「NK細胞」と一致するもの

医者いらず はやっぱり ポジティブ 思考と 笑い が重要です。病院のお世話にならずに元気で過ごす人はプラス思考でいつも笑顔ということです。

医者いらずの基本は 笑顔とポジティブ思考

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ストレスは免疫細胞や腸内細菌の大敵ですが、ポジティブ思考は免疫力を高めます。とくに笑ったり楽しいことをしたり、ポジティブに毎日を過ごしていると「医者いらず」の体になることは、多くの研究により明らかにされています。「医者いらず」の体になるには、1日1回は大いに笑うことです。泣くこともストレス発散になります。

「笑う」「泣く」は心の解毒を行う

米国のある病院では患者さんに「精神健康」という冊子を配っています。そこには、「笑いは体内のジョギングである」と善かれてありました。「笑いはNK細胞の生成と活性化を促し、感染症の予防ばかりではなく、ガンの治療にも効果がある」とも述べられています。

また、笑いが感性のプログラムを活性化し、治癒力を高めることについて述べてる著書も数多くあります。笑いは自律神経を介して、心と体の機能を活性化させるというのです。

たとえば、愛情を注がれずに育った子どもは、発育が遅れ、身長や体重が伸びません。「優しさ」という感性の情報が欠如すると、心のプログラムが円滑に働かなくなり、成長ホルモンの分泌だけでなく、食物の消化・吸収までうまくいかなくなるからです。

反対に、優しくされると、子どもの消化・吸収力が進み、成長ホルモンの分泌だけでなく、免疫プログラムまでも活性化されます。そしてこれと同じように、笑うという行為は、神経・内分泌系から、免疫系へと続く心と体のプログラムを活性化し、免疫系の働きを高めると、ノーマン・カズンズは『笑いと治癒力』の中で述べているのです。

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笑うことで、免疫細胞が活性化するというデータはいくつかあります。健康な医学生 52 人を対象に1時間のコメディビデオを観賞させ、その前後の免疫因子の活性を測定しています。

この調査では、いくつかの免疫因子が測定されています。たとえばNK細胞の場合、その活性は観賞前は24%でしたが、観賞後は38%に増えていました。その他の免疫因子も、それぞれ活性を高めています。

また、ガン患者など8人と正常の人1人に吉本興業の公演を見てもらい、NK細胞の活性を調べています。その結果、活性値は3〜4倍も上昇していました。

ただし、免疫力を向上させるには笑いの質も大事です。防御や攻撃の笑いは交感神経が優位になり、免疫力を低下させます。免疫力が向上するのは副交感神経が優位になったときです。副交感神経が優位になると、免疫細胞をつくるリンパ球が増えるからです。副交感神経が優位になる笑いとは、まず「楽しく笑う」ことが出発点になります。そして「大声で笑う」とより効果的です。

「大声で笑う」と、横隔膜の上下運動と腹庄の増減によって内臓が刺激されます。とくに、小腸や大腸の嬬動運動が活発になります。すると、血流が促進され、脳の前頭野という部分に興奮が起こります。それが間脳に伝わり、間脳が活発に働きだします。結果、神経伝達物質であるプロオピオメラノコルチン(POMC )というタンパク質をつくり、それが無数の神経ペプチドに分解されます。

この神経ペプチドは、まるで感情を持っているかのように情報の善し悪しを判断し、その判断によって自分の性質を変える力を持っています。「楽しく笑う」と、その情報はドーパミンやβ ・エンドルフィンなどの「善玉ペプチド」を生み、血液やリンパ液を通じて全身に流れます。それがNK細胞の表面に付着し、NK細胞の働きを活性化するのです。これを「ペプチドシャワー」といいます。

反対に、悲しさやストレスなどの情報が入ってくると、間脳から分泌された神経ペプチドは「悪玉ペプチド」となり、NK細胞の活性を低下させます。では、笑えば笑うほどいいのかといえば、実は長時間笑い続けるのも問題です。1時間笑う実験では免疫力が大いに高まったのに対し、3時間笑い続けるという実験をすると、逆に免疫力が低下した例が見られました。これは、休息の神経である副交感神経が優位になり過ぎて体の緊張状態がなくなり、免疫反応が異常になってしまったと考えられます。

