セロリ は体の熱を取り、頭に昇った気を降ろす働きがある食材です。頭痛や、ストレスから生じる血圧上昇などを解消するのに効果を発揮します。
特有の香りはストレスによる不安や緊張を和らげる作用があります。不眠でお悩みの人にもおすすめです。ベータカロテンをはじめ、各種ビタミンやミネラ鴨ル、食物繊維などをバランスよく含み、とくに セロリ の繊維質は大腸ガンを予防する効果があるといわれています。
また、体内の水分量を調節するカリウムも豊富に含んでおり、排尿を促し、むくみの改善や高血圧の予防にも効果が期待できます。栄養成分は、茎よりも葉に多く含まれているため、葉も捨てずに丸ごと食べるといいでしょう。
セロリは、その独特の香りとシャキシャキとした食感が特徴の野菜で、高血圧対策だけでなく、ストレス軽減にも効果が期待できる優れた食材です。
セロリ 高血圧 対策におすすめな理由

セロリが高血圧対策に役立つ主な理由は、以下の栄養成分にあります。
- カリウム: セロリにはカリウムが豊富に含まれています。カリウムは体内の余分なナトリウム(塩分)の排出を促す働きがあり、これにより体内の水分バランスが調整され、血圧の上昇を抑える効果が期待できます。日本人は塩分を摂りすぎる傾向にあるため、カリウムの摂取は非常に重要です。
- マグネシウム: マグネシウムも血圧の調整に関わるミネラルです。
- 食物繊維: 食物繊維は腸内環境を整えるだけでなく、コレステロールの吸収を抑制し、動脈硬化の予防にも繋がります。
これらの成分が相乗的に働き、高血圧の予防や改善に貢献すると考えられています。
セロリが脱ストレスに効果的な理由
セロリの持つユニークな香りは、精神的なリラックス効果をもたらし、ストレス軽減に役立つと言われています。
- アピイン、セネリンなどの香り成分: セロリの独特な香りは、アピインやセネリンといった芳香成分によるものです。これらの成分には、精神を落ち着かせる鎮静作用があり、イライラや不安、ストレスによる頭痛、不眠などを和らげる効果が期待できます。
- ビタミンC: セロリに含まれるビタミンCは、ストレスへの抵抗力を高める働きがあります。
- 東洋医学的な視点: 東洋医学では、セロリは「肝」の働きを改善する食材とされています。「肝」は、自律神経の乱れや怒りのコントロール、情緒の安定に深く関わるとされており、肝の働きが整うことで、イライラやストレスの緩和に繋がると考えられています。特に、頭に熱がこもりやすい方、神経が高ぶりやすい方に良いとされています。
セロリジュース 血圧 本能性高血圧を改善
セロリを効果的に取り入れるためのポイント
- 香りを楽しむ: ストレス軽減効果を期待するなら、セロリの香り成分を意識して摂取しましょう。生でサラダに加えたり、スムージーにしたり、加熱時間を短くして香りを残す調理法がおすすめです。
- 葉も活用する: β-カロテンなど栄養価の高い成分は葉の部分に多く含まれています。葉も捨てずに、刻んでスープや炒め物に入れるなどして活用しましょう。
- 他の食材と組み合わせる: 高血圧対策としては、タコ(タウリンが血圧安定に役立つ)や大豆などと組み合わせるのもおすすめです。
- 油と一緒に摂る: セロリの栄養素は加熱に比較的強く、炒め物などで油と一緒に摂ると、一部の脂溶性ビタミンの吸収率が上がると言われています。
セロリは低カロリーでありながら、ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富で、香りによるリラックス効果も期待できる、まさに「体にも心にも優しい」野菜と言えるでしょう。日々の食事に積極的に取り入れてみてください。
セロリ のおすすめの組み合わせ食材
飽食時代の歪みなのか、近ごろ、糖尿病患者が急増しています。それも中高年ばかりか、「小児糖尿病」が増えて問題になっています。
糖尿病は膵臓の機能不調で、摂取した糖質の量に対するインシュリンというホルモンの不足によって、血中糖度が上昇し高血糖を引きおこす病気です。悪化しますと、栄養をとってもその栄養は吸収されず、体がやせて衰弱していきます。
さらに重症になりますと、高血圧、動脈硬化、脳梗塞、腎症、網膜症、肺炎などの感染症、神経障害など、さまざまな合併症を引き起こし、治療はますます困難になります。
なお、「インシュリン損失症」からくる糖尿病は、ここでいう糖尿病とは性質が異なりますので、区別します。
原因は、現代人に多い過食と運動不足が引き金になって発病し、大半の患者は肥満症と合併しています。糖尿病は、食事療法が治療の成否を左右します。食事内容は栄養バランスを考え、必要なだけのカロリーを摂取し、適度な運動を欠かさず毎日続けることです。
にんにく効果はどこに期待できるかというと、あらゆる合併症を伴う糖尿病の食事療法に取り入れたいのが、万能薬である ニ ンニク です。糖尿病の改善に、有効成分アリシンは次のはたらきをします。
- 体内にあるビタミンB1と結合してアリチアミンとなり、ビタミンB1以上の効力を発揮し、糖質の代謝を促進します。
