という人は多く、胃腸の消化機能が低下しているときに、お酒あぶらや脂っこい食事をとると下痢になってしまいます。

冷えによる下痢は、体温が低下することによって胃腸の働きが乱れることが原因で起こります。冷えが腸に影響を与えると、腸の運動が異常になり、消化不良や下痢が引き起こされることがあります。特に、寒い季節や冷たい食べ物や飲み物を摂取した際に見られやすいです。

たびたび下痢を起こす人は体調や食事の内容を見直すことが大切です。これらの下痢は、腸を刺激する原因が出ておさしまえば治まるので、脱水にならなければ無理に下痢を止めないようにしましょう。

食べ過ぎ 下痢 になった場合の対策

食べ過ぎによる下痢の対策

  1. 水分補給

    • 下痢により体内の水分が失われるため、脱水を防ぐために水分補給が大切です。特に、温かい白湯や電解質を含むスポーツドリンクが効果的です。ただし、冷たい飲み物は避けたほうが良いです。
  2. 消化に優しい食事を摂る

    • 下痢が続いている間は、消化に優しい食べ物を選ぶようにしましょう。おかゆやスープなど、消化しやすい食事を摂ると腸への負担が減ります。
    • 避けるべき食材:脂っこい食べ物、辛い食べ物、乳製品、生ものなどは消化に負担をかけるため避けましょう。
  3. 胃腸を休ませる

    • 食べ過ぎた後は、胃腸を休ませることが大切です。しばらくは食事の量を減らし、消化に負担をかけないようにしましょう。数時間は固形物を避けて、液体ベースのものを摂取すると良いです。
  4. 少量ずつ食べる

    • 下痢が改善し始めたら、少量ずつ食べて胃腸を徐々に回復させましょう。食べ過ぎを避けるために、少量を何回かに分けて食べることをおすすめします。
  5. 消化を助ける食品

    • すりおろしりんごバナナは消化を助ける働きがあり、腸の回復をサポートします。特に、すりおろしりんごにはペクチンが豊富で、腸の調子を整えやすくなります。
  6. 休息を取る

    • 食べ過ぎた後は、体が消化にエネルギーを使っているため、休息を取ることが重要です。無理に活動せず、体をリラックスさせることで回復が早まります。
  7. 消化酵素の摂取

    • 食後に消化をサポートする酵素を摂取するのも良い方法です。消化酵素を含むサプリメントや食品(例えば、パイナップルやパパイヤに含まれる酵素)を摂ることで、胃腸への負担を軽減できます。
  8. 温かいものを摂る

    • 温かい飲み物や食事は消化を促進します。特に温かいスープや白湯が効果的です。冷たいものは胃腸を刺激し、逆に消化を遅らせることがありますので避けましょう。

注意点

  • 食べ過ぎが頻繁に起こる場合や下痢が長引く場合は、消化不良や腸の健康に問題があるかもしれません。医師の診断を受けることをお勧めします。

適切な休息と食事管理で、食べ過ぎによる下痢は比較的早く回復しますが、再発しないように普段から食事の量を意識することも大切です。

冷え 下痢 になった場合の対策

  1. 温かい飲み物を摂る

    • 白湯や**温かいお茶(生姜湯やハーブティーなど)**を飲むことで体を温め、内臓の働きを活性化させます。特に生姜には温める効果があり、冷えによる消化不良を改善するのに役立ちます。
  2. 温かい食事を摂る

    • 冷たい食べ物や飲み物は腸を刺激するため、温かい食事を摂ることが大切です。おかゆ温かいスープ煮込み料理などが消化に優しく、体温を保ちやすくなります。
  3. 腹部を温める

    • 腹巻きカイロで腹部を温めることで、冷えによる腸の不調を改善できます。腹部を温めることで血行が促進され、腸の動きが落ち着きます。
  4. 軽い運動をする

    • 体が冷えていると、血行が悪くなり消化器官の働きも鈍くなります。軽い運動(ウォーキングストレッチ)を行って、全身を温め、血行を改善しましょう。運動後には温かい飲み物を摂ることが効果的です。
  5. 衣服に注意する