つまり、免疫力を高める笑いとは、「楽しく笑う」「大声で笑う」「はどはどに笑う」という3 条件ということになります。

現代社会は、ストレスで満ちています。そのため、現代人は総じて免疫力が低下しています。「何ごとも良い方向に考えましょう」「ポジティブな思考をしましょう」と繰り返し提案しています。心のあり方しだいで、医者いらずの体になれるからです。

病気を避け、元気に長生きするためには、人生を楽しむ心を忘れずに、何ごともポジティブに考える思考が大事なのです。

日本人はイワシの群れの意味 ありのままに生きることで免疫力がアップする

ガン細胞の成長を抑える 食材 にんにくきゃべつ きのこ などです。積極的に食べたい食材です。

ガン細胞の成長を抑える 食材 ガン予防にはたっぷりの薬味ときのこが効く

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現在、日本人の 2 人に 1 人もの人がガンで命を落としているのです。ガンは誰にとっても怖い病気です。だからこそ、多くの人が「ガンを防ぐ食品」に過敏になり、テレビや雑誌などでも特集が組まれるほどです。

ガン患者に評判の健康食品

ガンを防ぐ食品」とは、抗酸化作用のある食品か、腸内細菌を活性化する食品です。腸内フローラが整っていれば免疫細胞が活性化し、ガン細胞を撃退してくれます。

活性酸素に傷つけられると、細胞は大半が死にますが、なかには異常な状態に変異するものが現れます。この中から、ガン細胞は生まれます。私たちの体の中では毎日 3 000 〜 5000 個ものガン細胞が発生しています。

ただし、ガン細胞がすぐに病気としてのガンになるのではありません。発ガンまでには、何回かの変異が起こり、細胞は形も性質も異常な状態になります。この前の段階にて、免疫システムが正常に働き、ガン細胞を殺してくれればその成長を止められます。そのとき、多くの免疫細胞が働きますが、大活躍するのが前述のNK細胞です。NK細胞の活性を高めるのは腸内細菌であり、活性を弱めるのは活性酸素とストレスです。

また、ガン細胞が成長するスピードは、生活しだいで大きく違ってきます。たとえば、胃ガンはガン細胞の発生からガンと診断されるまで20〜30年問かかります。活性酸素をできるだけ出させなくし、腸内細菌を増やし、免疫を高める生活を続けると、ガン細胞の増殖は抑えられます。そうすると、50歳でガン細胞が成長を始めても、発ガンは90歳にまで延ばせます。ガンの発症と進行は自分次第なのです。

米国の国立ガン研究所では、ガンを抑える作用に優れた植物性食品について学術調査を行っています。そして、ガン予防効果の最も高い食品をまとめて「デザイナーズフード・ピラミッド」をつくりました。その頂点に立つのはニンニクです。ニンニクはガンを抑制する最高の食品だと、米国国立ガン研究所は発表しています。

日本では、2004年に51人を対象とした大腸ガン予防の臨床試験が行われています。ガンに進行しやすい大腸腺腫にかかっている人たちを、2グループに分け、大腸ガン発生リスクを比較しました。熟成ニンニク抽出液を1ヶ月間2.4 ミリリットル摂るグループと、その15分の1を摂るグループです。結果、多く摂ったほうのグループは、ガンになるリスクが30パーセントも低下していました。

にんにくでガンを予防する

ガン細胞に影響を与える成分は、イオウ化合物のS・アリルシステインや脂溶性のスルフィド類などです。イオウ化合物はフィトケミカルの一部であり、長ネギ、玉ネギ、ニラ、大根、ワサビ、キャベツなどにも豊富です。キャベツは、デザイナーズフード・ピラミッドにて、ニンニクの次にガン予防の効果の高い食品と掲げられています。

イオウ化合物には、「ガン細胞を増殖させる新生血管の形成を抑制する」「ガン細胞をアポトーシス(自殺) に導く」「活性酸素による遺伝子の損傷を防ぐ」「ガンと闘うリンパ球や細胞などの免疫細胞の働きを活性化する」などの作用があることが明らかになっているのです。

イオウ化合物を含む野菜は、薬味として使われているものばかりです。昼食にざるそばを食べるときには、ネギやワサビ、大根おろしなどの薬味をたっぷり入れて食べ、キャベツサラダを添えると、それだけでガン予防メニューになるというわけです。

