ヘスペリジン、ナリンゲニ ン、ナリンギンなど、柑橘類特有の成分をフラバノンといいます。代表的なヘスペリジンはみかんに多く含まれていますが、含有量が多いのは実ではなく、袋や筋。実に対して袋には50倍、筋には300倍もの量が含まれています。ヘスペリジンは、体内でコラーゲンをつくるビタミンCの働きを助け、毛細血管を丈夫にします。血圧降下作用もあるため、高血圧や脳血管障害の予防に効果を発揮します。
抗酸化作用も高く、体内の活性酸素を撃退するのにも有効。ヒスタミンの放出を抑える役割も果たすため、かゆみや鼻水といったアレルギー症状をやわらげるのにも役立ちます。また、ヘスペリジンやナリンギンは、血液中の中性脂肪を分解して脂肪細胞がつくられるのを防ぐため、肥満の予防にも効果的。動物実験では、糖尿病を改善する作用があることも認められています。
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