    • 寒い場所に長時間いることが原因で冷えが進行することがあります。室内でも暖かい服装を心がけ、寒さを防ぎましょう。特に足元を温かく保つことが重要です。
  6. 消化に優しい食事を選ぶ

    • 冷えによる下痢が起きているときは、腸に負担がかからないように消化に良い食事を選ぶことが大切です。おかゆバナナすりおろしリンゴなどは腸に優しく、下痢の症状を和らげる効果があります。
  7. 温かい入浴

    • ぬるめの温かいお湯にゆっくり浸かることで、全身が温まり血行が促進され、冷えを改善することができます。また、リラックス効果もあり、ストレスによる消化不良を和らげる助けになります。
  8. 休息を取る

    • 冷えによる下痢は体が疲れているときに悪化しやすいため、無理せず十分に休息を取ることが大切です。体を温めながら、リラックスして過ごすことが回復を早めます。

冷えによる下痢が続く場合の注意点

  • 冷えによる下痢が頻繁に起きる場合や長期間続く場合は、体調に問題がある可能性があります。消化器系に問題がある場合や慢性的な冷えが原因であることも考えられるため、専門家の相談を受けることをお勧めします。

冷えによる下痢は、体を温めることで改善が見込めますが、日頃から体を冷やさないように心がけることが大切です。

感染症 下痢 になったときの対策

感染症による下痢(ウイルスや細菌などによるもの)は、特に注意が必要です。適切な対策を講じることで、症状を和らげ、回復を早めることができます。以下に、感染症による下痢が起きたときの対策を紹介します。

1. 水分補給を十分に行う

  • 下痢によって体内の水分と電解質(ナトリウムやカリウムなど)が失われるため、脱水症状を防ぐことが最も重要です。経口補水液(ORS)やスポーツドリンクを摂取して、失われた電解質を補いながら水分を補充しましょう。
  • 白湯温かいお茶も有効ですが、カフェインの含まれる飲み物(コーヒーや紅茶など)は避けるようにします。

2. 食事は消化に優しいものを選ぶ

  • 感染症による下痢では、腸の働きが過剰になっているため、負担をかけない消化の良い食べ物を選ぶことが大切です。以下のような食事を心がけましょう。
    • おかゆうどん(白ご飯やうどんなどの炭水化物は消化が良い)
    • バナナ(下痢を抑える効果あり)
    • リンゴのすりおろし(ペクチンが腸の回復を助ける)
    • ヨーグルト(乳酸菌が腸内フローラを整える)
  • 脂っこい食べ物や刺激物(辛いものや揚げ物)は避け、腸に負担をかけないようにしましょう。

3. 安静にして休息を取る

  • 休息をしっかりとることが回復を早めます。体が感染症と戦っているため、無理をせず、十分な睡眠を取ることが大切です。

4. 感染源との接触を避ける

  • 感染症による下痢の場合、他の人にうつさないように手洗いをこまめに行い、特に食事前やトイレ後にはしっかりと手を洗うことが重要です。
  • 食べ物や飲み物を他の人と共有しないようにし、トイレの使用後は便座を消毒することも心がけましょう。

5. 必要に応じて薬を使用する

  • 下痢止め薬(ロペラミドなど)を使用することもできますが、ウイルスや細菌による感染症の場合、下痢を止めることが病原菌を体外に排出するプロセスを妨げる可能性もあります。特に細菌性の下痢(サルモネラ、赤痢、コレラなど)では、抗生物質が必要となる場合もあります。
  • 医師の診断を受け、必要に応じて適切な治療を行いましょう。

6. 体温を管理する

  • 感染症が原因で発熱を伴うことが多いため、体温をこまめに測り、高熱が続く場合や異常を感じた場合は、医師に相談してください。発熱がある場合は、体を冷やしすぎないようにし、安静にして水分補給をしっかり行います。

7. 医師の診断を受ける

  • 感染症による下痢は数日以内に回復することもありますが、症状が長引いたり、強い腹痛、血便、発熱などが見られる場合は、早めに医師に相談することが必要です。ウイルス感染や細菌感染が原因である場合、適切な治療が必要です。