ただし、イオウ化合物は水溶性であるため、水に溶け出しやすいという性質があります。生食するときには、サッと水にさらす程度にすると、効率良く摂取できます。なお、イオウ化合物は、調理法によって成分にかなりの変化があって、生食と加熱食では異なる効果効能を期待できます。とくにニンニクはその特徴が顕著で、生のまますりおろすとガン予防や抗菌作用が、加熱すると血液サラサラ効果や高血圧予防などが期待できます。ただし、ニンニクは刺激が強いので、食べ過ぎると胃を荒らすという難点もあります。1日4グラム程度を摂るように心がけるとよいということです。中程度のニンニク1 かけが、およそ4グラムです。

きのこ β・グルカン もガン抑制効果が高い

ガン予防にはキノコもおすすめです。キノコは食物繊維が豊富であることに加え、-グルカンという免疫力を高める成分が多く含まれます。β-グルカンもフィトケミカルの一種であり、強力な抗酸化作用を持ちます。β-グルカンも水溶性なので、煮汁などは一緒に食べるとよいでしょう。

ガンを撃退する「ハナビラタケ増強食」の使用感、口コミ、効能、効果

体重1 キログラム当たり1000ミリグラムのエノキダケエキスを20 日間飲ませるマウスのグループと、飲ませないグループに分け、それぞれの背中に非常に転移する力の強いルイス肺ガンを移植し、90 日間観察した研究結果が掲載されています。

結果は、エノキダケエキスを飲ませなかったグループは生存率が約20 パーセントだったのに対し、エノキダケエキスを飲ませたグループは生存率が50 パーセントもありました。しかも、生存したマウスのうち、半数は肺ガンが治っていたのです。免疫力を活性化する作用と強力な抗酸化作用を持つキノコを、ガン予防として食生活にぜひ取り入れてほしいと思います。

エノキタケ栽培家庭の胃ガンの死亡率は一般家庭の50%以下

きのこを日常的に食べる人はがんを発症するリスクが低いことが、米国で行われた研究で明らかになりました。きのこ18 g(中くらいの大きさのシイタケの傘の部分1個程度)を毎日食べている人のリスクは、きのこ を食べない人に比べて45 % ほど低くなる可能性が示されました。

がんの予防において、食生活が重要な役割を果たすことは広く知られています。キノコは、低カロリーで低糖質、かつ、塩分、脂肪も少なく、コレステロールを含まないといった好ましい特徴をもっています。さらにキノコには、生理活性化合物、例えば、フィトケミカル(フェノール酸、フラボノイド、カロテノイドなど)、食物繊維、ポリサッカライド、セレニウム、ビタミン、抗酸化物質(エルゴチオネインやグルタチオンなど)が豊富に含まれているため、積極的に食べれば健康全体に好ましい影響が現れると期待されています。これまで、がんの予防にキノコの摂取が役立つかどうかを調べる研究は少なからず行われていますが、効果があることを示した報告と、効果はないとする報告が入り交じっていました。

お酒 我慢 ストレス 対策は酒量を減らすことです。何が何でもお酒をやめる必要はないのです。酒量を減らせば悪影響はありません。

ビール 1日2本 お酒 2合 までなら健康に悪影響はない

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みなさんが病気にならずに長生きしたいと考えたとき、真っ先に思うのは、お酒はやめたほうがよいのかどうか、ということでしょう。結論をお話しする前に、ストレスと腸内細菌の関係からお話ししましょう。

人体には免疫システムが備わつています。免疫には、自己と非自己を区別する能力がぁり、病原菌や異物などの非自己を排除して病気から体を守っています。免疫が体内で正常に働いているからこそ、私たちの体はガンなどの重大な病気のほか、感染症を防ぎ、アトピーや気管支喘息などのアレルギー疾患を予防できています。また、生きる力や心の問題、アンチエイジング( 抗加齢)にも関係していることが明らかになっています。

つまり、免疫とはその人の生きる力そのものです。その免疫の70 パーセントを腸内細菌がつくつています。腸には人体で最大の免疫組織があって、腸内細菌がその免疫組織を活性化しているのです。腸内細菌がいなければ、免疫組織は働くことができません。では、腸内細菌は腸の中でどのように存在しているのでしょうか。