- 体内にある ビタミンB6 と結合して膵臓は活性化し、インシュリン分泌を促進させ、血糖値を正常に戻します。
- 血糖値が200 mg ~ 300 m gの人に、ニンニク2~3片とビタミンC 1 g を併用したところ、ニンニクだけでは顕著な効果がなかったのに、みごとに血糖値は正常になりました。これは ビタミンC が糖の消費を促したからです。
このようなアリシンの結合能力を活用して、糖尿病には食事療法、運動療法に加えて、ニンニクと ビタミンC を併用すると、より効果的です。
とうがらしの辛味成分であるカ プサイシン は、ダイエット効果があることでよく知られています。体内に入ったカブサイシンは、中枢神経を刺激してアドレナリンを放出させ、脂肪分解酵素を活性化。
カプサイシン
カプサイシンは、唐辛子(チリペッパー)に含まれる辛味成分で、健康やダイエット、美容にも注目されている成分です。
そのためエネルギーの代謝が盛んになり、体内にたまった脂肪の分解も進んでいきます。運動で脂肪を燃焼させるには一定の時間動き続ける必要がありますが、カブサイシンによる脂肪の燃焼は、食べた復すぐに始まります。
料理にカブサイシンの辛味が加わると、塩分を減らしてもおいしく食べられるようになります。その結果、塩分のとり過ぎを防ぎ、高血圧の予防に役立ちます。
また、ウイルスなどから体を守る白血球の働きを高め、免疫力をアップする作用もあります。舌や胃を刺激して食欲不振を改善するほか、胃や腹の内部の殺菌、老化防止、健胃作用など、さまざまな働きをもっています。
プサイシンの主な効能
1. 脂肪燃焼促進(ダイエット効果)
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カプサイシンは交感神経を刺激し、アドレナリンの分泌を促進。
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その結果、体脂肪が分解されやすくなり、エネルギーとして使われやすくなります。
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「代謝を上げて脂肪を燃やす」働きが期待されており、ダイエットサプリなどにもよく使われています。
2. 血行促進・冷え性改善
3. 食欲増進・消化促進
4. ストレス緩和・幸福感の向上
注意点と副作用
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過剰摂取は胃腸を刺激しすぎて、胃痛や下痢の原因になることがあります。
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空腹時の摂取は避けるほうが無難。
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痔のある人や胃腸の弱い人には刺激が強すぎる可能性があります。
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辛味が苦手な人はサプリメントで摂取する方法もあります。
苦味やえぐみの成分であるサポニンの仲間には、大豆サポニン、ソラニン、イソクリエチゲニンなどがあります。なかにはじゃがいもの芽に含まれるソラニンなど有害なものもあるので、注意が必要です。サポニン類でもっともとりやすい大豆サポニンは、高い抗酸化作用をもつ成分です。脂質の酸化を防いで代謝を促進し、高脂血症や高血圧、動脈硬化、がんなどの予防・改善にすぐれた効果を発揮します。
大豆サポニンには肝細胞の再生を促す働きがあるため、肝機能の改善にも有効。また、免疫力を高めると同時に細胞の突然変異を抑制する作用があるため、発がんを予防する効果も期待することができます。このほか、イソクリエチゲニンは肺がんや皮膚がん、大腸がんの予防に、ジンセノサイドは免疫力をアップし、がんやエイズウイルスの撃退に役立つといわれています。
タウリンの効用でまず注目したいのは、交感神経を抑制すること。交感神経が活発になると血管が収縮するため、血圧が上がってしまいます。
タウリンは交感神経の作用を抑えて血管の収縮を防ぐため、血圧を正常に保つのに役立つのです。その結果、高血圧によって引き起こされる脳血管障害や心筋梗塞などの痛気も防ぐことになります。また、タウリンには心臓のうっ血を防ぐ働きもあり、心不全の治療薬にも使われています。
高血圧については、こちら
タウリンには、胆汁の分泌や肝細胞の再生を促進するなど、肝機能を高める作用もあります。胆汁酸の分泌が増えるほど体内のコレステロールも減るため、高脂血症の予防にも効果的。さらに、胆汁酸は小腸の動きを活発にするため、腸内に有害物質が留まる時間が短くなり、悪玉菌の繁殖を防ぐのにも役立ちます。このほか、気管の収縮を抑えて気管支ぜんそくの症状を媛和する働きもあります。