感染症による下痢の注意点

  • 細菌性下痢(赤痢、サルモネラ、コレラなど)やウイルス性下痢(ノロウイルス、ロタウイルスなど)によるものは、特に脱水症状に注意が必要です。
  • 腸内細菌のバランスが崩れやすいため、回復後はプロバイオティクス(ヨーグルトやサプリメントなど)を摂取して腸内環境を整えると良いでしょう。

感染症による下痢は、自己判断で無理に治療せず、適切な処置を行うことが重要です。症状が長引いたり、重篤な症状を伴う場合は必ず医療機関を受診しましょう。

急性の下痢 水分補給 をしっかり行う

下痢 チェック 便の色や他の症状もよく見るようにするのが基本です。まず、下痢になってしまったときにどのように対処しているでしょうか?下痢止めを飲んだり、または、ビオフェルミンのような整腸剤で対処しているでしょうか?
下痢の予防改善のためには、自分のどのタイプにあてはまるのかをチェックしておきましょう。

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下痢が続いたり、他の症状が現れる場合、便の色や状態、その他の症状をよく観察することが重要です。これにより、原因や必要な対応が分かりやすくなり、早期の対処が可能となります。以下は、下痢のチェックポイントと、便の色やその他の症状に関連する情報です。

1. 便の色

便の色は、腸内の状態や消化過程に大きく関わっています。下痢の際にも、便の色に注目することで、感染症やその他の問題を見逃さないようにできます。

  • 黄色や茶色の便(通常の下痢)

    • 特に心配する必要はない場合が多いです。消化が速すぎて腸内で完全に消化されないことが原因です。
  • 黒い便(タールのような色)

    • 出血が消化管で起こっている可能性があります。消化されずに便に混じった血液が原因で黒くなることがあるため、すぐに医師に相談することが大切です。
  • 赤い便

    • 消化管の下部(直腸や肛門周辺)からの出血の兆候かもしれません。血便が見られた場合、特に大腸炎や痔疾などの問題を示唆することがあるので、早急に医師に相談しましょう。
  • 緑色の便

    • 腸内の移動が速すぎて、胆汁が完全に分解されないことが原因で緑色になることがあります。緑色の便が続く場合や、他の症状が伴う場合は、感染症などが原因かもしれないので、確認が必要です。

2. 便の状態

  • 水様便(液状の便)
    • 腸内での吸収が十分に行われず、過剰な水分が排出されている状態です。感染症や過敏性腸症候群(IBS)が原因となることがあります。
  • 粘液便
    • 痰のような透明または白い粘液が便に混じることがあります。腸内での炎症や感染症(例:腸炎)によって、腸が分泌する粘液の量が増えることがあります。

3. 腹痛や不快感

  • 腹痛やけいれんが伴う場合は、感染症や腸内の炎症が原因である可能性があります。特に、激しい腹痛や持続的な痛みが続く場合は、感染症や消化器疾患(例:大腸炎、過敏性腸症候群など)が考えられます。

4. 発熱

  • 発熱を伴う下痢は、感染症が原因の可能性が高いです。ウイルス性や細菌性の感染が関与している場合、発熱が見られることがあります。

5. 血便や黒色便の有無

  • 血便黒色便がある場合、消化管からの出血が疑われます。これが見られる場合は、すぐに医師に相談し、検査を受けることが必要です。

6. 脱水症状の兆候

下痢が続くと、体内の水分が失われ、脱水症状を引き起こすことがあります。以下の症状が見られた場合は注意が必要です。

  • 口が乾燥する
  • 尿量が減少する
  • 頭痛やめまい
  • 皮膚が乾燥し、弾力が失われる
  • 血圧低下や心拍数の上昇

7. その他の症状

  • 嘔吐食欲不振が伴う場合、特にウイルスや細菌による胃腸炎が疑われます。
  • 体調の急激な悪化や、下痢が1週間以上続く場合は、医師の診察を受けることをお勧めします。

まとめ

下痢は通常、食事や生活習慣の変化、軽度の感染症などによって引き起こされることが多いですが、便の色や状態、他の症状をチェックすることで、より適切な対応が可能です。特に、血便や黒色便、発熱、強い腹痛がある場合は、速やかに医師の診断を受けることが重要です。また、脱水症状に注意し、こまめな水分補給を心がけましょう。