日本人の腸管は、広げればテニスコート1面分もの面積を持ちます。そこには多種多様な腸内細菌が集合体をつくって生息しています。その眺めが、まるでお花畑のように美しいのです。そこから、腸内細菌の集合体は、腸内フローラと命名されました。

腸内フローラは成人で500種類以上もあります。細菌の種類でいえば100兆個、重さに換算すると1〜2キログラムにもなります。この壮大な腸内細菌を便宜上分類するために、働き方のタイプから「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」と区別しています。

腸内フローラの美しさは、実は、腸内細菌の縄張り意識の強さがつくりだすものです。腸内細菌は、体に悪さをする菌が侵入してくると、侵入者を排除するために攻撃を繰り返します。食べものも病原菌も体内に吸収されるのは腸からであり、腸内フローラがしっかり働いていれば、人は病気にならずにすむのです。

腸内フローラが健全に働くために第一に重要なのは、「善玉菌いっぱい、日和見菌はどはど、悪玉菌少々」というバランスです。ところが、心理的あるいは身体的ストレスが、善玉菌を減らし、悪玉菌を増やしてしまうのです。

善玉菌のチカラはこちら

九州大学の須藤信行教授らのグループが、ストレスと腸内細菌の関係について系統的な研究を行っています。生体が有害なストレスを受けたとき、脳内や交感神経からは「カテコラミン」という神経伝達物質が分泌されます。カテコラミンは消化管の局所に直接的な影響を与え、腸内細菌に影響を与えることが明らかにされました。

カテコラミンが体内で放出されると、動悸、血圧の上昇、発汗、血圧上昇、覚せい、血圧凝固系の克進など、体内でさまざまな変化がもたらされます。カテコラミンの放出は、人体がストレスにさらされていることを知らせる生体反応です。

須藤教授の研究では、腸がカテコラミンにさらされると、大腸菌などの悪玉菌は増殖が進み、腸管局所でも病原性が高まっていました。ストレス過剰な生活を続けていると免疫力が落ち、心身ともに病気になりやすくなるのは、悪玉菌の病原性が高まり、腸内細菌のバランスが乱れてしまうことに原因があったのです。

また、免疫細胞のNK細胞も精神的ストレスの影響を非常に受けやすい性質があります。NK 細胞の働きがストレスの影響によって弱まると、ガンになりやすくなります。

大好きな人と楽しく、ほどほどに飲む

結論から言えば、禁酒が大きなストレスになるのならば、お酒はやめないほうがよいのです。

私たちは、両親からアルコールの分解酵素を受け取っています。両親からともにそれぞれ分解酵素を受け取った人は、お酒の飲める人で、飲むことが心から楽しい人です。よく「休肝日を週に1日はつくりましょう」と言いますが、お酒の飲める人に休肝日は必要ありません。お酒を休むことが、かえってその人のストレスになって悪玉菌を増やしてしまうからです。

お酒の飲める人の遺伝子が、飲酒によってどう障害されるのかを示した実験結果によると、ビール大ビンの半本を飲むと、遺伝子の障害の度合いが、飲んでいないときの半分まで下がります。2本までならば、飲んでいないときと同じです。つまり、お酒が好きな人にとっては、ビール半本、日本酒半合までならばかえって体に良く、ビール2本、日本酒2合までならば、体に影響を与えないことがわかったのです。ただし度を越してはいけません。飲み過ぎは腸内バランスを乱し、命を縮めます。気の合う人と楽しく飲むことも大事で、嫌いな人と飲むとストレスで免疫が下がり、体のためになりません。

一方、両親のうち、片親からしか飲める酵素を受け継がなかった、ビール1杯飲んだだけで顔が真っ赤になるような人は、自分が飲みたいときにだけ楽しい気持ちで飲むよぅにしましょう。

お酒も訓練すれば、量を飲めるようになりますが、このタイプの人が「つき合いも大事だから」と無理に飲んでいると、10倍以上の確率で食道ガンになるという統計もあります。両親から酵素をまったく受け継がなかったいわゆる下戸の人は、お酒がストレスになりますから、飲まなくてよいのです。酒宴の場にいるだけで楽しいという人は、参加してもお酒は笑顔で断り、会話だけ楽しむとよいでしょう。最近は、ノンアルコール飲料も増えていますのでこちらにしておきましょう。