ヘスペリジン、ナリンゲニ ン、ナリンギンなど、柑橘類特有の成分をフラバノンといいます。代表的なヘスペリジンはみかんに多く含まれていますが、含有量が多いのは実ではなく、袋や筋。実に対して袋には50倍、筋には300倍もの量が含まれています。ヘスペリジンは、体内でコラーゲンをつくるビタミンCの働きを助け、毛細血管を丈夫にします。血圧降下作用もあるため、高血圧や脳血管障害の予防に効果を発揮します。
抗酸化作用も高く、体内の活性酸素を撃退するのにも有効。ヒスタミンの放出を抑える役割も果たすため、かゆみや鼻水といったアレルギー症状をやわらげるのにも役立ちます。また、ヘスペリジンやナリンギンは、血液中の中性脂肪を分解して脂肪細胞がつくられるのを防ぐため、肥満の予防にも効果的。動物実験では、糖尿病を改善する作用があることも認められています。
カテキンには、ビタミンC やEより強い抗酸化作用があります。体内では細胞膜の酸化を防いでがんの発生を予防。さらにがんの転移の原因となる血液の凝固を抑える働きがあることもわかっています。
→消化器系のガンを抑制するお茶の渋み成分でもカテキンのガン抑制効果を紹介されています。
コレステロールの原料となる胆汁酸の排泄を促してコレステロール値の上昇を抑えるほか、血圧や血糖値の上昇を防ぐ作用もあるため、動脈硬化や高血圧、糖尿病などの予防・改善にも効果を発揮します。
強い殺菌力をもつこともカテキンの特長のひとつ。食中毒を引き起こす黄色ブドウ球菌やボツリヌス菌、O157 のほか、院内感染のもとであるMRSA、胃の病気の原因となるピロリ菌などにも有効です。かぜやインフルエンザなどの感染症から体を守る抗ウイルス作用もあります。また、虫歯や口臭を防いだり、腸内の有用菌を増やして腸の働きを整えたりするのにも役立ちます。
高血圧とは収縮期(最大)血圧が140mHg、拡張期(最小)血圧が90mHg以上の状態を指します。血圧を正常に保つうえでもっとも大切なのは、塩分をとり過ぎないこと。血圧が高めなら、1日の摂取量は7g以下に抑えます。食材自体に塩分が含まれていることもあるので、調味料として使う食塩は1日4gを目安にしましょう。積極的にとりたいのはナトリウム(塩分)の排泄を促すカリウムのほか、カルシウム、食物繊維、たんばく質などです。
高血圧についてはこちらに詳しく記載されています。
効果的な栄養素と食品は、
カリウム( こんぶ、アボカド、さといも)
カルシウム(牛乳、小魚、干しえび)
マグネシウム( アーモンド、大豆、玄米)
水溶性食物繊維(海藻類、モロヘイヤ、きくらげ)
タウリン(たこ、いか、あさり)
控えたい食品は、
魚の干物など塩蔵品、練り製品、卵黄などコ
レステロールを多く含む食品、脂質を多く含
む食品、アルコール類です。
→「減塩を成功させる5原則」などがポイントになりそうです。
かきは滋養強壮に役立つ食品として知られていますが、滋養のもとはうまみ成分でもあるグリコーゲンやタウリンです。グリコーゲンはエネルギー源として効率よく使われるほか、肝機能の向上にも役立ちます。タウリンは、肝臓で胆汁酸を増やしてコレステロールの排泄を促進。さらに交感神経を鎮めて血圧の上昇を防ぐ働きもあります。このほか、エネルギーの代謝を促すビタミンBlや伽、免疫機能を高めて感染症を防ぐ亜鉛、貧血の予防・改善に欠かせない鉄なども豊富です。
栄養素を効率よくとるには、新鮮なものを生で食べるのがいちばんです。加熱した場合は煮汁なども残さず食べること。かきから出た水分の中には、ビタミンB群やタウリン、亜鉛などの成分が溶け出しているからです。
動脈硬化や高血圧が気になる人は、根菜や海藻類と一緒に。タウリンと食物繊維がコレステロールの排泄を促進します。にらやにんにくとの組み合わせはスタミナ補給にぴったり。アリシンの作用でビタミンBlの働きが高まります。ビタミンC の多い食品を加えれば鉄の吸収率がアップし、貧血予防に有効です。
むき身の場合、身がふっくらとして緑の部分の黒が濃いものが新鮮。殻付きは鮮度の判断が難しいので、信頼できる店で購入を。
たんばく質のほか、わるビタミンB群や、エネルギーの代謝に問カルシウムの吸収を助けるビタミンDがたっぷり。不飽和脂肪酸のDHAやIPAも多く、痴呆や高血圧、動脈硬化などの予防にも役立ちます。
さけの身の色は、アスタキサンチンという色素によるもの。アスタキサンチンには強い抗酸化作用があり、がんなどの予防に効果を発揮します。
アスタキサンチンは、皮に近い部分に多く含まれています。加熱してもこわれにくい成分なので、皮付きのまま調理して残さず食べましょう。ビタミンB群は水溶性なので、煮物にした場合はあんかけにするなどして、煮汁まで食べる工夫をしましょう。
野菜や柑橘類などでさけに不足しているビタミンCを補えば、体に必要な栄養素をまんべんなくとることができます。牛乳や乳製品との組み合わせも正解。ビタミンDの働きでカルシウムの吸収率が高まり、骨租しょう症予防に効果を発揮します。にんにくや玉ねぎなどと一緒にとると、アリシンや硫化アリルの働きでビタミンB1の吸収率が高まり、疲労回復や体力アップに役立ちます。
身の色が鮮やかで、白い脂肪が筋状に入っているものを選びます。みそ漬けやかす漬け
にすると意外に日持ちします。