慢性下痢

精神的な影響や不規則な生活などによる腸のトラブルで起こる下痢。

機能性下痢

過敏性腸症候群
不安や緊張、過労など心身のストレスから自律神経のバランスが崩れて起こります。腹痛や腹部の不快感を伴う下痢が続いたり、便秘と下痢が交互に続くこともあります。ストレスの解消、食事の改善がポイントになります。

病気による下痢

腸の病気や他の内臓疾患などが原因で起こる。原因疾患の治療が最優先となります。

大腸ガン、大腸ポリープ
症状で一番ツライのは血便。ついで便秘や下痢といった便通異常がある。早期のものは症状がないので大腸の検診を行う。最近は、自分で行える検査キットなどもあります。
潰瘍性大腸炎
大腸の粘膜に炎症が起きる病気。若い世代に多く、長い年月にわたって下痢と腹痛が続く。粘液や血液の混じった下痢便が特徴。
クローン病
消化管のどにでも粘膜のただれや潰瘍ができる難治性の病気。腹痛と下痢から始まり、やがて発熱、血便、貧血なども見られます。
その他の病気
吸収不良症候群や肝臓病、糖尿病、アレルギー性疾患、泌尿器の炎症、神経性疾患などがあっても下痢になる。

急性下痢

感染性下痢

細菌やウィルス、原虫に感染して起こる下痢。一刻も早く医師の手当てをしないと命の危険もあるので、下痢とともに発熱、腹痛があるときはすぐに病院へ。

食中毒
水様便に血液が混じったり、激しい腹痛、発熱、吐き気などを伴う。
赤痢
粘膜や血液が混じった下痢便、激しい腹痛を伴う。潜伏期間は1~4日
風邪
風邪のウィルスによって腸の粘膜が炎症を起こし、下痢を引き起こす。
コレラ
激しい下痢と嘔吐で数時間で強い脱水状態に。潜伏期間は2~3日。

非感染性下痢

暴飲暴食やん寝冷え、特定の食品に対するアレルギー反応などによって起こる。発熱はなく突然の腹痛と下痢が特徴。脱水がひどくなれば下痢止めは使わない。

乳糖不耐症下痢
牛乳に含まれている乳糖を分解・吸収するためのラクターゼ酵素が欠乏、または不十分だと下痢を起こす。
アレルギー性の下痢
サバや海老、カニなどの魚介類や卵など、ある特定の食品を食べることで下痢を起こす。アレルギーテストをしておくと安心。
食事性下痢
アルコールや脂っこい食事は便をゆるくするため大量にとると下痢を引き起こす。暴飲暴食も下痢の原因になる。

まずは、日常生活をチェックしてみよう!便秘になりやすい体質かどうかは自己診断します。

便秘になりやすい生活?と言われてもどういった生活が便秘になりやすいのか?はっきりとはわからない人が多いものです。便秘になりやすいタイプかどうかを自己診断しましょう。以下にあてはまる項目で少しでも思い当たるものあれば「○」をつけてみましょう。

  1. 朝食を食べる時間があったら寝ていたい
  2. 朝食を抜いても身支度や化粧に時間をかけたい
  3. 朝は、料理、片付け、洗濯など大忙しでトイレに行く暇はない
  4. 好き嫌いが多野菜はあまり好きではない
  5. 肉類が大好物。お肉はたくさん食べる
  6. 外ではトイレに行きたくなっても我慢してしまう
  7. 和食より洋食のほうが好き
  8. ファストフードやお菓子で食事をすませてしまうこともある
  9. 水分はあまりとらない
  10. 夜更かしが多く生活が不規則(仕事のシフトに夜勤もある)
  11. 痔がある
  12. ダイエット中

いくつあてはまりましたか?

1つもあてはまらなかったら腸快便タイプです。今の生活をそのまま続ければ、便秘とは無縁です。1つでも当てはまるものがあれば便秘予備軍です。3つ以上あてはまる場合は、便秘になりやすいタイプです。6つ以上は、便秘に悩まされています。13項目すべて当てはまってしまった人はかなり頑固な便秘です。

便秘解消になると勘違いしていませんか?

