関節の痛みを和らげる手段として関節に必要な栄養素を摂取することで軟骨成分を補給し、軟骨部分の摩耗を防ぐという方法が米国では注目を集めています。 中でも、クッションの役割をする軟骨成分であるプロテオグリカンの原材料であるグルコサミン、コンドロイチン、コラーゲン(ペプチド) を補給するのがいいといわれています。
グルコサミンはカニなどの甲殻類の外皮に多く含まれていて、新しい軟骨(プロテオグリカン)をつくるための栄養素となります。コンドロイチンは主としてサメの軟骨やスッポンなどに含まれ、水分をたくさん蓄えられるので、水分をクッションのように利用し、膝への衝撃を吸収することができます。
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コラーゲンは新しくつくられたプロテオグリカンを安定させ、軟骨を支える成分です。 グルコサミンはアミノ糖と呼ばれるアミノ酸の一種であり、コンドロイチンはムコ多糖類(細胞と細胞をつなぐゲル状の物質) と呼ばれ、どちらも速やかに吸収され各組織に届くと考えられています。 一方、コラーゲンは消化酵素で分解され、アミノ酸やジアミノ酸状態で吸収され、各組織でコラーゲンとして再合成されると考えられています。アミノ酸に分解されるのであれば、他のタンパク質を摂取しても変わらないのではないかと思われがちですが、実際にコラーゲンと牛乳のカゼインとの摂取比較では、コラーゲンの生成量はコラーゲンを摂取するほうが高いようです。
またコラーゲンを摂取する際にビタミンCもー緒に摂取したほうが、コラーゲンの生成量が増えることも確認されています。さらにコラーゲンの摂取は軟骨組織だけでなく、骨組織の骨密度を上げる効果もあるようです。補助的には活性酸素の発生を抑える働きのある抗酸化ビタミン(ビタミンA、βカロチン、ビタミンC、ビタミンE) などの摂取も効果的です。ミネラルではカルシウム、マグネシウム、亜鉛などの摂取は関節炎になりにくくする効果があるといわれています。
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コラーゲン とは? プロテインは日本語に訳すと「たんぱく質」です。加工食品や飲料のパッケージには、栄養成分表示として「タンパク質の量」が記載されています。
コラーゲン とは?
以前、「コラーゲンのドリンクのほうがプロテインのドリンクよりもタンパク質の量が多いことを紹介していますが、しかし、一概にタンパク質といってもその栄養価はまちまち。タンパク質の種類(内容) に注意しなければ、全く意味のないことになってしまいます。
筋肉をつけたいのであれば、ホ工イなどのタンパク質が効果的ですし、関節や肌といったものを意識するのであれば、むしろコラーゲンといったタンパク質が向いているでしょう。特に最近「美容にコラーゲン」が定着してきた感があります。コラーゲンはカラダの中に非常に多く含まれており、特に皮膚では水分を除いた重量の約70% がコラーゲンであるといわれています。
そのため「美容→肌ケア→コラーゲン」という図式が成り立つのですが、実は骨や関節を構成するタンパク質も大部分がコラーゲンタンパクです。
そしてコラーゲンをアミノ酸レベルで見ると、非常に面白い特長があります。 コラーゲンを構成するアミノ酸のうち、グリシンが約33% 含まれ、次いでプロリン約13% 、アラニンが1% 、ヒドロキシプロリン約9% という構成になっています。
この4 種類のアミノ酸で構成アミノ酸の3分の2を占めており、その他のアミノ酸( メチオニン、リジン、イソロイシン、バリン、グルタミン、アルギニン、システイン、ヒスチジンなど) はそれぞれ1% 未満しか入っていません。さらに必須アミノ酸であるトリプトファンにいたっては全く入っていません。
つまりアミノ酸スコアはゼロという、実は栄養価的には乏しいタンパク組成になっているのです。 しかしながら、コラーゲン(ペプチド) を経口摂取した場合のさまざまな生体調節機能が報告されています。それは
- 関節炎や慣性関節リウマチに対しての消炎作用
- 低カルシウム食状況下で骨コラーゲン構造を強固にして骨強度を高める効果
- 血圧上昇抑制効果
- 皮膚コラーゲン代謝促進作用などです。
粉末コラーゲンの口コミ、使用感、効能・効果一覧