1日3回、同じ時間に食事をするリズムがガンを予防する

元気に長生きするためには、脳の欲求に惑わされることなく、腸が欲するものを「おいしい」と味わいながら、楽しく食べる「食べ方」が重要です。「食べたい⊥ と訴える脳の声に従って食べ過ぎ飲み過ぎを繰り返せば、腸をダメにしますし、命を縮めます。しかし、「空腹」や「プチ断食」にシフトするのも、やはり行き過ぎです。

「空腹」や「プチ断食」が健康に良いと提唱する人は、根拠として長寿遺伝子の存在を挙げることが多いようです。長寿遺伝子とは、「サーチイン遺伝子」「長生き遺伝子」「抗老化遺伝子」などとも呼ばれ、すべての人のDNAに組み込まれており、活性化させることによって寿命が延びると考えられています。長寿遺伝子は、ふだんは細胞の中たたで眠っています。その状態では寿命は延ばせないので、長寿遺伝子を叩き起こす必要があります。これが近年よく開く「長寿遺伝子をオンにする」ということです。

長寿遺伝子をオンする方法として必要なのは、「カロリー制限」と「運動」といわれます。この説をもとに、食事の回数を減らし、摂取エネルギーの制限をすれば痩せられ、長寿遺伝子をオンできて若返りに役立つと、その人たちは言うようです。

しかし、最近の研究では、こんなマウス実験が行われています。マウスを2つのグループに分け、一方は20 パーセントのエネルギー制限をきっちり行い、もう一方は好き勝手に食べさせます。結果は、エネルギー制限をしたマウス群は若々しく、好き勝手に食べていたマウス群は、老いが目立ちました。この結果により、20 パーセントのエネルギー制限がマウスの長寿遺伝子をオンにしたことが推測されます。

ところが、実験には続きがあります。エネルギー制限をしたマウス群のうち、一方はそのままエネルギー制限を行い、もう一方は自由に食事をさせるようにしました。すると、後者のグループは老いが進み、再びエネルギーを制限しても、若返りは図れませんでした。長寿遺伝子を1度オンしたあと、オフにしてしまうと、再びオンできなくなってしまうというのです。

っまり、長寿遺伝子をオンするために食事制限を一度始めたら、生涯続けなければ効果はなくなります。ですが、人間の場合、無理や我慢をするとそれがストレスとなり、脳が逃避行動に走ります。厳しい食事制限をしている人ほど、ドカ食いを突然してしまいやすいものです。ストレスを紛らわせたい脳が、一瞬の快楽を求めて食欲を高めるからです。

私は、1日3食規則正しく食事をし、1日の食事の中で食べる量を調節するのが、無理も我慢もともなわない最も優れた長寿遺伝子のオンの仕方だと思っています。私も、1日1食や断食など、修行僧のような我慢はしません。1日3食の食事を大事にいただきながら、長寿遺伝子をオンしています。

私が「空腹」や「プチ断食」をおすすめしない理由は、長寿遺伝子の問題だけではありません。人間の体は、日内リズムに従って活動しています。

たとえば、人間の体内では、日に3000~5000 個ものガン細胞が生まれていますが、増殖し病態としてのガンにならないための免疫システムとして、ガン細胞を攻撃する免疫細胞が働いています。免疫細胞にはキラーT細胞やマクロファージなどがあって、ナチュラルキラー細胞(NK細胞) がその中で最も重要な働きをしています。

NK細胞は、朝の9時前後と夕方の5時頃に活性が最も高くなり、夜の9時頃になると低くなります。就寝時はさらに低くなります。このリズムを崩すような不規則な生活をしていると、NK細胞活性が低下し、ガンにかかりやすくなるのです。

日内リズムを整えるには、食事が非常に役立ちます。1日3回、毎日同じ時間に食事をしていると、体内のリズムもそれに合わせて整ってきます。食事の時間は自分の生活に合わせて決めれば大丈夫ですが、その時間はできる限りずらさないことが大事です。

食事を1日1 回にしたり、断食したりすると、体がリズムを整えるチャンスがそのぶん失われ、日内リズムが乱れやすくなります。朝は太陽の光を浴び、夜は光にさらされないことでも日内リズムは整いますが、現代生活ではそれも難しいでしょう。N 細胞のリズムを狂わせない規則正しい生活が、ガン予防の最も簡単な方法なのです。

昔の日本人の強さを取り戻すならやっぱり「発酵力」