便秘にいいと思いこんで逆効果になってしまう行動もあります。次の項目で思い当たるものがあればそれをやめるだけで便秘解消できるかもしれません。

  1. 水分摂取が便秘に効くからと効いて炭酸飲料やジュースなどをよく飲む
  2. 便秘に「○○がいい」と言われたのでそればかり食べている
  3. 便秘薬を朝、昼、晩と3回飲んでいる
  4. 浣腸をしているのでいつもスッキリ
  5. コーヒーやお酒、たばこで便秘解消にしている
  6. トイレで毎朝10分は粘っている
  7. 腸洗浄で腸を洗っている

便秘・下痢で悩む現代人が増加中!食生活やストレスが原因

「もう5日も便が出てないから、おなかがはって苦しくて。見て!このポッコリお腹」「えー私なんて1週間もご無沙汰よ。やっと出たと思ったら便がカチカチでいやになっちゃう!」

こんな会話を耳にすることがあります。あなたも一度や二度は、便秘に悩まされた経験があるのではないでしょうか。

便通はとてもデリケートなものです。ふだんは快便の人でも、旅行をしただけで便秘になることもあります。そうした一過性の便秘ならまだしも、つねに便秘が続くとなると、とてもつらく生活にも悪影響です。

とくに女性の場合、2人に1人は「慢性的に便秘」、「便秘気味」といわれ、10年以上も便秘が続いているという人もいます。

便秘に悩む女性のなかには「便秘薬を大量に飲まないと効かなくなってしまった」「毎日浣腸をして出している」という困った人もおられます。

これは、かなり極端なケースですが、現代人にはこうした人も増えているのです。

便秘に悩む人の多くが、いろいろな方法を試してもなかなか解消できなかったり、便秘薬の使いすぎやあまりおすすめできない方法で体に負担をかけたりしているようです。「体質だから... 」とあきらめ半分の人も多いでしょう。

また、便秘が続いたかと思うと今度は下痢になってしまったり、逆に慢性の下痢に悩まされている人もいます。

一般に下痢は男性に多いのですが、便秘も下痢も便通異常という点で根は同じです。

最近はビジネスマンの約3 割が「便通が定期的ではない」という調査もあります。さらに、大人ばかりか、今どきの子どもたちは「朝、家で排便する女の子は2 割足らず」という報告まであります。

まさに快便にほど遠い人たちが増えているわけです。

一体、私たちの体はどうなってしまっているのでしょうか?

本来私たちの体は、規則正しい生活をして、バランスの良い食事と適度な運動を心がけていれば、毎朝すっきりとお通じがあるズムが備わってくるはずです。ところが、忙しい現代人の多くは不規則な生活と、食生活の変化やストレスなどが原因で、排便リズムを崩す結果になっているのです。

そのしくみはあとでふれますが、、一度、崩れてしまったリズムを取り戻すのはとても難しいのです。結局、快便をめざすには、まず毎日の生活習慣を見直すことが第一歩! そして、すっきりと便秘を解消する方法を取り入れていくことが大切です。

さっそくこれから一緒に考えていきましょう。ストレスでくたびれてしまった腸は、必ず生活習慣で回復します。

快便ってどんな便が出たら快便?

ところで、快便ってなんでしょうか。「快」という字がつくとおり、気持ちよく排便することが条件です。理想は1日1回、便意をもよおしてトイレに行くと

  1. 1~2 分でスムーズに便が出る
  2. 排便のときに爽快感がある
  3. 排便後も残便感がなく、おなかがすっきりしている

ということです。 そして、健康な便の形や大きさはバナナ1~1本半ぐらいで、色は黄土色か茶色系。固さもほどほどで、ペーパーで拭いてもほとんど汚れないという人は「快便」です。ニオイは、肉類や香辛料などが多いと強く、野菜や食物繊維が多いほど弱くなります。

1日1 回排便がある人が3日も出なければ便秘といいますが、たとえ2日に1度でも、「スムーズな排便があり、すっきり爽快感がある」なら便秘ではありません。逆に「私は毎日出るけど、便が残っている感じですっきりしない」という人は問題あり。「私の便は固くてコロコロ」「出すときは苦労する」という人はまさしく毎日出ていても便秘です。便の中身についてはこちらです。

快便には欠かせない「便意」はこうして催す

食べたらしっかり出す。これが健康的な体のリズムですが、ではいったい、排便時に必要な便意はどうやって起こるのでしょうか。口から入った食べものは胃から小腸、大腸をへて消化・吸収され、カスが便となって排せつ泄されます。便意は、その間、胃と腸と脳とのみごとな連係プレーによって起こります。

胃に食べものが入ると胃が刺激されて大腸に信号が送られます。すると大腸はミミズのように動くぜん動運動を始めて、それまでたまっていた便を直腸へと押し出します。便が直腸にたまると今度は、便が到着したという信号が大脳へ送られ、「したい」という気持ち、つまり「便意」が起こるのです。

朝食後にもっとも便意が起きやすいのは、寝ている間に空っぽになった胃に食べものが入ると腸が活発に動き出すからです。こうして便意が起こると大脳は「いきみなさい」という命令を出し、それに従っていきむ結果、便が出るのです。この一連の流れがスムーズに行かなかったり、便意を無視し続けると、便秘になってしまうのです。

便意が起こる仕組み

  1. 食べものが口から食道を通って胃の中へ入る
  2. 食べものが入り、胃壁が伸びると反射的に結腸が動き始める。これを「胃・結腸反射」という
  3. 便が一気に直腸に送り込まれると直腸の壁が刺激される
  4. 直腸からの信号が大脳に伝わり、便意が起こる
  5. 大脳がおなかに向けて命令を出し、いきむ結果、便が排出される

口から入った食べ物が排泄されるまでは9メートルもあります。時間は24時間から72時間。なお、結腸や直腸を合わせて大腸と呼びます。

自分の便秘のタイプを知る

さて、ひとくちに便秘といってもタイプがいろいろあります。慢性的な便秘でもっとも多いのが生活習慣と関わりの深い「常習性便秘」これらは次の3つのタイプに分かれます。「以前は、便意があったんだけど、今はぜんぜんないから因ってる」というのが、最近増えている直腸性便秘。直腸まで便が下りてきているのに、大脳へのサインが届きにくくなって起こる便秘です。

このタイプは、便が固くて大きめです。「おなかが痛むのになかなか出なくて。出たと思うと下痢だったりするの」これはストレスが影響する「けいれん性便秘」。結腸の緊張が異常に高まって起こるもので、便秘と下痢を繰り返したりします。

便意は強く腹痛を伴うのに、出る量は少なめで、ウサギのふん状のコロコロした便が特徴です。また、「おなかがはってるのに出ない」というのが、お年寄りや運動不足しかんせいの人に多い「弛緩性便秘」。

大腸全体の運動量が低下して起こる便秘です。タイプによって対処法も違ってくるので、まずは自分のタイプをチェックしてみましょう。

便秘のタイプのまとめ

大きくは、慢性便秘と急性便秘の2種類に分けられます。急性便秘が「症候性便秘」と一過性便秘に分類されます。慢性便秘は「症候性便秘」と常習性便秘の2つに分類されます。さらに症候性便秘は弛緩性便秘と直腸性便秘に分類されます。

朝食抜き、便意の我慢から便秘習慣ははじまる

朝は出かける支度や朝食の準備に追われ、忙しく過ぎてしまうものです。また、ぎりぎりまで寝ていたいと誰もが思うので睡眠時間が優先されてしまいます。

でも、その朝の過ごし方次第で、便秘が始まるのです。あなたは、「食事やトイレに時間をさくより、メイクや身支度に時間をかけるほうが大事」という理由で、「朝食抜き」「トイレあとまわし」の生活をしていませんか?

女子大生やOLに多いパターンですが、こうした朝を過ごしていると直腸性便秘、つまり習慣性の便秘になってしまいます。朝食をとることで眠っていた胃腸が動いて、便意が強く起こるのに、朝食抜きではそのチャンスを失ってしまうからです。女性の場合「トイレよりおしゃれ優先」という気持ちはわからないではありませんが、それではいつまでたっても便秘とは縁が切れません。便秘を解消して体の中からきれいになるには「おしゃれよりトイレ」の発想で、ライフスタイルを変えることが必要です。

我慢の悪い習慣が腸にいやなクセがついてしまう

せっかく朝食はとっても、便意をがまんすることが多いという人も要注意です。「子どものお弁当作りに朝食の支度、幼稚園の送り出し...と忙しくて、トイレに行くタイミングを逃してしまう」という主婦は多いでしょう。主婦は洗濯モノを干すなどとにかく朝は忙しい人が多いです。

また、サラリーマンやOLに多いのが、「通勤中や会議中はトイレに行けないから、我慢してしまう」というケース。便意をがまんし続けると、直腸に便が下りてきても、直腸の壁がだんだん刺激を感じなくなり、やがて便意が消失してしまいます。便秘体質になってしまっている人は「なんとなくしたい」程度でもトイレに入って座ることで出るようになるので、軽い便意でもとても大切なサインなのです。また、最近は、自宅以外でゆっくりトイレで用をたせない神経質な人も増えています。

そうなると、直腸に残った便は水分が吸収されて固くなり、よけい出しにくくなり、刺激の強い下剤に頼るか、強い力でいきむことになり、がんこな便秘の道を歩むことになりlふじます。その結果、痔になる人もいます。

失われた便意を取り戻すことは簡単なことではありません。食後も時間に余裕を持ち、小さな便意でも逃さないことが大切です。

また、「夜寝るのが遅いから朝は少しでも寝たい」「食事時間はばらばら」など不規則な生活を送っている人も便秘がち。生活リズムの乱れは自律神経の乱れにもつながります。

胃や腸の働きは自律神経がコントロールしています。自律神経には、(生体を活動させる)交感神経)と(生体を休養させる)副交感神経があります。副交感神経が優位になると、胃腸機能は高まりますが、自律神経のアンバランスはけいれん性便秘や弛緩性便秘の原因にもなります。だからこそ生活リズムを見直して、3食きちんととることが便秘解消の上でとても大切なのです。朝食は、できればゆっくりよく噛んで食べることで自律神経が安定します。咀嚼が自律神経を安定させます。また、決まった時間に朝食をとるようにするとさらに自律神経が安定します。

朝食を食べないリスクはかなりさまざまなものがあり最近は非常に注目を集めています。

現代人特有の偏食が便秘につながる

ジャンクフードでは出すものがない

3食きちんと食べれば、便が出るのは当然です。ところが、便秘に悩む人の多くは食事の量や内容に問題があったりするため、食べても出ないことがあるのです。

たとえば「私はダイエット中だから! 」と朝はコーヒーだけ、昼はサンドイッチを2 切れ、夜はごはん茶碗半分とおかずを少々... ...なんて極端に食事量を減らしていませんか。これでは便になるもとがつくれないため、当然便秘になります。出すものが少ないと排便反射がなくなり、内容物が大腸に長く留まって水分が吸収されるため、固くなって出にくくなってしまうのです。

また、最近の10代、20代の女性を中心に増えているのが、手軽なファーストフードやカップラーメン、お菓子、レトルト食品などのジャンクフードばかり食べて味覚障害になっている人たち。そんな偏食を続けている人にも、便秘が急増しています。

便のカスとなるのは、野菜やごはん、豆製せんい品や果物などに含まれる食物繊維です。当然それらが不足すれば便秘になってしまいます。

「きのうは焼き肉。きょうは豚カツ」と、肉類中心の食事をしている人も問題です。肉類が多いとどうしても野菜が不足がちになります。肉類は胃で消化され栄養分として吸収されてしまい、便のもととなる繊維が足りないため、便はつくれないというわけです。

便秘は後天的遺伝病

「うちは親子そろってひどい便秘症。便秘の体質って遺伝するのかしら... 」と思っている人も多いでしょう。ところが、便秘は体質でもないし、遺伝病でもありません。

ただ、親子そろって同じような「問題あり」 の食生活や生活習慣を送ることが多いので、便秘に悩むことになるのです。親子2 代で便秘という方は多いのですが、食事の内容を聞いてみたところ、こんな答えが返ってきました。「母がもともと肉好きで野菜が苦手。だからうちは、ハンバーグとかステーキ、鶏の唐揚げ... ... といったメニューがよく出てくるんです」

まさに、先ほどふれた肉類中心の生活ですね。おまけにふたりはだらだら食いや間食が多いとか。こうした食生活を親子そろって送っていれば、当然便秘になってもおかしくない、というわけです。こういうケースから考えると、便秘は「遺伝病」ではなく、「後天的遺伝病」といえるかもしれません。いずれも食生活の改善が大切です。親子でダイエットに励んで食生活がめちゃくちゃ...というケースも最近は目にすること、耳にすることが多くなりました。

ストレス、運動不足は腸の働きに悪影響

不安や緊張は、便秘の原因に

あなたは今、なにか悩みを抱えていませんしかか。「仕事は忙しいし、上司に叱られてばかりでつらい」「不景気で家業の売り上げが伸びない」など職場や家庭、学校内で大なり小なりの不安や緊張を抱えている人は大勢いるでしょう。

そういった精神的ストレスも便秘の原因になります。とくに最近増えている「過敏性腸症候群」は、ストレスが影響して起こる便通異常で、そのひとつがけいれん性便秘です。

胃や腸の動きは自律神経がコントロールしているため、体にストレスが加わると自律神経のバランスが乱れ、体を緊張させる交感神経が強く働いて腸の動きを過敏にしてしまいます。その結果、便秘や下痢が続いたり、便秘と下痢を交互に繰り返したりするのです。

女性に多いのは便秘が続くタイプですが、こうしたケースは10代から50代まで幅広い年代にわたっています。ストレス社会の現代はさらに増える傾向にあり、だれでも便秘になりうるといえます。ストレスをいかにうまくかわすかも便秘改善のキーポイントです。

ラクな生活ばかりしている人も要注意

日ごろの運動不足も便秘をまねきます。運動不足では腸の働きが低下し、腹筋も弱くなるため、便をうまく押し出せないからです。「日ごろ歩くことが少なく、とくに運動もしていない」というあなたは、なにか思い当たりませんか。せめて歩くだけでも運動不足解消になりまきたすし、腹筋を鍛えておくのも便秘対策のひとつ。また、女性の場合、生理前に分泌される黄体ホルモンが腸のぜん動運動を抑制する働きがある、というのも便秘になりやすい理由のひとつ。

その対策にも運動はおすすめです。

便秘と痔の関係

便秘が痔をつくり、痔が便秘を悪化させる

便秘のせいで痔になったと訴える人は大勢います。たしかに、便秘が続いて固い便をむりやり出そうとしていれば肛門に負担がかかって、痔になってしまいます。さらに、「痔でお尻が痛いから、便を出すのもためらってしまう」といって、便をがまんすれば、ますます便秘になる、という悪循環を繰り返したりします。

それだけ便秘と痔は切っても切れない糸で結ばれている、といえるでしょう。痔にも種類がありますが、俗に「切れ痔」といわれる裂肛は固い便を無理に通過させようとするとき肛門の粘膜が裂けて傷がつくものです。これは若い女性に多いタイプです。

軽い切れ痔なら自然に治る場合もありますが、何度も繰り返すと肛門の出口付近の皮膚がたるんだり、肛門の奥にポリープができ、肛門が狭くなってしまうことがあります。

また、俗に「いぼ痔」といわれる内痔核も便秘やいきみすぎが原因で起こります。さらに、出血を起こしたり、いぼが大きくなると脱出(脱肛) するようになります。これは男女どちらにも多い痔のタイプです。当然、こうした痔とサヨナラするには便秘を解消することがポイントとなります。

最近急増の大腸がんとも縁が深い

もちろん痔に限らず、便秘と緑の深い病気があります。「長年便秘をしていると大腸がんになりやすい」というのをご存じですか。食生活の欧米化とともに大腸がんは近年増えている病気ですが、肉類中心の生活は便秘をまねきます。便の中の有害な物質が腸粘膜に長く接触することによって大腸がんを発生させるのではないか、と考えられています。

急増する大腸がんは40代からが要注意

また、便秘が続くと腸内細菌のバランスを崩してしまい、免疫力が落ちてがんが発生しやすくなるともいえるでしょう。便秘の裏に病気が隠れていることもあります。大腸がんや大腸ポリープ、それ以外の消化器の病気や子宮筋腫などで便秘になることがあります。また、うつ病や心身症などの心の病、甲状腺などの病気が隠れていることもあります。便秘自体は病気ではないので、たかが便秘、と思うかもしれませんが、便秘が長く続くときは健康診断することをおすすめします。